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2007年6月

2007年6月30日 (土)

アツ~い千穐楽:「三人吉三」千穐楽篇

追加公演の設定で、どうなっちゃうのかなと心配した千穐楽。そんなことを忘れさせる楽しい幕後だった。
幕が閉まり拍手の嵐。カーテンコールで勘三郎さんが舞台に現れると、客席総立ちのスタンディングオベーション。2回目のカーテンコール以降、幕はもう降りず、送風機で舞台の雪を散らしたり、役者さんたちが雪を客席に向けて撒いたり、大騒ぎ。
やがて、勘三郎さんを先頭に全員が舞台から降りて平場席を囲む通路を歩き、客に挨拶して廻る。通路近くの客はみんな役者さんに近寄り握手したり、触ったり。私も急いで通路に駆け寄り、勘三郎さんは恐れ多くて触れなかったけれど、福助さん、橋之助さん、勘太郎クン、七之助クン、笹野さん(鑑賞篇でうっかり書き忘れたけれど、笹野さんの伝吉は秀逸)の汗にまみれた腕に触り、そして捕手姿の役者さんに抱かれた白いワンちゃん2匹の身体を撫でました。1匹はまだおチビさんで、2匹ともおとなしく、とにかく可愛い可愛い。客はみんな、犬の可愛らしさに夢中になっていた。
2階席中央に勘三郎さんの名の入った大漁旗みたいな、あまり大きくない垂れ幕が下がっていた。やがて歓声が沸いたので振り返ると、いつの間にか勘三郎さんが2階のそこにいて、多分後援会の方たちなのだろう、挨拶していた。勘三郎さんはその垂れ幕を肩にかけて(オリンピックで優勝者が国旗をかけるみたいに)舞台に戻る。
舞台には串田さんと椎名林檎さんも呼ばれ、林檎音楽大好きの私(といってもアルバム1枚持ってるだけだけど)は心の中で大コーフン。林檎さんは多分ほとんどノーメーク。色白でとってもきれい。派手さはなく控えめで、普通の女の子って感じがするのに、あの独特な音楽はどこから出てくるのだろう。私はこの後、林檎さんをわずか1mくらいの距離で見ることになる(うわぉ!!)。
やがて舞台には幕が降りたが、拍手鳴りやまず、もう一度幕が開き、それを最後に、素晴らしい千穐楽は終わりを告げた。私たち客は満足して引き上げたが、役者さんはこの後、もう1公演やるのだから大変だな。でも勘三郎さんはきっと、追加公演に張り切っていたのだと思う。「1カ月があっという間に過ぎた。もっともっとやっていたい。外国なら3カ月はやりますからね」と挨拶の中で言っていたから。
芝居では幕切れで舞台が見えなくなるほどの雪が落ちてきていたけれど、私の列はギリギリ雪がパラパラと落ちてくる程度であった。それが席を立ってみると、通路にずっと雪が降り積もっている。出演者全員が通路を歩いたときに落ちたものだろう。コクーンの外へ出ても、まだところどころ雪が落ちている。もう外の出口に近い、というあたりまで、ひとひら、ふたひらの雪が落ちていた。私はそれを三人吉三の名残雪に見立て、惜しみながら外へ出た。
★ミーハー的千穐楽:三田寛子さんを何度も見た。淡いピンクの着物がボブスタイルの髪型によく似合い、すらっと綺麗だった。勘三郎夫人もホワイエで後援会の人たちに挨拶していた。観客として西岡徳馬さんが来ていた。イス席一番前の真ん中で見ていて、終演後は楽屋に挨拶に行ったようだった。楽屋(だと思う)入り口の前で、林檎さんと軽く会釈を交わしているところに私が行き合い、おかげでまさにナマ林檎を間近で見ることができたのである。林檎さんはね、自分でチケット買って勘三郎さんの歌舞伎を見るんだそうだ。いつか何かで勘三郎さんがそう言っていた。林檎の音楽、哀しくてよかったなあ。
★笹野高史情報:前日、NHKラジオに出ていたのをたまたま聞いた。舞台、テレビ、映画と活躍しているが、本人は「映画俳優」と言ってもらうのが一番うれしいのだそうだ。それは、お母様が映画好きで、小さい頃によく映画館に連れて行ってもらったから、らしい。お母さんのこと、大好きだったんだね。俳優になったからにはいつか主役をやるぞと意気込んでいたのに、あるとき誰だかに「笹野君は脇で光る人だね」と言われたのだそうだ。その時は非常に落ち込んだということである。伝吉は主役ではないかもしれないけれど、主役に匹敵するくらいの重要な役であり、そして笹野さんはとても光っていたと思う。そういえば、笹野さんに何回か声がかかっていて、何屋って言ってるのかなと思ったら、「淡路屋っ」だったのね(淡路島出身だから)。遅ればせながら、このたび初めて笹野さんの屋号を知りました。

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2007年6月29日 (金)

アツ~い千穐楽:「三人吉三」鑑賞篇

らららっ、いきなり舞台下を上手から下手へ、白い本物の犬が通りすぎ、客席に大きなどよめきが(なぜ、犬が出てくるか。それはずっと後になってわかる)。そちらに注意をとられているうちに、今度はなんと左右両方の通路から、舞台向かって左は勘三郎さんの金貸し・太郎右衛門、右は亀蔵さんの研師・与九兵衛(発音聞いて、欲兵衛だとばかり思っていた)が登場!! この2人がまさに私の目の前で遣り取りを展開してくれたのですよ。
太郎右衛門はおデブさんで、両のほっぺたがぷっくりふくれていてかなりのインパクトだ。野次馬な私は勘三郎さんの口の中を一生懸命見てしまった(イヤな客だね)。1回だけ詰め物がちらっと見えたように思ったが、相当嵩のある詰め物のはずなのに、どんなふうに入っているのだろう。太郎右衛門の写真はプログラムには載っていないので、記憶に留めておくしかない。
ここでの遣り取りはギャグ満載。そもそもの物語の発端である庚申丸という刀のことに話が及ぶと、いきなり亀蔵さんが「う~みよ~」と歌いだし、若大将の1人芝居を始めちゃう(若いお客さんにはこの関係がわかっただろうか。庚申丸→光進丸→加山雄三という図式はわかっても、加山雄三→若大将っていうのがね)。星由里子、田中邦衛、加山雄三と13役を調子にのってやっているところへ勘三郎さんが「いつまでやってんだ、いい加減にしろ」とツッコむ。さらに会話が進むと亀蔵さんが「シャラップ」と叫び、そこから今度は英語の遣り取りになって客席大喜び。オチは見えたが「英語を使うのは来月だ」っていうようなこと(7月はニューヨーク公演ですから)。勘三郎さんは金貸し役だから、さかんに自分の申告漏れをネタにしていたが、私は笑っていいのか悪いのかわからなくて、なんだか落ち着かない思いがしてしまった。
さて、物語の初っ端は、昔悪党、今善人の土左衛門伝吉、これが悪党時代、安森家という武家が将軍からお預かりした重宝・庚申丸を盗み出す。この庚申丸とその代金100両をめぐって、親の因果が子に報い、といった話が展開される(詳しくはストーリー篇参照)。ややこしいので、登場人物を相関図的に紹介すると、伝吉の子が和尚吉三と夜鷹のおとせ。お坊吉三は実はお家取り潰しになった安森の息子で、今は盗賊。お嬢吉三は八百屋久兵衛の息子で、幼いときにかどわかしにあって今は風来坊の盗賊。おとせが惚れる十三郎は実はおとせの双子の兄で、赤ん坊の時に親に捨てられ、八百屋久兵衛に拾われ息子として育てられる。つまり、和尚、おとせ、十三郎は兄妹ということになります。この双子の兄妹がそれと知らずに惚れ合ってしまうのが2人の悲劇。
つっこみどころはいくつかあって、ストーリー篇にも書いたが、お嬢吉三が子供の頃女の子として育てられていたのはなぜ~? それから仏に帰依した伝吉は善行を施しているといいながら、娘をヨタカにするか~っ。さらには、100両を盗られて帰ってきたおとせと十三郎が兄妹であると気付きながら、2人を寝間にやるか~っ。ただ、ここは、既に夜鷹と客として関係の出来てしまっている2人だし、愛娘の恋心をいじらしく思う親心なのだろうか、とも思ったが、1度ならず2度も畜生道を踏ませなくても……。十三郎もいくら慌てていたからって、100両の大金はしっかり身につけておけよ~っ。まあ、お使いの手代が大金をなくすというのは歌舞伎ではよくある大事な要素だから、ね。
それはともかく、全体に三人吉三の悪党ぶりがあまり見えてこなかったから、逆に悪事を悔いる3人にちょっと同情さえしてしまった。悪いヤツだと思ったのはお嬢がおとせから金を奪って川に突き落とすところくらいで、お坊が伝吉を殺したのは冷静さを欠いていたからでもあろうし、また殺した直後になんてことをしてしまったんだ、と震えていたことからも、お坊は人殺しが初めてだったんだ、と意外に思った。私には、この3人が人殺しもなんとも思わないスゴイ悪い奴らだという先入観があったのだ(薮原検校の悪さが頭にあったからだと思う)。
和尚に至っては、親に100両を渡したり、おとせのことは可愛がっているみたいだったし、ほとんど悪さがわからなかった。そのため、おとせと十三郎の首をもって出てきて、血を吐くような思いで真相を明らかにし、お坊とお嬢をかばったときには、涙が出てしまった。お坊とお嬢は双子のような、そして和尚は2人の兄のような、そんな3人の結びつきの強さには胸打つものがあるのだ。

お嬢は女装の悪党だから弁天小僧菊之助に通じるものがあるが、菊之助のほうが悪ぶりがスッキリしているな、と思った。またお嬢が櫓太鼓を叩く場面は八百屋お七を彷彿させるものだが(お嬢の名前からして八百屋のお七だし)、それと同時に私は「桜姫」の最後に福助さんが髪振り乱して桜吹雪の中で踊る場面を思い出した。
それにしても最後の雪の量はハンパじゃなかった。上からもどんどん落ちてくるし、送風機で落ちた雪を下から舞い上がらせ、激しい雪を表現する。客席にもはらはらと雪が落ち、自分もまた吹雪の中で3人の戦いを見ているような気になる。悪行を悔いた3人の死は雪の白さと相俟って、より凄絶さを感じさせた。
ちょっとミーハーになるけれど、おとせと十三郎が仲睦まじく抱き合ったりする場面では、七之助クンの言っていたことを思い出し、おかしくなった。徹子の部屋だったと思うが、勘太郎クンと2人で出演したとき、徹子に親子・兄弟でラブシーンするのはどんな気持ちか、と訊かれ、兄とはずっと一緒だったからどうということはないが、父とはちょっと照れくさいですねえ、と答えていたのだ。見ているこちらはあまりそんなこと考えていなかったけれど、それを聞いてそりゃそうかもしれないな、と思ったものだ。
さて、コクーン歌舞伎の楽しみのひとつは、役者さんが通路や座席の中を通ることだけれど、なんとなんと、勘太郎クンが私の脇を通ったんだよ~。いやあ、私のいる列に入ってきたときはドキドキしてしまいました。もっとも隣に立った勘太郎クンの顔は、私は床にぺたんと座っているから見上げても見えないのだ。ただ、スッとした立ち姿、後姿にうっとりするだけ。ううん、それだけで十分。お得な席だったにゃあ~~。
ところで、冒頭に戻るが、犬がなぜ出てきたか。最初は、刀を盗んだ伝吉がたくさんの犬に追われることに絡めたのかと思ったが、確かにそれに関連して犬の因果があったのだ。伝吉はその時、犬を殺した。その祟りなのか、女房が産んだ子は斑犬のように痣だらけだった(もう1人子供がいたんだ)。女房は赤ん坊を連れて入水自殺した。そしておとせと十三郎は畜生道に落ちた。さらに、3人の吉三は家庭に恵まれていない。3人とも風来坊で野良犬に似ている。と思ったら、やはり今回の演出は3
人を野良犬になぞらえていたそうだ。うまい方法だと感心した。とまあ、犬に注目させたのはそういうことかな、と思う。
(この後、ミーハー的千穐楽 篇へ)

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亀治郎さん巡業日程

友人から情報をいただき、松竹サイトを見ると、亀治郎さんの巡業の日程が発表になっていました。
10月30日から11月26日までの約1カ月、最後を除く3回の週末は芝居小屋です。
相生座(岐阜)、内子座(愛媛)、八千代座(熊本)、どれも魅力的な小屋で、1度くらいそういう所で見てみたいのだけど、いかんせん交通が不便なので(だから週末なんだっていうの!)行かれるかどうか…。

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アツ~い千穐楽:「三人吉三」ストーリー篇

話が複雑なので、まずは簡単なストーリーを(と言っても長いッス)。わかりやすくするために場ごとに分けてみました。
安森屋敷塀外の場
安森源次兵衛の屋敷に忍び込み刀を盗み出した盗賊1人。刀は将軍からお預りした天下の重宝・庚申丸だったから、安森は切腹、お家取り潰しの憂き目にあう。いっぽうの盗賊は犬に追われて庚申丸を川に落としてしまう。
湯島松金屋前より柳原辺りの場
10年後、庚申丸は木屋という大店の手にあった。これを海老名軍蔵という侍(橋之助。ちょっと気持ちの悪いメークで、全然わからなかった。声で橋之助さんかな、と)が研師・与九兵衛(亀蔵)の仲介で100両で買い取る(100両は金貸し・太郎右衛門:勘三郎が用意したもの)。その後なんだかんだあって、軍蔵は殺され、この刀は結局与九兵衛の手に入る。
木屋から使いにきたのは手代・十三郎(勘太郎)で、100両を預った帰り道、十三郎に一目惚れした夜鷹のおとせ(七之助)に声をかけられ枕を交わす。その最中にドタバタがあり、十三郎はその場を逃げ出すが、慌てていたため100両をおとせのところに置いてきてしまう。

両国橋西川岸の場
100両を紛失した十三郎は大川へ身を投げようとする。これを止めたのが土左衛門伝吉(笹野高史)という男。かつては悪党であったが、今は仏に帰依して善人になっている。伝吉は実はおとせの父親で、十三郎がおとせの探す人物であることを知ると、100両は無事だからと家に連れて帰る。
大川端庚申塚の場
いっぽう、おとせは100両を返そうと十三郎を探しているうちにお七というお嬢様と知り合いになる。このお七こそお嬢吉三(福助)で、おとせを川に突き落とし、100両を奪い取ってしまう(世間知らずの愛らしいお嬢様が悪党に豹変するのがここの見せ場。お嬢様のときはやりすぎじゃない、ってくらいなウブぶりだった福助さんの外股歩きに笑いが起きる)。のみならずお嬢は、この場を見ていた与九兵衛から庚申丸も取り上げる。そこへお坊吉三が通りかかり、お嬢から金を奪わんとし、2人は刀を抜いての争いになる。これを和尚吉三が止め、意気投合した3人は義兄弟の契りを交わす。そして100両はひとまず和尚が預ることになる。
割下水伝吉内の場
おとせは運よく助けられ、翌日命の恩人・八百屋久兵衛(勘之丞)に連れられ帰宅する。十三郎は久兵衛の息子であり、つまり、互いに互いの子供を助け、助けられたことになるというわけ。100両がみつかるまで十三郎を匿うことにした伝吉に久兵衛が語るには、十三郎は実の息子ではなく、お七という娘姿で育てていた幼い息子がかどわかしにあって探していたときに拾った子なのだという(なんで、息子をお七として育てるんだ~、と心の中でツッコむ私)。
これを聞いた伝吉は、久兵衛が帰り、十三郎とおとせを寝間にやった後、因果の恐ろしさを嘆く。実は十三郎は、おとせと双子で、生まれて間もなく伝吉が捨てたのであった。ということは、2人は近親相姦、しかも10年前庚申丸を奪った盗賊というのも実は伝吉なのであった。
そこへもう1人の息子・和尚吉三がやって来て仏壇に100両を置いて行くが、どうせ悪業で手にしたものと、和尚を罵り追い返した伝吉は、誰かがが外から呼ぶ声を和尚と勘違いして、100両を外に投げ捨ててしまう。ところが呼んだのは与九兵衛で、思わぬ100両を手にして喜び去るその声を聞いた伝吉は勘違いに気付き、後を追う。

本所お竹蔵裏の場
与九兵衛はお坊吉三に襲われ、100両を奪われる。後を追ってきた伝吉はお坊吉三に殺される。父親を探しにきたおとせと十三郎は伝吉の遺骸を見つける。
巣鴨吉祥院の場
1カ月後、吉祥院に潜んでいた和尚のもとへおとせと十三郎がやってくる。2人はおとせの兄である和尚に100両の調達と伝吉の敵をとる手助けを依頼する。和尚は、外で話そうと2人を裏へ誘い出す。
2人が来る前に吉祥院にやってきて須弥壇の下に隠れていたお坊は自分の殺したのが和尚の父親であること、また欄間に隠れていたお嬢はその原因がおとせから奪った100両にあることを知り、申し訳なさに2人で死のうとする。
それを裏から戻ってきた和尚が押し留める。和尚の手には血の滲む白い布袋が2つ握られている。和尚はここで因果のすべてが伝吉にあることを明らかにし、畜生道に落ちたおとせと十三郎の首を見せる(実際に2人の顔型を取ったのだろう、リアルに似ていた)。首はお嬢とお坊を逃がすための身代わりとしてお上に差し出すつもりである。お嬢は刀をお坊へ、お坊は100両をお嬢に差し出し、2人はそれぞれの実家へそれを届けようと走り出す。

本郷火の見櫓の場
三人吉三の詮議のため江戸中の木戸が閉められている。お坊とお嬢は、捕らえられた和尚を救い出そうと、捕手に囲まれながら奮闘する。お嬢は櫓に上がり、櫓太鼓を打ち木戸を開けさせる(「八百屋お七」のパロディーです)。そこへ駆けつける和尚。捕手の手から逃れることはできないと悟った3人は、吹雪の中、刺し違えて死ぬ。

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アツ~い千穐楽:「三人吉三」開演前篇

628日 三人吉三(コクーン昼の部)

南北線を1本乗り逃がしちゃって、意外と時間のないことに気付き、永田町で半蔵門線まで2分で突っ走るゾと車内で早くから身構えていたら、永田町到着直前に「半蔵門線は清澄白川でのポイント故障のため全線動いておりません」とのアナウンス!! 思わず「マジかよ~」と声が出そうになり(最近、地下鉄もよくトラブるなあ)、頭の中で素早く考えをめぐらせる。ラッキーなことに次の溜池山王で銀座線とつながっており、こちらの乗換は階段1つ半くらいだからもっと簡単で、階段を駆け上がり、乗客が降り始めていた銀座線にギリギリセーフで乗ることが出来た。ただ、渋谷駅からコクーンは半蔵門線のほうがずっと楽なんだよね~。とにかく高温多湿の中、ひたすらコクーンへコクーンへ。

無事、15分前にコクーンにつくと、入り口は行列。これじゃ中のトイレも混んでるかな、と外のトイレに行ってみたら、78人並んでいる。たしかここのトイレは個室の数が少ないし、中で並んでおいて開演になっちゃったら諦めるか、とここは見限り、劇場に入ることにした。並んで中に入り、さっそくトイレへ行くと、拍子抜けするほどガラガラでした。

ホワイエは人でごった返し、ふと気がつくと、ビュッフェの前に机が出ていて、あら串田さんのサイン会じゃないの。多くの女性が本をもって並び、串田さんがサインしている間に近しくお話したりしている。ミーハーの私ではあるけれど、このサイン会はパスしました。

座席は平場の8列目、ほぼ中央。本当は5列目くらいがいいなあと思っていたのだが、案外ここで正解だったかも。というのは、通路での演技がすぐ目の前で見られたから。それに前の人との段差がないので見づらいのではないかと心配したが、座席の位置がずらしてあったので、人と人の谷間で舞台中央から上手側はよく見えた。

期待が高まる中、いよいよ幕があく(本編は苦心惨憺執筆中。仕事もせにゃあならんので、少し時間がかかるでございます)。

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2007年6月28日 (木)

郎の数字は二より上?

ふと思ったんだけど、歌舞伎の主力の役者さん(主力という表現が適当かどうかはわからないけど。幹部俳優さんって言ったらいいのかな)の名前って、どうして太郎とか一郎とかってほとんどないんだろう。
團十郎、菊五郎、段四郎、富十郎、藤十郎、彦三郎、萬次郎、玉三郎、勘三郎、三津五郎、幸四郎、染五郎、権十郎、弥十郎、又五郎……今思いついただけでもこれだけ出てきた(順不同です)。太郎は息子さんたちの名前としては何人かみられるかな。勘太郎、孝太郎、玉太郎、種太郎、萬太郎……他にもいるかしら。
別に何ということはないのだけれど、仕事に飽きてきた頭にふと浮かんだことでした。

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2本立ては疲れる

627日 映画「舞妓Haaaan!!!」「プレステージ」
シネコンは便利だ。ちょうどよい時間配分で2本続けて見ることができた。ネタバレしたくないので、感想とも言えぬ感想を軽く。
「舞妓Haaaan!!!。クドカンワールドは多分初めて。予告が面白かったのと、1回くらいクドカン見ておかなくちゃ、というので見た。阿部サダヲが、堤真一が、柴咲コウ(綺麗!)が、弾けてるっ!! 弾けまくってる!!! あれれっ、阿部サダヲが惚れちゃう可愛い芸者・駒子って、もしかして真加出クンじゃないのぉ。「時効警察」のあのとっぽい新人・真加出クンをやっていた小出早織だよぉ!! 何と言う変身ぶり!!! おおっ、お茶屋の下足番、「紙屋町さくらホテル」で丸山定夫をやっていた木場勝己じゃ~ん!!! 生瀬さん、伊東四郎、吉行和子、真矢みき、京野ことみ(かわゆ~い)、北村一輝(コメディーでもエキセントリックさ発揮)。バナナマン日村に「三丁目の夕日」で一躍注目、子役の須賀健太クンもカメラ小僧で出てくる。うわっ、植木等までいるよっ、いつ撮ったの、コレ? ってな感じで、人物登場のたびに1人プチ興奮(私、植木さんが亡くなったの去年かと思っていました。今年の327日に亡くなられたそうです。そしてこの作品が遺作だとか。ほんのワンシーンだけど、植木さんにふさわしい役でした)。
物語はありえね~っの連続。でも、カップラーメンの新開発の件は、ありそうで面白い。っていうか、実現する可能性がなくもないかもと思うくらいリアリティがあった。
とにかくハチャメチャでとっても面白かったけれど、私には「キサラギ」のほうが合う。

「プレステージ」。マジックの映画だということくらいしか知らずに見た。ハシゴだからちょっと疲れが出て、はじめの10分くらいと途中少し寝てしまった。これが敗因で、この映画は寝たらよくわからなくなってしまう。何とか持ち直してかなり理解できたが、あるマジシャンのライバルに対する復讐物語であり、あまり後味のよいものではなかった。ちょっと「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の後味の悪さに通じるものがある。
上映の前にプログラムを買う時間がなくて、帰宅してから目を通してみたら、なんとデビッド・ボウイが出ていたと知った。かなり重要な役だからちゃんと見ていたのに、ぜ~んぜん気がつかなかった(残念。知っていれば、もっと注意して見たのに。怪しい科学者役で、あまりにはまっていたから気付かなかったんだなあ)。出演者は全体にあまり馴染みがないなあと思っていたが、他にはマイケル・ケインとスカーレット・ヨハンソンを知っていた。マイケル・ケインはもっと若い頃の映画しか見ていなかったから、これも気付かなかったのだ。スカーレット・ヨハンソンは「真珠の耳飾りの少女」の神秘的な美しさの印象がだいぶ変わっていて、やはりプログラムを見るまでは気付かなかった。言われてみれば、ああ、そうだ、あの顔だ、とわかる。
マジックの原理は19世紀にはほぼすべて考えつくされているそうだ。この映画は19世紀末ロンドンのマジック界を舞台としており(英語がロンドン訛り)、暗い物語で後味の悪さは残るものの、マジック好きには興味深いものも多々ある。
若い頃は2本立て3本立て、果てはオールナイトなんていうのも平気だったが、いやはや年をとりました。今週3本映画を見るという予定は達成したけれど、疲れました。

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2007年6月27日 (水)

今度は染ちゃんに涙

626日 六月大歌舞伎千穐楽夜の部(歌舞伎座)
0706262今月の歌舞伎座は初日昼の部で始め、千穐楽夜の部でしめるという形をとったから、間に中日と国立を入れたにもかかわらず、間が長かったなあという気分だ。
夜の部の最大の期待は「御浜御殿」。仁左様の綱豊卿はピッタリの役どころだし、あの熱い気持ちが胸を打つだろう…。
そして仁左様はバッチリ期待どおりだった。緩急自在、気高く暖かく、大~きな綱豊卿で、その思いがひしひしと伝わってきた。ただ、私の中ではどうしても去年の国立、梅玉さんの綱豊卿の印象が強すぎる。それは多分、梅玉さんがああいう役をやるという意外性によるものも大きいと思うのだけど、仁左様は期待に沿いすぎちゃって、その分インパクトが弱くなってしまった、というのが正直な感想(あくまでインパクトの問題です)。
ところが面白いことに、私の胸にズ~ンときたのは染五郎さんの助右衛門である。若さと迸る思いに、何度胸を熱くさせられたことか。気がつくと眼の縁が濡れていて、あ、私泣いてるんだ、と思うことしばしば。翫雀さんのときにはちょっとスネた感じを受けたのだが、染五郎さんの助右衛門は真っ直ぐで、人物も気持ちもわかりやすく、素直にそれを受け入れることができたのである。
お伊勢詣りのおいぬで、下田澪夏ちゃんが登場して嬉しかったわ~。やっぱり澪夏ちゃんはうまいし、可愛い。

「加賀鳶盲長屋。いつもは相性の悪い幸四郎さんがとてもよかった。これを見るのは二度目なのだが、ところどころ、ああこういう場面あったな、とかすかな記憶が甦ってくる程度で、初回のことはあまり覚えていない。花道にずら~っと並んで渡り台詞を言う加賀鳶たちは見ものだ。独特の鉞髷がカッコいい。それに、歌六、愛之助、歌昇、高麗蔵、松江、男女蔵、亀鶴、種太郎、市倉、友右衛門、芦燕の面々がこれだけのために出てくるのだから、贅沢だねえ。幸四郎さんは鳶の梅吉のときは例のごとくちょっとセリフが聞き取りづらかったが、按摩の道玄はいい。同じ悪党でも髪結新三はちょっと…と思ったのに、こちらは合っている。秀太郎さんのお兼がまたいかにも、といった感じでよく、この2人の絡みがなんとも可笑しい。かなり笑わせてもらった。今の東大赤門前での暗闇の中の立ち回りも楽しい。
加賀鳶・松蔵の吉右衛門さんもよかった。吉右衛門さんもねっとり派だと思うのだけど、幸四郎さんとは微妙にねっとり加減が違う。だから、きっと幸四郎さんが松蔵だったら違和感を覚えたかもしれない。
この芝居の舞台となる本郷一帯は、私の子供の頃のなじみの場所なので懐かしく、また地理がよくわかるのもうれしかった(菊坂には今も友人が住んでいる)。

「船弁慶。今日こそは、と意気込んだが、やっぱり沈没。昨日、合同公演写真展を見た後、ハンパに時間が余っていたので一幕見にするか何か他のことをするか迷って、結局1時間昼寝コースを選んだのだが(銀座にそういう場所を見つけた)、それでもダメだった。「船弁慶は…苦手じゃ」。
そういえば、舞台写真、齋クンのは売り切れていたようで、ガッカリされているおばさまがいらした。それにしても歌舞伎座の売店閉店、早すぎるよ~っ。
0706263

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合同公演手作り写真展

今日(26日)思い切って、「合同公演写真展」に行ってきた。
会場の一番町、ラ・フォーレは、南法眼坂と行人坂のぶつかるあたりと言っていいのかしら、半蔵門駅からは南法眼坂を上ったところにある(超方向音痴な私は、お店を出た後、来た坂を下ったつもりが行人坂の表示を見つけ愕然。反対方向に下りていたのだ)。テラスのあるとてもステキなお店。今日みたいな雨のランチでも、大きなパラソルの下で楽しむことができる。それも魅力だけれど、私は写真展が目的だから、室内でランチをいただいた。高菜とゴマのペペロンチーノはと~ってもおいしかった!!
さて、写真展だが、ドアを入って左手正面にある鏡の壁に3つのブロックに分けて展示されている。そこの前にはテーブルがあるので、食事客がいると、お客さん越しに眺めることにはなる。したがって、ゆっくり見たかったら、混んでいる時間をはずしたほうがいいと思う。
展示は、向かって左のブロックが平成10、17、18年の合同公演。18年は、獅一(修善寺物語・春彦)、吉二郎(同・下田五郎)春之助(引窓・お早)、吉六(同・濡髪)、京珠(願絲縁苧環・橘姫)、春花(同・求女)、17年は錦次(曽我対面・五郎)、京妙(本朝廿四孝・八重垣姫)。そして10年はなんと、14期生が本名で出た「越後獅子」の集合写真。段一郎、吉二郎、蝶之介、梅之さんがまだ初々しく可愛らしいこと。
真ん中のブロックは、舞台の裏の写真を中心としたもの。化粧風景、いざ舞台へ、出の瞬間、楽屋廊下、誰もいない舞台、道具チェック、着到板など10数枚。後見さんの仕事ぶりを舞台袖から撮ったものもあって、興味深い。普段なかなか見られない光景なので、これはオススメ。
向かって右のブロックは、平成12年団子売(雁成、梅之)、17年本朝廿四孝(京妙、京紫、梅幸、徳松)、18年三社祭(左字郎、富彦)、修善寺物語(梅之、由蔵)のほか、15年16年の一心会(東志二郎、蝶之介、梅之、春之助)。

私は去年初めて合同公演を見たので、18年の写真は1枚1枚、ああそうそう、とそれぞれの場面が心に甦り、それ以前の年の分は、実際に見たかったなあと残念な思いがすると同時に、写真が見られただけでもよかったとも思った。
28日までやっているので、お食事と手作りの写真展へ、ぜひどうぞ。お店の方も感じがよく、合同公演に協力していらっしゃる様子が見受けられましたよ。

詳しくは梅之さんのブログで。
07062607

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2007年6月25日 (月)

絶対お勧め「キサラギ」

625日 映画「キサラギ」
今週は歌舞伎と仕事で忙しいのだけど、絶対映画を3本見ようと決めている。今日はその第1弾、「キサラギ」を見てきた。
もう、めっちゃ面白かった。自殺したアイドル如月ミキの一周忌で彼女を偲ぼうと、集まった5人の男たちが織り成すドラマ。事前に私がこの映画について知っていたのはこのことと、出演者に香川照之さんがいる、っていうことだけ。
それだけのことなのに、なぜかとても心ひかれた。そして実際に見たら、これが期待をはるかに超える映画。
これからご覧になる方のために絶対ネタバレしたくないので、多くは言えないが、舞台はたったひとつの小さな部屋というワンシチュエーション劇。人物造形もうまいし、話は二転三転、密室劇としてのテンポもいい。笑いどころもあちこちに鏤められているし(観客はみんな声を出して笑い転げてる)、ホロリとするところもある。後半になると先が見えてしまうことが多々あるのだが、これが面白さのジャマをすることはない。むしろ、映画の中の人物より先に展開を予測することで、人物たちとの共感が得られるくらい。この作品、舞台にかけても面白いよね、と思った。
5人の男たちは、小栗旬(蜷川芝居ですっかりお気に入りになりました)、ユースケ・サンタマリア(何も言いますまい、見てのお楽しみ)、小出恵介(よく知らない。弾けていて面白い)、塚地武雄(もちろんドランクドラゴンの。いい味出してます。へっへ、私、「はねとび」の塚地の奥様好きでして。ああいうオバサンいかにもいそうなんだもの)、香川照之(こちらも何も言いますまい。上手すぎる。ヘン過ぎる)。
☆☆☆☆☆のお勧めです。もう1回見ちゃおうかな~。ああ、色々語りたいのに語れないのが残念!!

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見逃し~地下鉄停電

JRの次発電車を知らせる電光掲示板って、時々電車遅延のお知らせが出るじゃない。あれって、一度として最初から見たことないんだけど…。
今も気づいたのは、「……の影響のため、上下線の一部に遅れが出ています」っていうところから。何線が遅れてるのよ〜? しばらく眺めていたけれど、ちょっと目を離した隙に又最初のほうが流れてしまって、又見損なっちゃった。そんな私もマヌケだけど、1回に2度流してくれないかなあ。もっとも私みたいなのはきっと、2度目の最初も見逃すんだろうな。
今のは千代田線のトラブルの影響で常磐線に遅れが出ていると。このトラブルは停電だったらしい(千代田線は今朝2回、遅れがあった。停電は2度目の遅れの原因)。地下鉄の停電って、車内や駅はどうなるんだろう? 真っ暗になるのかな。私はしょっちゅうトラブルのあるJRが嫌いで、極力地下鉄で動くようにしているが、先日友人と「地下鉄で停電があったら怖いよね」と話したばかり。多分、自家発電なり予備灯なりの準備はあるんだろうけど、たしかに地下の暗闇は怖い。大江戸線の六本木駅なんかスッゴク深いから、なんかあったらこわいだろうな~と、あまりいい気持ちがしないのは確か。それでもまだまだ地下鉄主義は変わらないけど。

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2007年6月24日 (日)

都会と川

川のある風景は好きだ。
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昨日、ルーヴル‐DNPに行った後、目黒川沿いに少し歩いてみた。桜の木の葉影が美しい。DNPが目黒川とこんなに近いって知らなかった。
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目黒から五反田へ向かうJR線路沿いで目に入った枇杷。若い頃、我が家にもあったから懐かしさが込み上げてきた。庭植えの枇杷はあまりよくないと聞いたことがあるが、特別に悪いことも起きなかったと思う。
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最近、亀にアンテナを張っている私は、「亀の甲橋」発見。目黒川にはたくさんの橋がかかっているようだが、昨日通った橋は、市場橋、この亀の甲橋、太鼓橋、目黒新橋。上の鉄橋は東急目黒線。
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ここにもあそこにも高層建築ができる。
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左はかの有名な目黒エンペラー。
8月にリニューアルオープンだとかで、今は休業中。
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雅叙園のビルに写るクレーン。
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目黒川岸に下りる。こんな階段があるのもステキ。

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2007年6月23日 (土)

美しさは時空を超えて:タナグラ

623日 ミュージアムラボ「タナグラ」
ルーヴル‐DNP(ルーヴルと大日本印刷の共同プロジェクトによる一種の美術館)の展示第2弾「タナグラ」を見に行ってきた。第1弾はジェリコー作の絵画「銃騎兵」で、ITを駆使して1枚の絵画をさまざまな角度から分析するという画期的な企画であった(鑑賞記は当ブログ20061122日、および2007128日をご参照ください)。
「タナグラ」は古代ギリシアの小都市タナグラで発見されたテラコッタの小さな彫像の総称。ギリシア彫刻というと裸の男性像を想像しがちだが、タナグラは衣服をまとった女性像が主である。そのあまりの美しさに、フランスでは優美な女性のことをもタナグラと言うらしい。
今回の展示は「ティトゥーの踊り子」(BC375350頃)、「外衣を纏った女性」(BC330200頃)、「ファイノメリデの像」(BC150100頃)の3体。
展示室に入ると、それぞれの小像の後ろにディスプレイがあって、画面の中の小像に触れたり音声ガイダンスを聞くことができる。小像に触れると、指の動きに従って小像を360度回転させたり拡大したり、実際に手にとって見ているような感覚を味わえる。また照明の当て方をさまざまに変えることもできる(これはなかなか面白い趣向)。要所要所では、音声による解説が入り、詳細に小像の作りがわかるようになっている。おまけに、自分の好きな角度でカメラマークを押すと、その写真があとでもらえる。
ディスプレイの解説を見聞きした後実際の小像をためつすがめつ眺める。高さはわずか2040cmにすぎないのに、衣服のドレープがとても繊細で、それが女性の体の線や動きを巧みに表していることが実感され、この時代にこんな高度な表現力があったことに驚く。とくに「ティトゥーの踊り子」は、彫像であるにもかかわらず、薄い衣裳に包まれた体が透けて見える様子がよくわかり、動きが生き生きと見える。3体の中で一番人気があるそうだが、それも頷ける。
「外衣を纏った女性」のマントは重そうで、でも片方の膝をちょっと曲げた姿勢がマントやドレスのドレープで自然に表現されている。首の皺まで表現されている細やかさ。
「ファイノメリデの像」は両腕を背中に回しており、背中には3つの穴があけられていることから、そこに別の人物像が固定されていたと考えられる。やはりドレープで軽やかな動きが表現されている。タナグラにはすべて彩色が施されていたそうだが、3体の中でこれが一番鮮やかに色が残っている。

小像の魅力をたっぷり堪能したあとは、ホワイエの大画面で、タナグラのテーマを他の彫像や壺の図柄などと比較した解説、またタナグラの時代背景を聞く。それから、埋葬品発掘のシミュレーションをして、ホワイエ最後のお楽しみは、バーチャル工房。画面の脇に必要な部品や色サンプルが置いてあり、画面の指示にしたがって、粘土、顔、手足などのパーツ、アクセサリーを選び、画面前の台に置く。すると画面にそれらがつけられた彫像が現れる。形が出来上がると、次は色付け。色も好みで選び、台の上に置く。すべてに色がついて完成。これもあとで写真がもらえる。P1040875_1 私は思いっきりヘンテコな像を作ってしまった。なんたって、かぶったマントの上から真ん中がとんがった帽子をかぶせ、天使のような羽をつけちゃったのだから。羽はともかくとして、帽子は完全に場違い。でもまあ、芸術家というのは時としてそんな突拍子もないことをやってみたくなるものなのである。な~んちゃって。おっそろしく恥ずべき作品ではあるけれど、参考のために思い切って公開しちゃおう(帽子が笑えるでしょう。色もうまくいかなかったし。もう一度行ってリベンジしたいわ~)。
この後、シアターでルーヴル所蔵のタナグラや日本の縄文時代から古墳時代に至る古代女性像の映像を見る。私は日本の縄文時代の彫像にとても感動した。人物がすごくデフォルメされていて、タナグラのような繊細さとは全然違うのだが、大らかでどっしりしていて、頼もしい。
東西の彫像のどちらもステキだなと思いながら、最後にもう一度展示室に行き3体の小像に別れを告げた。

ルーヴル-DNPは本当に素晴らしい空間で、貴重な作品を行き届いた解説とともに間近でじっくり見ることができ、見学者参加型の楽しみもあり、2時間弱、心ゆくまで楽しめる。皆様にもぜひぜひ一度訪れていただきたいと思う。ただし、要予約ですのでご注意を(ルーヴル-DNPのHPで予約できます)。
★おまけ1:受付で渡されるICタグ搭載のチケットに打ち込まれたナンバーを帰宅後ルーヴル-DNPHPで入力、ログインすれば、今日の鑑賞履歴と、自分がバーチャル制作した彫像が見られる。さらに、他の人の作品も見ることができるよ。数学弱いから、いくつの部品・色彩で何通りの作品ができるかっていう計算は無理だけど、まあ十人十色、似たようなのがあっても微妙に違っていたりする。
★おまけ2:帰宅してアウトルックを開いたら、ココログを通じてとても嬉しいメールをいただいて、ちょっと泣きそうになった。ありがとうございます
!!
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22日スタパpart2

昼間映画を見に行ったので、ついさっき録画を見た。
楽しかったぁ。金田さんって、とっても魅力的なお人柄。役者としての熱い思い、家庭人としての優しさと愛情、男気もあり、また周囲の人を和ませるお話に、私は終始ニコニコして時にはほろりとして見ていました。
カエルのコレクションをしているという金田さんに亀ちゃんがパリで見つけ出してきた陶器の小さなカエル。綺麗に色づけされたカエルの乗った器の蓋を開ける持ち手もカエルになっていて、あけると中にも小さなカエルがいて、それをちょっとどけると、底にはカエルの大好きな虫が描かれていて、蓋を閉めて揺らすと中のカエルが動く音がまるでゲロゲロという鳴き声のようで。こんなステキなプレゼントを見つけた亀ちゃんもきっと金田さんのお人柄に魅せられているんじゃないかしら。
サプライズは、博多から麻阿姿の亀ちゃんのコメント。金田さんは亀ちゃんにコレクションのことを言ったわけではないのに、どこかで聞いてそれを知った亀ちゃんはパリで小物屋に出会い、これは金田さんにカエルの何かをプレゼントしなくちゃ、と一生懸命探したそうだ。ちょっといいエピソードじゃない? 本格的時代劇を作り上げるという目標をもった「風林火山」一族の結束の固さが、2人の関係からも窺われた。これからは飯富虎昌サンも応援しちゃいます。
最後に、一番会いたい人はシェークスピアだと言った金田さんに役者魂を感じた。
ところで、私は金田さんをショムニの人事部長だか課長だか係長だかだとばかり思っていたが、どうやら違ったみたい。今日見たら、微妙に違う。声も違う。伊藤俊人さんが急死されて、その後に海外事業部あたりから廻ってきた人で、眼鏡は同じような感じなんだけど、どうも別人だなあ。では、あの人は誰なんだろう。

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2007年6月22日 (金)

ドヌーヴ様再び

622日 映画「ストーン・カウンシル」(ネタバレありです)

 

ドヌーヴ様が出る映画が銀座であったなあと思い、「ドヌーヴ、映画、銀座」のキーワードで検索したら、ありました。しかも、おお明日までじゃないの! というのが昨日の夜。どうしよう、明日の気分次第だな、で一晩たった今日、やっぱり見たいと、銀座へ出かけた。前売り券を持っていないから、まるまる1800円の料金はちょっとキツかったけど、ドヌーヴ様にまた会えたから仕方ないか。

ほとんど前知識なく行ったし、ややこしそうな内容らしいのでプログラムを読んでおこうと思ったら、なんとプログラムは作っていないのだそうだ。ガッカリ~。仕方ないのでチラシだけで我慢。となると、昨日も寝たのが明るくなってからだし、あんまり難しそうな話だったら眠くなるな……。ところがところが。次から次と迫る心理的な恐怖、スピード感たっぷりのアクション、誰が味方で誰が敵なのか、どんでん返し続きの展開に眠くなるどころか、アドレナリン出っ放し、身を硬くし、時にははっと椅子から飛び上がりそう(こういうコワイ映画って、突然電話が鳴ったり、突然目の前に誰かが現れると、それだけで飛び上がってしまう)。

ストーリーを簡単に言うと……ローラ(モニカ・ベルッチ)はロシアだかモンゴルだかの孤児院にいたリウ=サンというモンゴル人の赤ちゃんを養子として引き取る。リウ=サンが7歳になるころ、彼の身体に不思議な痣が現れる。それをきっかけに2人の周囲に不思議な現象が起こり、やがて2人に関与する人たちが次々に殺される。実はリウ=サンは100年に1人現れる神の子だったのだ。この神の子を殺せば永遠の命が授かる。ストーン・カウンシルという秘密結社を作った連中がリウ=サンの命を狙う。ローラは決然とこれに立ち向かう。

まあ、これはドヌーヴ様が出てなかったら、絶対見たいと思わない映画ですよ。あるいはうちでDVDTVで見ていたとしたら、絶対途中で切っちゃう。私はびびりなので、オカルト系、秘密結社系は苦手なんだもの。この映画はまさにそれ。それなのに映画館で見るこの映画は、途中で席を立つ気にはなれないほど、面白かったわ~。母は強し、だ。ローラとリウ=サンの間に通う愛情の強さがローラを強くしたのだろう。命を賭けて息子を救おうとするローラに感動さえ覚えた。その反面、ドヌーヴ様の怖かったこと。この作品のドヌーヴ様は怪しい心理学者で、綺麗なんだけどすっごく老けて見えて、不気味でホント怖かった。こんなドヌーヴ様初めて。でも、そこもまた新しい魅力。

で、一番怖いのは結末で、とりあえずローラもリウ=サンも無事なんだけど、2人を追い詰めようとする敵は絶対諦めないだろう、で終わるのだ。私は映画館を出てからもその結末の恐ろしさに、しばらくはテンションが上がったままだった。こういう話も、こういう結末も、ありそうだから怖いのだ。そういえば、オドレイ・トトゥの「愛してる、愛してない」の結末にもそういう怖さがあった。精神を病んだ彼女がストーカーとなり、精神病院で入院治療を受けて、もうすっかりよくなったからと退院許可が出るのだけど、実は彼女、全然薬に手をつけていなかったのだ。入院期間中に処方された薬が病室の壁に埋め込まれていたシーンの恐ろしかったこと。

こうして、映画を思い出しているうちに、何となく背筋が寒くなってきたから、もうやめよっと。

★おまけ:リウ=サンがローラの友人からプレゼントされるボイスレコーダーはパナソニックであった。未だこういうことに密かに喜びを感じる私って……。

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雨♪傘♪

やっと雨になった♪
ブログのデザインを6月のステレオタイプ的傘に変えたとたん、真夏みたいになっちゃって、なんておマヌケなんだ~と、実は内心アセっていたのです。デザインを変えると、なぜか写真のデータがおかしくなってしまうので、このまま耐えていたというわけで。
雨の少ない梅雨時の高温多湿は私(でなくてもだろうけど)の最も苦手とする気候。私はどういうわけか汗をあまりかけないので、暑さがもや~っと脳に溜まって、実につらい。不思議なことに、いっそ真夏の灼熱のほうが脳に溜まらない。へたに曇られるのが一番ダメだ。脳に溜まった暑さで呼吸が困難になる。犬がゼイゼイいうみたいな感じかもしれない。
今日みたいな雨は、体はベタつくけれど雨だからと自分を納得させられる。でもどうせ降るなら、もうちょっとスッキリ降ってくれてもいいんだけどな。第一この程度では水不足解消の役には立たないでしょう。断水や給水車のお世話になった記憶はないので、切実感はイマイチないのだけど、干上がりかけたダムの姿など見せられると、水不足の恐怖に襲われる。水害が出ない範囲で、短期集中的にざ~っと来てくれるのが私には一番よく思われる(もちろん、それじゃ困る人もたくさんいるだろうけれど)。
ジトジト雨にはやっぱりユーウツな気分にさせられるから、そういうときは「赤毛のアン」を思い出したり(どんな時でも身の回りの自然の美しさを見出すアンに倣って、私の周囲の自然もそんなに美しいんだろうかと見回すが、私には日常的風景の美しさに感動する神経の細やかさはあまりないらしい)、雨にまつわる楽しい歌を歌ったりして、できるだけ雨のよいところを見つけようとする。何年か前に傘を数本買ったのも、雨を楽しもうとする気持ちからだった。でも、結局面倒になって、軽い折り畳みか無粋なビニール傘を持って出歩いている。
明日は又晴れるらしい。ま、晴れたらここの赤い傘は晴雨兼用だと思うことにしましょう。

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若いって羨ましい

621日 歌舞伎鑑賞教室(国立劇場昼の部)
Kokuritu1 半蔵門駅を降りたときから、制服姿の女の子たちが目に付き、いつもとは一味違う雰囲気。劇場への道の途中に先生らしき人が立っていて「こっちこっち」と指示していた。私はチケット売り場で、電話予約したチケットを受け取り、ついでに7月の鑑賞教室のチケットも受け取り入り口へ。けっこう並んでいて、列の最後尾について中に入ると、まあ賑やかなこと。
Kokuritu2_1 私は今日は3階席で、周囲には割と空席が目立ったが、1階2階は満席らしい。開演時間が近づくにつれ、女の子たちのお喋りがきゃぴきゃぴうわ~んという音になって上にあがってくる。おいおい、これで始まったら静かになるんかいな、と心配になるほど、この年代の女の子たちは賑やかだ。もうすっかり遠くなってしまった自分のその時代、やっぱりおんなじだったんだろうな。
Kokuritu3さて、開演となって、花道を駆けてきた亀寿さんが七三で止まり見得を切ると、私の心配は杞憂に終わった。亀三郎さんでお馴染みの「歌舞伎のみかた」が、今回は弟の亀寿さんだというのは面白い。おにいさんにコツ教わったりしたのかな、なんてミーハー的なこと考えながら聞いていた。亀寿さんはあまり間を取らずに、マイペースで進行していたが、声も滑舌もよく、非常にわかりやすい説明だったと思う。
客席の反応を見ていると面白い。最初の定式幕では、「どこかで見たことありますか」と亀寿さんが言ったとたん、予想どおり「永谷え~ん」。亀寿さん、こうやって問いかけておきながら、反応には意外と知らん顔なのよね(あとでわかるが、多分時間の関係でしょう)。でも客席はいちいちちゃんと反応してくれる。幕引きさんが定式幕を開けるに従って「おおぉぉ~」、床(義太夫さんのいる高いところ)の説明にどよめき、床の御簾があくと歓声が湧き、と若い子らしいノリが微笑ましい。
この後、立回りの説明だったか、「引窓」の人物関係等の説明だったか忘れたが、立回りの実演として濡髪の殺しの場面を入れたのは面白い趣向だと思う。今回殺しの場面があることは聞いていたが、こういう形で入るとは思ってもいなかった(これが入ったから時間がなかったのね)。このときの濡髪は三津右衛門さん。斬られ役として三津之助さん、扇之助さん。でも殺されたのはこの2人だけではないんですね。一部始終を見ていた駕籠かき2人も殺される。後で濡髪のセリフに「4人まで殺した」と出てくるが、そういうわけだったんだ、と納得。
この後、後ろの幕が上がると、舞台にはいつのまにか与兵衛の家が設えられている。ここで、客席再びどよめき。その家が前方に引き出されてくると、さらにどよめきは大きくなる(私だって「おお」と言いたくなるものね)。この与兵衛の家に、あらかじめ選ばれていた女の子が2人招かれる(もちろん、招待主は亀寿さん)。感心したのは家に上がるときに、きちんとスリッパを脱いだこと。出されたお茶の飲み方もちゃんとしていたし(もちろん、中身は入っていません。飲む真似ね)、どうせ今どきの子は、などと先入観をもっていたことを大いに恥じました。また、与兵衛が手水鉢に映る濡髪を認める場面を見せるために、濡髪がひそむ2階に上がって障子を開ける役をした女の子は、きちんと障子を閉めて下へ降りた。当たり前のことかもしれないが、舞台上で大勢の目にさらされてアガッていたりしたら、私だって閉め忘れるかもしれないと思い、さらに感心した。
さあ、これでみんなが「引窓」に引き込まれてくれればいいんだけどな。しかし現実はきびしい。動きの少ない場面では居眠りしている子もずいぶんいたみたい(そう言うわちきもところどころガクっときやした)。義太夫は舞台両側の電光掲示板に歌詞が表示されるが、セリフがむずかしい場面もあったから、「よくわからなかった」と言う声も聞こえた。ただ、後半動きが出てくると、割と熱心に見ている子が多かったんじゃないかな。
弥十郎さんはガラの大きさもぴったり、濡髪の真摯な気持ちがよく伝わってきた。竹三郎さんの母親はやっぱりうまい。あんな図体の大きな子でも可愛い可愛いと泣くのが切ない。孝太郎さんのお早はよかったわ~。綺麗だったし、心根の優しさがとても感じられた。扇雀さんは体格とは別に、意外にも線が細い印象を受けた。扇雀さんはやっぱり女形なんだろうか(「藤十郎の恋」の立役はとてもよかったけど)。それと、お尋ね者の濡髪が自分の継母の実子と知って十手と大小を投げ出すところが、何となくやけっぱちな感じで、ここってそんな感じだったけ?とちょっと気になった。
「引窓」というのは、見るたび、実によくできた芝居だなあと思う。でも、善意の人しか出てこないから(与兵衛に濡髪の詮議を依頼する平岡と三原にしたって兄弟を殺されたのだから別に悪意ではないでしょう)、それだけに切なさ、つらさが残る。セリフにわからないところがあったとしても、こういう感情、若い方たちに伝わったかな。
★おまけ13階ロビーで長谷川昇画伯の歌舞伎絵が10数点展示されている。7世三津五郎、猿翁、3世左団次など、既に亡くなられた立役さんの絵だが、これがとても良い。私が眺めていたときには誰もいなかったのが残念。
★おまけ210月公演の仮チラシ、出ていました。いくら何でもこれの発売日までにはネット予約システム直っているよね…。

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2007年6月21日 (木)

22日スタパ

明日の「スタジオパークからこんにちわ」は金田明夫さんがゲストで、どうやら亀治郎さんが博多座からサプライズコメントをするらしいですよ~♪ 「風林火山」ファンも亀さんファンも、お見逃しなく。
金田明夫っていえば、私には「ショムニ」のあのイヤミな課長だかなんだかが印象的で、はじめ飯富虎昌を見ても同じ人とは気付かなんだ。しかも、金田龍之介とごっちゃにしていて、しばらくの間は金田明夫の名前を聞くと金田龍之介の顔が浮かんだものだ (^-^;。今はちゃんと本人の顔が出てくるけどね。

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名称変更:准教授

1カ月以上も前のこと。ラジオを聞いていたら「じゅんきょうじゅ」という言葉が耳に入った。初めて聞く言葉だった。「準教授かな、准教授かな?」と文字を想像しながら、そこの大学では助教授って言わないんだぁ、と勝手に納得していた。
ところがそれから間もなく、ある医学雑誌で「准教授」という文字をいくつも見た(想像、当ったりぃ(^^))。ひぇ~っ、世の中助教授じゃなくなっちゃったのぉ? で、調べたら、今年の4月に学校教育法が変わって、助教授は廃止されたのだそうだ。迂闊にも知りませんでした。
准教授というのは、単に名称が変わっただけでなく職階も助教授とは異なるということだ。Wikipediaによれば、助教授っていうのは教授補佐が仕事で、准教授っていうのは
優れた知識、能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」んだそうだ。教授の命令優先だった助教授と違って、准教授は研究優先ってことらしい。でも字面だけ見ていると、そんなに簡単に切り替えられるものなのかなあという気がする。少なくとも当面は、「異なる職階です」というのは建前であって、本質は変わらないんじゃないのかしら。まあ、そういう世界のことは私にはよくわからないけれども、ね。
そしてさっき、1週間ほど前の録画を見ていたら、今度は「栄誉教授」という肩書にぶつかった。小柴昌俊さんのことである。ええ~っ、もしかして名誉教授も栄誉教授に変わっちゃったのぉ?なんて1人焦っていたら、栄誉教授っていうのは特別に功労のあった人に贈られる称号(正しくは特別栄誉教授なのかな)で、名誉教授は名誉教授として存在するらしい。ということで、何となくほっとした気分になった。なんでもそうだけど、慣れてしまえばどうということのない名称変更も、馴染まないうちはなんとなく据わりの悪い気分になるのですよ。
そのデンでいくと、役者さんの襲名なんていうのもはじめは馴染まない気がするはずなんだけど、私が歌舞伎にはまってからの襲名は、海老蔵さんも勘三郎さんも松江さんも藤十郎さんも、その他の方も割とすんなり新しいお名前が口から出た。でも錦之助さんはなんとなく信二郎さんって、まだ言ってしまいそうになる。時様が可愛がっている弟さんだから、私も姉のような気分になって本名が先に出てきてしまうのかもなあ(ごめん、錦ちゃん)。

PS 今日のレッズ対神戸戦は埼スタでなくて駒場。駒場は2万程度しか入らないし、シーズン席が大半を占めるらしいから、まずはチケット入手は無理。で、自宅でTV観戦という羽目に陥ったが、得点のなかった後半しか見られなかったし、夕飯に軽くビールを飲んだら昼間の暑さと一生懸命やった仕事の疲れが出て、ほとんど寝てしまった。
またワシがPKはずしたよ!! 呆れてものも言えない。って、コレを書きたくてPSを付けました~~。

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2007年6月20日 (水)

な~んか複雑

コクーン歌舞伎「三人吉三」追加公演のお知らせが来ていた。28日19時(!!)からだそうだ。1公演でも増やすことによって、行きたくても行かれなかった方が見られるようになるのはとってもいいことだし、しかも19時開演なら仕事帰りに行かれる方も多いだろうし。追加公演決定に拍手。
って思う気持ちは多々あるんだけど、でもさ~、ちょっと複雑なのよね~。だって、私、千穐楽のあの弾けぶりが見たくって、頑張ってチケット取ったのにさ~。28日夜の部は正真正銘最後の舞台になるから、そっちのほうが弾けるよね~。だからといって、その日19時開演をもう一度見るのはスケジュール上、私には無理なんだよね~。そんなわけで、ちょっとボヤいてみました~。チケット争奪戦は厳しそうだけど、追加公演を見られる方は大いに楽しんでくださいね~。芝居はもちろん、カーテンコールがほんっとに楽しいと思うから。

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2007年6月19日 (火)

紅葉? いえ葉っぱの赤ちゃんです

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赤く咲く花の新芽は赤い? そう言うにはうちの植物だけではサンプル数が少なすぎる。外に出たらけっこう赤い新芽をつけた植木もみつけたけれど、それが赤い花をつけるのかどうか、そういうことに疎い私にはわからない(恥ずかし~っ)。上2葉は紅梅、下2葉は薔薇。あれっ、そういえば一番下の薔薇はピンクの花だったような気がする…

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雲2

又、縦の雲が…

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こんな雲も。

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時間はどちらも16:50頃。

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2007年6月18日 (月)

昨日の夕方、ちょっと気になった雲。縦の飛行機雲なんてあるのかなあ、ないよね・・・。上から18:26近所のスーパー上空、18:28自宅上空、18:40同。
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2007年6月17日 (日)

新聞記事で

昨日の東京新聞夕刊古典芸能欄に竹本清太夫さんが取り上げられていた。この欄では毎週、1人の役者さんにスポットライトを当て、その役者さんがどんな人でどういう役を今までやってきたかとか、今月の役にかける意気込みなどを紹介するのだが、役者さん以外の方が取り上げられたのは初めてだ。それが大好きな清太夫さんで、昨夜帰宅して酔っ払った目でこの記事を発見したときには思わず「おおっ、キヨちゃんではないか!!」と叫んでしまった。
現在72歳の清太夫さんは、40歳を過ぎて大腸の手術を受けられたそうで、腹に力が入らなくなってもう語れなくなるのではないかと心配したらしい。ご自身の当時のご心配は察するにあまりあるが、こちらとしてはその熱演ぶりに血管が切れるのではないかと心配になってしまう。清太夫さん、いつまでもお元気で芝居の魂・心を語ってください。
その記事の下に、国立の「引窓」の評が出ていた。弥十郎さんが好演と書いてあり、これまた弥十さんを好きな私は、今月チケットを取りそこなったため迷っていた心が決まり、今日国立に電話して行く日を決めてしまった。もう2階席しか残っていなかったが、演目としては何度か見ているから、双眼鏡を持って上から見てみるのもいいかもしれない。
7月の国立も取っていないのだが、梅之さんが出演されることが決まったとのことなので、日程調整して明日もう一度電話するか、観劇の日に直接購入するか。もういい席はないだろうけれど、やっぱり早く電話したほうがいいよね。

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夜の東京

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幻想的な東京駅。新丸ビル7階から。Tokyost1_1

後ろに見える無粋なクレーンも東京の姿だろう。こうして東京の町を眺めると、やっぱり東京は私の故郷に違いなく、愛着を再認識する。
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新丸ビル7階テラス
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7階テラスから新丸ビルを見上げてみた。
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新丸ビルのレストランにはすべて振られ、丸ビルの日本料理屋へ。竹筒に入った酒を竹の杯で飲む。

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2007年6月15日 (金)

名古屋は昨日も雨だった

去年の御園座も雨だった。明治村もぎりぎりセーフの雨だった。昨日は、静岡県に入ったあたりから雨になった。名古屋の雨とはご縁があるなあ。
昨日は味噌煮込みうどん以外はほとんどどこへも寄らず行って帰ってくるだけのスケジュールだったが、行きは地下鉄を伏見で降り、御園座裏のからくり時計を再び訪れ(ラッキーなことに、午後3時のからくりにちょうど間に合った)、雨の中歩いて中日劇場に向かった。雨の名古屋の写真3点です。
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ちなみに、新幹線名古屋駅のトイレ、すっごく綺麗です。これだけじゃわからないだろうけど、安心して入れます。
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雨の名古屋に右近ちゃんの汗の降る:その4

<大団円>
とうとうお江戸は日本橋へやってきました。由留木家の家宝は善玉のかつぐ調之助(笑也)の手に渡り、悪玉・赤堀水右衛門は与八郎の手にかかり(赤堀父と弟はすでにやっつけられている)、めでたしめでたし。一同、客席に向き直り、居住まいを正して正座し、ご挨拶。拍手喝采のうちに幕となりました。

久々に右近さん中心の舞台という感じ。右近さんは3月の国立でおっかないオバサンを演じ、そういう女形もいいなと思ったが、どうしてどうして、芸者役などの色っぽい美しさはなかなかのものでした。
段治郎さんがとにかくカッコいい!! 
笑也さん、それこそ久しぶりに見たが、綺麗。

猿弥さんは悪役と、与八郎・重の井をサポートする善人役をやっていたが、善人役だとやっぱり顔が歌昇さんにかぶる。俳優祭では声を張り上げてチビTを売っていたよ。
寿猿さんの赤星十三郎にはビックリ。お間抜けメークです。寿猿さんもこんな役やるんだぁ。弘太郎クン、童顔で小柄なせいか子役に見えてしまうことがあるのが、これからの課題かもしれないな。門之助さん、正面から見ると、とってもきれいなお顔。
笑三郎さん、春猿さんは、ただの弥次喜多の奥さんではなくて実は…という歌舞伎定番の「実は」人物だった。客席の中にも入ってサービスしてくれるし(私はサービスから外れた席にいたけれど)、色々ギャグも飛ばして楽しませてくれる。この2人は来月の巡業でもきっと息の合ったトーク(歌舞伎の見方)を見せてくれると期待している(前回の国立の歌舞伎の見方もとってもよかったしね)。

場は序幕15場、2幕目4場、大詰め11場で、これだけ場が変わると、プツプツ切れる感じがしたり、合間に退屈したりしそうなものだが、そういうことを感じさせない芝居づくりになっており、猿之助さんの客を楽しませるという精神を大いに感じた。だから、客席ではずいぶんお喋りが聞こえ、「観劇中のお話はおやめください」というアナウンスが流れていたが、こういう楽しいお芝居の場合はそれもアリかなと、いつもは私語に目を尖らせる私もほとんど気にならなかった。
今回の席はWeb春猿で取っていただいたもので、上手寄りではあったが、中日劇場の舞台があまり大きくないのと、重要な役者さんがけっこう上手側で演技されたりで、かなりいいお席だったと本当にありがたく思っている。

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雨の名古屋に右近ちゃんの汗の降る:その3

<病身の夫と介護の妻>
箱根賽の河原の場(多分。もしかしたら次の山中の場かも。いずれにしても箱根は箱根)で、与八郎が「今宵はしっぽり…」とちょっとスケベそうな顔をして重の井を辻堂に誘い込む(重の井は第4場草津でさらわれ、ここで与八郎と再会したのだ)。その途端、悪玉派に与する江戸兵衛(日本駄右衛門の元手下。右近)の鉄砲に撃たれ、与八郎は破傷風になる。足腰の立たなくなった与八郎は、重の井の引く車に乗せられて、箱根の湯で養生につとめていた。この車っていうのは、人1人がやっと座れる程度の板に車をつけ、先に縄をつけて、引っ張ると動くというごく簡単なもの。病に陥った男がこの車に乗せられ、妻がそれを引くという図式は「児雷也」、「小栗判官」でも見られ、一瞬それらがフラッシュバックしてごっちゃになった。「児雷也」では女の生き血が男を救ったのだが、ここでは江戸兵衛に斬られて瀕死の重の井が滝に身を投じ、その念が与八郎を立ち直らせる。
ここで、笑也さんが客席に背を向けて舞台に倒れたまま、何か手を動かしているのが見えた。白い粉がぱっぱっと立つのも見えた。こちらを向いた時に、死の間近い人の顔になっており、ああ、唇の紅を白粉で消したのね、とわかった。
<又々大汗右近ちゃん>
一気に小田原から品川へ。右近さんが12役早替りで踊る。1役しか登場しないうちはよかったが、23人と右近さんの役同士が絡むことになると、さあ大変。吹き替えの役者さんを使って、何度も何度もあの役この役へと入れ替わる。衣裳の早替えはわかるが、難しいのは化粧だろうと思っていた。最初の役が白塗りで、これなら女形もOKだ。あとは役によって眉を描いたりつぶしたりしていた。ここはちょっと時間かかるだろう。吹き替えは前のほうの席にいるとすぐわかるが、舞台から遠いと最初はわからないのだろう、でもだんだんわかってきて、客席に笑いとざわめきが起こる。私の周りでも「あ、これ違うね」とか「あ、また入れ替わった」とか「早い」とかささやき声があちこちから聞こえてきた。私も「わっ、はや~い」と思わず声を上げてしまうことが何度かあった。それに、あまりに目まぐるしく役が替るから、よく間違わずに入れ替わるなあと感心しちゃった。
そんなこんなでただでさえ汗びっしょりなのに、雷なんて役では顔も体も赤い布に包まれているから、その暑さたるやハンパではないだろう。布を脱いだ後は、顔も衣紋を抜いたあたりも、汗に光っていたし、さっきの宙乗りみたいに、汗が飛んでいた。12役の中で、芸者雪野と女房お六は色っぽくて、とってもステキでした。

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雨の名古屋に右近ちゃんの汗の降る:その2

<旅へ>
大津石山寺では、大江家の息女重の井姫(笑也)が十二単姿で出家しようとしている。大江家って国立の時は物語との関連がはっきりしていたけれど、今回は突然出てきてよくわからなかった。けれど、偶然通りかかった馬方(段治郎)がさっき殺された善玉家臣の勘当された息子与八郎で、2年前に闇祭りで重の井と契りを交わした仲(おおらかだなあ~)であり、今再会したことがわかる。ここに半次郎がやってきて与八郎に赤堀親子(猿弥のほかに父親欣弥、弟延夫)の悪巧みを知らせ、与八郎は家宝を追って江戸へ向かうことにし、姫も同行する。
与八郎が馬とともに登場したら、なぜか客席から笑いが起こった。人が入った馬というのがおかしかったらしい。何の場面だか忘れたが、ほかにももう1回、ここ笑う場面か?というところがあったな。この場面、注目は重の井の持ち物の数珠。これは、はじめ檜扇だったそうだが、猿之助さんの指示で数珠に変えたとのこと。多分9日から変わったのだと思う。という詳しい事情は笑也さんのブログでどうぞ。
この後、おやえ、おきちも巻き込んだ善玉悪玉のだんまりで雷丸はめでたく与八郎の手へ。しかし海中の場(魚たちの中で泳ぎながら戦うのが楽しい)では途轍もなくデカい魚が現れてせっかく与八郎の手に入った九重の印をくわえて持っていってしまう(なんでや~?)。この印がいつの間にか小田原の道具屋にあるということになっているのが、よくわからん(まあ、でも歌舞伎ですから)。
<最大のお楽しみ>
序幕は15場の岡崎無量寺の場まで。そういえば右近さんは第1場の澤瀉屋以来、はじめての登場だわ。その右近さん扮するお三婆にからむおくらちゃん。国立では梅枝さんが好演し、辰己さんがその吹き替えで表彰された役です。これがなんと、今回は猿琉さんだっていうじゃない!! ひゃああ、注目注目、大注目ですよ~。なんだけど、女形の猿琉さんはいくらよく見ても、猿琉さんぽくなくて、本当にこれが猿琉さんなの?と最後まで疑ってしまった。したたかさもある田舎娘の感じがよく出ていて、立ち回りもさすが身軽。猫の怪という本性を表したお三婆の右近さんに操られて手足やお尻を動かす場面(うつ伏せでお尻だけぴょこっ、ぴょこっって上げるのがユーモラス。でも動作としてはむずかしそう)は、2人の息がぴったり合っていないとコケちゃうけど、見事でした。国立では辰己さんがやっていた鴨居渡り(? 何て言ったらいいのかな)は右近さんが見せてくれた。また、国立で子供たちが扮した猫と菊五郎さんがパラパラを踊って大受けしたところは、こちらでは猫の人形2体と踊る。
最後、化け猫姿の右近さんが、舞台上手から2階席下手側へ斜めに宙乗りする。右近さんが空中で身体を動かすたびに、水滴が客席にぱ~っと振り撒かれる。右近さんの汗だ!! 右近さんはそこここに汗を撒き散らしながら、上昇していった。私は「ヤマトタケル」で右近さんの宙乗りを間近で見たくて2階席を取り、その目の美しさに感動したのだが、今回1階席でも上手側だったため、汗こそ飛んでこなかったが、そこそこ顔もよく見えて、満足。とは言いながら、宙乗り小屋付近でもう一度見たかったなあ。

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雨の名古屋に右近ちゃんの汗の降る:その1

614日 獨道中五十三驛(中日劇場夜の部)
「ひとりたびごじゅうさんつぎ」と読む。右近さんの15役早替り(本当は16役)、岡崎化け猫騒動、宙乗りなどが話題の猿之助十八番である。1月の国立劇場「梅初春五十三驛」の元になった作品だとか。だから、見ながらついついそっちを思い出したり、比較したりしてしまった。
中日劇場は一昨年の「ヤマトタケル」、去年二十一世紀歌舞伎組の「雪之丞変化」以来3度目。開演5分前になると、静かに音楽が流れアナウンスが入る。一気にいってしまいますが、あまりに長いので、小分けにします(ネタバレしますが、かなりすっとばしているのでわかりにくいかも。正確で詳しい観劇記はHineMosNotariさんの力作で)。
<つかみはOK>
まずは京は三条大橋、人々が役者澤瀉屋の噂をしているところへ、五十三次で有名な弥次さん喜多さんの奥さんたちが登場。おやえ(笑三郎)とおきち(春猿)である。これが奇妙ないでたちで、???と思っていたら、やがて人々の喝采を浴びて現れた澤瀉屋(右近)さんとの会話から、京の舞妓さんを気取っていることがわかる。澤瀉屋に「お前さんがた、京の方じゃないね。なんでもどすをつければ京言葉になるってものじゃない」というようなことを言われるほど、2人は「~どす」を連発して笑いを取る。そしてお定まりの「右近ちゃんは結婚しちゃったけれど、それでも右近ちゃん好き~っ」てなことを2人が言って、右近ちゃん右近ちゃんと両側から右近さんにすり寄る。わ~、2人ともでけえ(今回はとくに笑三郎さんの背の高さが妙に目立った)。右近さんがまたお定まりの、右近なんて役者は嫌いです、と言って、つかみはOKというところだろうか。笑三郎さんと春猿さんは、狂言回し的な役割で以後、しばしば登場します。
<本筋へ>
ここで舞台は三条大橋の下へと変わり、残忍な殺しの場面へ。ここからが本筋。簡単に言ってしまえばこの芝居は、丹波の国の由留木(ゆるぎ)家にお家騒動が持ち上がり、家督相続に必要な2つの家宝、九重の印と宝剣雷丸(いかずちまる)を巡って悪玉善玉が入り乱れながら東海道を江戸へ下る、というお話。その発端となる善玉家臣・丹波与惣兵衛が悪玉に殺され、雷丸を奪われる場面がここなのである。この与惣兵衛の甥石井半次郎(弘太郎)が駆けつけ、犯人は赤堀水右衛門(猿弥)であることを察する。

場面は次々変わり、その都度舞台上手に設えられた柱に「○○の場」と表示が出る。気がつくと表示が変わっているので、あるとき注意して見ていたら、くるっと回転していた。

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味噌煮込みうどん→酔っ払い

名古屋で「獨道中五十三驛」を見てきました~。で、中日劇場って、食事を摂る場所がよくわからないので芝居の間は空腹をぐっと我慢し、終わってから名古屋駅で念願の味噌煮込みうどんを食べました~(高島屋のレストラン街で専門店発見。去年は味噌煮込みうどん店が見つからなくて諦めたから)。
うどんは太くてアルデンテ風(?)。はじめちょっと???と思ったけれど、これが意外とおいしくて、ただし私はうどんでおなかをこわしやすいのでゆっくりゆっくり噛んで、油揚げがちょびっと入った黒っぽい色の味噌の汁がこれまたおいしくておいしくて全部飲んでしまいました。そうしたら、入浴後妙に喉が渇いて、味噌煮込みうどんをつまみにビールも飲んだのに、又ビールが飲みたくなって、この夜中に「ふとる・・・」と思いながら、缶ビールを開けてしまいました。そうしたら、プチ旅でお疲れ気味の身体にはたったこれだけのアルコールがきいて、今かなりいい気分。
で、歌舞伎の感想はとても書けそうにないので、それは明日のこころだ(わっ、おっさんになってしまった)。

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2007年6月13日 (水)

はじめて見る北野武映画:監督・ばんざい! その2

612日 映画「監督・ばんざい!」
ギャング映画を得意とする監督がもうギャング映画は撮らないと宣言したことから、次の映画はどんなジャンルのものにするかと試行錯誤する、っていうのが大筋かな。まず見本としてギャング映画のさわりを見せる(寺島進が顔を見せるのが嬉しい)。私は暴力モノは嫌いだからタケシの映画はこれまで見なかったのだが、その私でもわずか数分のさわりだけで、ギャング映画はうまいな、という気になった。
試行錯誤のジャンルは、小津安二郎風人情劇「定年」、純愛映画「追憶の扉」、昭和30年代映画「コールタールの力道山」(私は、これ、かなり好き)、時代劇「青い鴉」、ホラー「能楽堂」、SFモノ「約束の日」。と、ここまではすべて、自分で自分の作品にツッコミを入れて途中でやめてしまうから、それぞれ数分で終わってしまう。中で「力道山」だけは自身の経験の上にできた作品なのか、割と力が入っていて他のものよりながい。ここでは母親役の藤田弓子がうまい。酒飲み暴力亭主に半分愛想を尽かしながら、やっぱり女の部分も捨てていない貧乏で逞しいおかあちゃんが息子たちに見せる表情が秀逸。
最後にタイトルがあったかどうか忘れたけれど、ギャグ満載(マトリックスにジダンのパロディーもあるよ)、荒唐無稽な作品に到達する。セコいだましを使って世渡りをしている岸本加世子と鈴木杏の母娘が、タケシをええとこの坊ちゃんと勘違いして、娘のダンナにと狙うべくアタックする。タケシは本当は坊ちゃんではなくて、ものすご~いド田舎の出身で江守徹扮するセコい大金持ちの秘書。江守徹が弾けているし、出演者もバラエティに富んでいて、やっぱりギャグはベタだけどけっこう笑えた(私の後ろのオバチャンはゲラゲラ楽しそうに笑っていてたが、私はそこまでは笑いきれなかった)。
しかしやっぱりタケシは暴力シーンが好きなのかなあ。ここでも蝶野(あの、プロレスラーの、です)扮するラーメン屋のオヤジと子分・天山広吉(!)がケチをつけた客をボコボコにしたり、空手道場でつまみ枝豆がやっぱりボコボコにされたり。再度言うが私は暴力映画は嫌いだ。でも、タケシの映画に限って言えば、暴力シーンがあることによって映画が生き生きとして見えたのが不思議だった。
全編を通して出演者はけっこう豪華、それぞれサービス精神旺盛で楽しめる。「風林火山」伝兵衛の有薗芳紀も発見。でも一番重要な出演者はタケシ人形なんだと思う。出演者であるタケシ、監督である北野武、そしてこの人形の関係が時々わからなくなるのだが、どうも人間の都合が悪くなったときに人形が身代わりをするのではないか、という感じがした。
何しろ、私は映画はもちろんのこと、TVでもそれほどタケシの笑いに詳しくはないので、私なりの評価しかできないが、それが冒頭の普通に面白かった、というものである。でも、多分もし2度見ても又普通に面白くて笑えるような気はする。もっとタケシの笑いを理解していたらどうだろう、それはわからない。
おまけ1:喫茶「凱旋門」に飾られた凱旋門の大きな写真の前でウエイトレスが体操をしている場面。突然、先日の「オペラ座の弁慶」で大道具さんたちがフランス人スタッフを交えてラジオ体操していたのを思い出した。その時私は「ラジオ体操って、なんて偉大なんだろう」と深い感慨を覚えたのだった。
おまけ2:今回の予告では見たいもの3本。まずは「憑神」。演舞場より先に映画で見てしまおう。原作も買ったから読まなくっちゃ。佐々木蔵之介も出てるし(特別ファンっていうわけじゃないのに、なぜか最近ついてまわる)。
次は「舞妓haaaan!!!」。私が見た映画館は、ワーナーマイカルだったが、全国版(多分)の予告の前に阿部サダヲのマイカル版の予告がついていて、ちょっとお得気分。クドカンの作品は意外にも見たことがないので、これは是非見ようと思っている。
そして「阿波DANCE」。なんか思い切り楽しそうな感じがする。主演の榮倉奈々って、この前チラッと見た「プロポーズ大作戦」で、素直に若さを弾けさせていてかわいいな、と思った。尾上寛之って子が出るから、歌舞伎役者かと思ったら、全然関係なかった。「芋たこ」に出ていたらしい。そういえば、成長した息子の1人にいたかも。
「大日本人」の予告は面白くなかったから、別に見たいと思わなかった。まっちゃんは「だいにほんじんだ~」と叫んでいたが、公式サイトのURLdainipponjin

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はじめて見る北野武映画:監督・ばんざい! その1

612日 映画「素晴らしき休日」
前に「監督・ばんざい、ちょっと見たいな」と言ったせいか、息子がどこかからもらったんだけど、とチケットをくれた。実際のところ、それほど見たいというのでもなかったのだが、せっかく息子がくれたのだから(オバサンはこういうのに弱いのよ。男の子は多くを語らないが、母親が見たがっていたな、ともらってきてくれたのは嬉しいじゃないの)、見に行った。
北野監督の映画ははじめて見る。正直な感想普通に面白かった。以下、長くなるので、短編と本編に分けます。
まずは短編。カンヌ映画祭で、世界の35人の映画監督による3分の短編作品の特別上映が行われた。日本からはただ1人北野武監督が選ばれた。っていうような文が現れ、その短編は始まった。

タイトルは「素晴らしき休日」。畑だか草ぼうぼうの空き地だかわからないが(手前には花畑らしきものあり)、それ以外まわりに何もない田舎道。そこにある1軒の古びた小さな映画館。かかっているのは北野監督の「キッズ・リターン」。オッサン(モロ師岡)が1人やってきて、チケットを買う。観客はそのオッサンだけ。やがて映画が始まるが、すぐに映写機が故障したり、フィルムが焼けちゃったりして、さんざん。オッサンはそのたびに後ろの映写室を振り向く。技師はタケシ自身で、そのたび「すみません、ちょっと待ってください」と言って慌てて修理したり、煙にむせたり。そして直ると「はい、いきます」と言って又フィルムをまわす。オッサンは呆れ顔ではあるが、別に怒るでもなく、タバコをふかしたり、なぜかそこにいる犬にパンをちぎって与えたりして待つ。そんなこんなして、ろくすっぽストーリーもわからぬうちにエンディングタイトルになる。気の毒なオッサンが帰ろうとすると、映画館まで乗ってきた自転車も盗まれたのか、なくなっている。オッサンはあれれと戸惑いながら、歩いて帰る…

というのがこの短編。ギャグは私が知る範囲のいかにもタケシらしいベタなものだけどイタリアのネオ・リアリズムっぽい雰囲気を醸し出していて、私は割といいな、と思った。
ちなみに、この短編ははじめ上映予定はなかったが、ファンの要望で併 映されるに至ったらしい。

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2007年6月12日 (火)

超ミーハー的「風林火山」

今週(っていうのか、先週っていうのか、1週間の始まりはいつ?)は左團次さん登場。一瞬、仲代・信虎の顔に似ているような気がした。しかしこのオッサン(もちろん上杉憲政のこと)、かなりアホですなあ。実際の人物像はよく知らないが、北条側の資料では当然ながらかなり評価が低いらしい。領地も次々奪われたようで、失地王ジョンか…(欧米か、って言わないで)。そういえば左團次さんって、「十二夜」で亀ちゃんといい仲なんだっけ。ふっふ、歌舞伎役者って面白いなあ。
松井誠さんは、この前スタパに出ていた。見るつもりなかったんだけど、10分ほどたってから何となく見出したら、なかなか話が面白かったので残り全部見てしまった。松井さんは人間として骨がある。15歳で家を飛び出してから大変な苦労を重ねた後に今の松井誠がある、自分を信じているから芝居を続けてこられた(自分がダメになったのを他人のせいにしてはいけない、そういう人は自分を信じていないんだ、って)と語る姿に、北条氏康の人物の大きさに見合った大きさが松井誠本人にもあると見た。あんなごっつい身体していて、女形やると実に色っぽい(ぐっと肩を落とすとなで肩に。斜に構えるとほっそり見える、と。これは歌舞伎でも同じですね)。踊りはすべて自己流なんだそうだ。その自己流で自分の流派を作ったんだそうだ。やるね。さらにミーハー的になるけど、松井誠さんはスッゴクきれい好きで、年がら年中掃除機をかけているらしい。私の部屋に来たら卒倒しちゃうだろうな。
佐々木蔵之介さん。前の「食いタン」の最終回で、二重スパイだか何だかのちょっと悲しい男の役で出ていたのを見たのが最初。その後、こまつ座の「私はだれでしょう」で本物を見てちょっと嬉しかった。そしたら真田幸隆。知ってからわずかの間にお馴染みの顔になっちゃった。この人って、ハンサムなような、ちょっとエキセントリック入って危ないような…。
え~と、内野さん。出家したら本当に頭剃るそうだ。ボールドキャップとかいうスキンヘッドの特殊メークはやたら時間がかかるから、というのがその理由らしい。亀ちゃんはどうするのだろうか。内野さんは、武田軍団全員丸坊主になったら楽しいだろうな、と言っているそうだ(以上、友人情報)。でも、亀ちゃんのスキンヘッドは想像つかないよ~。
さて、来週はいよいよGACKTの姿を見られるか。骨太な男のドラマにどう絡んでくるのだろうか(GACKTの起用には放送開始前からブーイング殺到だったって知ってた? 私だってええ~っGACKTかよ~とは思ったけど、まずは演技を見てからモノを言おうよ)。

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2007年6月11日 (月)

空中庭園(?)

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深夜のスタンディングオベーション

今シーズン初めてF1を見た。風呂から出てTVをつけたらたまたまやっていて、ああカナダか、コースを囲む水がきれいだなあ、カナダ行きたいなあ、などとレースとは関係ないことを考えながら見ていたら、セーフティカーが入っていて、何があったのかしら、とそこで初めてレースのことを考えた。70周の残り46周あたりだった。原因はわからなかったけど、そのセーフティカーがいなくなって間もなく、1台のマシーンがクラッシュした。ヘアピンでぶつかって、そのまま横になりながら壁に激突。かなりすっごいクラッシュで、ドライバーの安全が心配されたが、骨折ですんだらしいと後でわかった。カーレースって、正直言えばどこかで激しいクラッシュを期待する気持ちもないではないが(もちろんドライバーは無事であってほしい)、本当は無事故で激しいバトルを演じてくれるのが一番面白い。
今回のレースはセーフティカーが4回も入り、完走12台というサバイバルだったが、ついつい最後まで見てしまったのは、佐藤琢磨の頑張りのおかげである。不運なピットイン・タイミングはあったけど、残り3週でラルフを抜き、2週であのアロンソをも抜いたときには、思わずスタオベしちゃったです。6位入賞とは、琢磨の成長ぶりに嬉しいオドロキだ(なんたって、私の記憶では、ほとんどいつもリタイア1番手っていう感じだったから)。ただ、抜いたラルフはトヨタ、完走車中最下位のバリチェロはホンダ、日本人としては複雑な気持ちもある。
優勝はハミルトン。6戦目にして初優勝だけど、ここまで5戦全部表彰台だっていうんだからスゴイ。22歳と150何日かの初優勝は史上4番目の若さだそうだ(アロンソが1位)。しかしF1は去年もあまり見なかったし、その間に世代交代がずいぶん進んだんだなあ。その反面、バリチェロやクルサードがまだ出ているんだぁという感慨も覚えた。
ちなみに、私の部屋の天井近くには、アイルトン・セナが遠くを見つめているステキなポスターが貼ってある。
ああ、又空が明るくなってきた。もう寝ます。おやすみなさ~い。

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2007年6月10日 (日)

雲の中の東京

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出遅れたけど…

「十二夜」のチケット、1階席はいちおう後援会にお願いしてある。でも、あの大きな船を上から見てみたいなあと思い、3階席を今日取るつもりだった。ところが、それほど切実でなかったせいか、10時をすっかり忘れ、30分近くもまわってからハッと思い出した(ダメな私・・・)。慌ててアクセスしたが、門前払い。ぜ~んぜん入れません。何回もやって、10分ほどたってからやっと入れた。
早速、日を選んでみたら、3階1列目があいていた。ラッキー。
いつもチケット販売サイトになかなか入れなくて、入れても送信エラーが出てカリカリするけれど、結局のところあまり慌てる必要はないのかもしれない。でも、やっぱり10時と同時に入りたいよなあ。出来るだけ早く権利を確保したいよなあ。
この興奮を思うと、月に1度のお祭りだな、チケット発売日は。

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ちょっとだけ雅叙園

父の会合の付き添いで、目黒の雅叙園に行ってきた(これもささやかな親孝行か。なぜなら父は高齢すぎて、もう1人では外出させられない)。雅叙園はむか~し行ったことがあるかもなあ、などと思いながら着いてみると、あまりの豪華さにびっくりした。

平成3年に大々的に改装したということで、旧雅叙園の装飾があちこちに生かされているのだそうだ(う~ん、旧雅叙園、覚えていない)。
父が会合に出ている間、中をうろうろしてみた。大きな1枚板に浮き彫りを施して彩色した(石膏かと思った)江戸時年代の風俗を描いた壁画がずらりと並んでいる通路(花魁通りというのだそうだ)、旧雅叙園の花鳥画、美人画をもってきたという天井画、何の木だか知らないがふと~い1本の木に七福神が彫刻されている床柱、あちこちにみられる螺鈿細工、御殿のような漆塗りのトイレ(有名らしく、並んでいたから残念ながら諦めた)等々。そして何組もの結婚式があって、幸せそうなカップルたちに盛り上がる若い友人たち…
ここには百段階段といわれる保存建築があって、予約すれば見学できるらしい。ちょっとお高めの食事付きだが、これは是非一度見てみたいものだ。
そういえば、4階のエレベーターホールに何代目かの海老蔵さん(多分)の春興鏡獅子(多分)の絵が飾ってあるのがエレベーターの中から一瞬見えた。絵の顔は今の海老蔵さんに似ていた。後で見に行こうと思って忘れてしまった。
写真は、中庭を落ちる滝を裏から撮ったもの。
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2007年6月 9日 (土)

幸福感いっぱい「オペラ座の弁慶」

昨日は昼間かなり頑張って仕事をしたので、夜はゆるい時間を過ごした。「オペラ座の弁慶」も「時効警察」もリアルタイムで見てしまったのだ。おまけに両方とも録画をもう一度見ながら(ところどころ2倍速にしたけれど)、チャプター分割をして編集し、もうDVDに入れちゃった。
「オペラ座の弁慶」は、なかなかあそこまで稽古風景を見せてくれる番組がないので、非常に興味深かった。ただ、オペラ座の舞台づくりにしても、稽古にしても(稽古場で真剣に話しを聞く亀治郎さんは、若くて学生みたいな感じだった。それなのに立ち稽古になると、毅然とした義経になっている)、そのご苦労は色々な情報から想像できる部分もないではない。と言いながら、オペラ座の舞台を実際に見たときはそういうご苦労に思いも馳せず、照明のことにも気付かなかった。私がボンヤリなせいもあるけれど、オペラ座の暗さに合った照明で、違和感がなかったからだとも思う。
一番感銘を受けたのは、松羽目の完成に至る過程だ(番組でもそこに力が入っていたし)。最初に美術の方がもってきたもの(東京から、團十郎さん・海老蔵さんが出演していた大阪に運んでチェックしてもらっていた!!)に海老蔵さんが色々注文を出す。それを聞いていると、まこと的確な指摘に思え、なるほどと頷かされた。日本では布に描く松を、オペラ座で使うものは板に描いたのだが、一度描いちゃった松をどのように修整するのかしらと心配になった。まさか描き直すわけもないだろうし…。すると、上から墨を入れたり、緑の濃すぎるところは水で薄めたり、というような作業で松が変わっていくのだった。
さて、2度目のチェックはオペラ座で。ここでも海老蔵さんと團十郎さんのダメ出しがある。團十郎さんが理想とする松とはまだ違っていたらしい。再度の修整。そうして出来上がった松羽目に今度は2人のOKが出る(海老蔵さんのぶっきらぼうな言葉の中に美術の人に対するねぎらいが感じられる。ちょっと、うるっ)。うん、たしかに今までのと全然違う。私のような素人が見ても、違いがわかる。私は海老蔵さんの感性と真摯さ、そして團十郎さんの理想を理解してそれを実現させたいという思いに感心した。「勧進帳」を演じる役者さんなら当然のことなのかもしれないけれど、伝えられる海老蔵さん像が私の中で先走りして、思わず意外な気持ちをもってしまったのだ(海老ちゃん、ゴメン)。
見たい見たいと思っていた海老蔵弁慶と團十郎富樫、ほんのさわりだけではあったが、見られてよかった。海老蔵弁慶は花道がわりの通路を引っ込むわけだが、私はそればっかりが頭にあって、弁慶以外の義経一行も同じように引っ込んだときにはかなり驚いた。弁慶が後を追いかけるのだから、当然同じ道を通らなくてはいけないのに、私ってホントにバカだ。しかしこのバージョンも本物を見たかったなあ。
「オペラ座の弁慶」は、オペラ座での歌舞伎公演のメーキングであると同時に、成田屋さん親子に通う愛情が垣間見られて、そして團十郎さんがとても楽しそうで、私はひどく幸せな気分になって、画面に見入っていた。
その後、ガラリと趣の異なる「時効警察」が最終回であることを惜しみながらゆるゆると笑い(霧山~、必ず又帰ってきてくれ~)、又仕事をひと頑張りして、久々に空が明るくなってから床についた。

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2007年6月 8日 (金)

お忘れなく~

今晩10時、NHK「プレミアム10」で「オペラ座の弁慶團十郎海老蔵パリに傾く」が放送される。初日公演は5月に放送されたが、kirigirisuさんの情報によれば今回はハイビジョンで放送されたものの短縮バージョンらしいから、海老蔵さんの弁慶が見られるだろうと大いに期待している(私は、ハイビジョン、見損なった。それにハイビジョンは多分DVDにコピーできないと思った)。録画失敗しないように、とちょっとドキドキもしている。いまどき録画の失敗なんてありえないんだけど、大事なときに限ってドジを踏むのが私だから。
それから、「時効警察」と時間が重ならなくてよかった~。こちらは最終回なんだもの(終わるの早すぎるよ~(--,))。

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2007年6月 7日 (木)

気になる博多座

博多座の「十二夜」が気になって、時々HPを見るのだけど、平日は残席に余裕ありという日がまだかなりある。心惹かれるが、だからと言って、すぐ飛んでいくわけにもいかない。でも、2月にはじめて博多という町に降り立ち、とてもいい印象をもったのと、博多座も素敵な劇場だったので、とにかく気になるのである。博多座に飛んだ友人からの報告によれば、実際2日目は二階席で空席がちょっと目立ったようである。客席が鏡に映ったときに寂しかった、と。初日はスタンディングオベーションも出るほどだったというから、もったいないなあ・・・
それはともかく、あの衝撃の安藤英竹が松緑さんから今回翫雀さんに代わって、その辺が見所の一つでもあると思うのだが、松緑さんのときとはだいぶテイストが違うようである。それは、私自身も見てのお楽しみ、だ。

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2007年6月 6日 (水)

なかなかスッキリしません

65 キリンカップ日本代表 vs コロンビア代表(埼玉スタジアム、1920分キックオフ、45,091人)→00の引き分け

2_14 久々に引っ張り出した代表ユニフォーム、98年に買ったもので、本当は去年作った伸二のユニフォームを着たいところだったが、今の代表には入っていないから何となく憚られ、結局背番号も選手名も入っていない古いほうにした(伸二のユニフォームは記念品で終わっちゃうな)。で、張り切って電車に乗り込んだら、ユニフォーム姿なんてだ~れもいないではないか!! え~っ、だって、この人たち、どう考え3_10 たって、みんな埼スタに行くんでしょう。平日だから仕事から直行という人も多いだろうけど、私だけ浮き上がっちゃってるよ(^-^;。シャトルバス待ちの列でも青い姿はほとんどいない。「コイツ、なに1人気合入れてんの」って感じで、気の小さい私は身の置き所がなく、スタジアムに着くまで落ち着かない気分だった。さすがにスタジアムは青、青、青でほっとした。後で見たら、18ONOもちらほら見えたし、ZICO!!)なんていう人もいたし、さらにはMORISHIMAだって!!!(度胸あるなあ)。これなら伸二のを着てきてもよかったなあ。

国歌斉唱は大黒摩季。はじめてホンモノ見た。と言っても、本当の本物は遥か彼方で、なんとなく姿が見える程度。お顔は大画面で。これって、アカペラで朗々と歌うわけだから、歌手はみんな相当緊張するだろうなあ。

5_8 試合は、やっぱり消化不良というか、スッキリしない。いったいここのところ何試合続けて引き分けをこの埼スタで見せられているんだろう。しかも00なんて、私程度のサッカーファンには詰まらない。俊輔もぱっとしなかったし(チームプレーに徹していたから、らしいが、それにしてもいいところがあまりなかったように思う)、稲本、ナカタコ(中田浩二)は後で「そういえば、出てたんだっけ」と思うくら い目立たなかった。とくに稲本が冴えず、前半はほとんどコロンビアにボール支配されていた。私の目に頑張りが見えたのは中村憲剛だ。この前のモンテネグロ戦では、ゴール前フリーの選手がいたのに自分でシュートを打ち得点チャンスをつぶしたためオシムの怒りを買ったようだが、私はいつも憲剛はなかなかいいと思っている。今日も、惜しいチャンスがあって、これで決めていれば言うことなしだったな。ただ、残念なことに俊輔に姿形も走り方やプレースタイルも似ている気がして、ちょっと上方の席からは区別がつかないことがあった(残念なことに、というのは、私は俊輔を好きでないから。これは、まったく不当なことだと自分でも思うのだが、理屈ではなく好きでないものは好きでないんだから、どうしようもない)。

一方のコロンビアには身体がガッチリした選手が多く(キーパーの脚の長いこと!!)、それでいてスピードもあり、格上のチームに 負けなかっただけよしとするべきか。オシムが「ボクシングで言えば判定勝ち」と言ったとか。そんな感じかもしれない。でもやっぱり、0対0でオシムジャパンに初タイトルと言われてもなあ。
ただ、いずれにしても、オシムが今後どういうチームを作っていくのか、見守っていきたい。私としては、国内組をもっともっと鍛えてほしいな。
6_7 私たちは試合後、表彰式を見ないで即帰路についたのだが(→もちろんその後、反省会という名の飲み会へ。おかげで今朝も少々頭痛気味)、スタジアムから降りて外に出た途端、試合速報の号外をもらった。タブロイド版くらいの大きさの紙1枚で、恐らく何パターンか用意してあって、最終的に試合結果に見合うものを印刷するのだろうが、それにしても、試合終了後あっという間のその速さには驚いた。
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←わずかの人数ながら明るく盛り上がるコロンビア応援団(黄色のユニフォームが色鮮やか)






1_19←ペインティングにも熱が入る日本応援団

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2007年6月 5日 (火)

歌舞伎座に初の女性副支配人

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歌舞伎座の約120年にわたる歴史で、はじめての女性副支配人が誕生したという記事を先ほど新聞で見た。今月2日にはWebのニュースで紹介されていたのに、うかつなことであった。
田野暦子さんという方で、長年故永山会長の秘書を務められていらしたそうだ。
記事によれば、歌舞伎座を支えているのは女性なんです、と田野さんはおっしゃっている。そうだ、そうだ、確かに歌舞伎座に行けば、女性が働く姿が目立つ。その中で田野さんが副支配人に就任されたことは、歌舞伎ファンの私としては嬉しいことである。歌舞伎界のために、女性のために、田野さんのご活躍に期待する。

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亀治郎さん巡業情報

11月25日、富山オーバードホールだそうです。→詳細はこちら
友人からの情報第2弾です。
とても大きなホールのようですから、八千代座とは演じ方なども変わってくるのでしょうか。できるなら、両方見比べてみたい気もします。まあ、他にどんな地方を廻るのか、もうちょっといろいろわかってから考えるとしましょう。

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2007年6月 4日 (月)

八千代座

先日、友人から亀治郎さんの八千代座公演情報をいただき、さらに先ほどmamiさんのところでもその情報を拝見しました。
亀さんは11月と来年7月に全国巡業を予定されているそうです。で、八千代座での公演は11月17日ですね。
この八千代座のある山鹿市は、先日の俳優祭での灯籠踊に使用する灯籠を貸してくださっという、あの山鹿市のようです。幻想的な灯籠踊に魅せられたというご縁もあり、また八千代座の佇まいの素晴らしさにも惹かれ、是非にでも行きたいところですが、ちょっとむずかしいかな・・・

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銀座点描

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よくクイズにある光景。あのクレーンはどうやってビルの上に運んだのでしょうって、ね。
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赤くないポストもあるんだ。景観を壊さないためらしい。

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2007年6月 3日 (日)

今からコワイ8月チケット争奪戦

「ほうおう」の7月号が来たから、今度はドジをしないように、早速開いてみた。すると今月末は色々チケット販売日が目白押しではないか。チケットWeb松竹もやたら取扱公演が増えて、なんだかややこしい。自分の目的のものだけ把握すればいいのだけど、老朽化した脳にはキツイ・・・
そして8月の演目が出ましたねえ。勘三郎さんの、どれも初めてのものばかり。チケットきびしそうだぁ。最低3回はアクセスしなくてはならないのだから、エラー回数が増えて苦労しそう。今から心臓が痛くなる。

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「閻魔と政頼」補足

①吉右衛門さんの衣裳の肩衣の背中に富士山となすびの絵が描かれている。これは、吉右衛門さんご自身の手になるものだそうだ。鷹匠である政頼とあわせて、一富士、二鷹、三なすびの洒落。
②鷹之資クンは学校がお休みのときのみ後見として出演するらしい。ってことは、富十郎さんの「鷹に弱くてなあ」の台詞は鷹之資クンがいないときはどうなるのかな。アドリブではなさそうに思えたから、台詞は台詞として言うのかな。でも、本人がいないとインパクトは弱い気がする。

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2007年6月 2日 (土)

6月歌舞伎昼の部その3:初演と初お目見え

0706022_3 「閻魔と政頼」。今回が初演の新作で、閻魔大王(富十郎)の台詞が面白い。吉右衛門さんの政頼が地獄に連れてこられ、自分は鷹匠だと言うと、富十郎さんが「なに、鷹? わしは鷹に弱い」と、そばに控える後見役の鷹之資クンを見やる(鷹之資クンの名は筋書きにない。出演者の写真欄にもない)。とはいえ、富十郎さんはほとんど全部プロンプター付き。でも、大きな声で上手に間を取って、笑いも巻き起こし、あまり悟られないようにしていたと思う。政頼(せいらいと読む)の吉右衛門さんも珍しくはじめのほうは台詞が飛んでいた(初日だからね)。赤鬼の歌六さんの動きがかわいかった。青鬼は歌昇さん。猿弥さんに顔が似ていたなあ。後半、吉右衛門さんが鷹匠の説明をする踊りがあるが、このときの閻魔大王の表情も見逃してはならない(富十郎さんが楽しそう)。ちょっとした智恵を働かせる鷹匠の心理を小ずるそうな表情も時に見せる吉右衛門さんと、一方見かけは立派だがお人よしでちょっと抜けた閻魔の富十郎さんが好対照で面白かった。
この演目が始まって何分か経った頃、何となく揺れを感じた。はじめは隣の人の身動きかと思ったが、それにしては持続時間が長い。そのうち客席がざわめき出して、上を見ると、緞帳が揺れている。うわ~地震だ~。でも、舞台ではちゃんと芝居が進行しているし、うろたえては役者さんに申し訳ないと、私はすぐに立ち直った。じき治まったのでよかったが、1階席であれだけ揺れたのだから、上のほうの席の人たちは怖かっただろうな。
「侠客春雨傘」。染五郎さんの長男齋クンの初お目見え演目。昨日夕方のニュースショーで、1日早くマスコミ公開されていた齋クンの演技(?)。幸四郎さんが「○○」と言うと(昨日も今日も聞いた台詞なのに、忘れた)、齋クンがパチパチとかしわ手を打つ。昨日は我関せずとばかりに鼻をほじくっているだけであったが、さすが役者さんのお子さんである。今日はちゃ~んとできました。その後「おー」と右こぶしを突き上げるのも上手にできました。花道を幸四郎さんに手を引かれて歩いているときも、舞台で大人が喋っているときも(幸四郎さんと高麗蔵さんの台詞の連携がイマイチだったけど、ま、初日だから)、大きなお目々を見開いて、客席をじっと見つめていたが、上手に引っ込むときは客席に手を振って可愛らしい。染五郎さんは役柄上、内心の心配を押し隠してただ眺めているだけ。幸四郎さんがもう可愛くってしょうがないという表情で手を引いている。幸四郎さんはやっぱり若く見える、あまりおじいちゃんという感じがしなかった。印象的だったのは仁左様で、ご自分も千之助クンで経験しているからだろう、とても暖かな良い表情で見守っていらした。結局、齋クン登場に注意をさらわれて、芝雀さんが綺麗だなあと思う程度で芝居全体はあまり印象に残らないでしまった。あ、あと歌江さんが綺麗で、この前俳優祭で幕間シアターを見なかったのが悔やまれた。

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6月歌舞伎昼の部その2:なが~い悲劇

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「妹背山婦女庭訓」の「小松原」「花渡し」「吉野川」。このうち「吉野川」が約
2時間と長い。「妹背山」は、先月お三輪の悲劇を見たばかりだが、今回も悲劇である。太宰少弐の娘・雛鳥(魁春)と大判事清澄の息子・久我之助(梅玉)が偶然出会って恋に落ちるが、親同士が領地を巡っていがみあっていたことから悲劇が始まる。ロミオとジュリエットですな。魁春さんと梅玉さんは近くで見ちゃうと年齢的にちょっとキツイかなあという感じなのだけど、きっと遠くから見たら若々しくて綺麗なカップルだったと思う。とくに魁春さんは恋する乙女の仕草が可愛らしかった。
まあ、その後色々事情があって、雛鳥は自分の母親(藤十郎)に首を切られ、久我之助(これで、「こがのすけ」って読む)は自ら切腹することになる。それが「吉野川」のなが~い場面。舞台は実に見事な作りだった。真ん中に吉野川を挟み(この川の装置がまた素晴らしい)、上手に久我之助の住まい(背山)、下手に雛鳥の住まい(妹山)。そして両花道が設えられ、吉野川の両岸であることがわかる。義太夫も背山側と妹山側に分かれ、それぞれの場面・気持ちを語る。
よくできた舞台ではあるが、上流から下流に流れている川を横切って、妹山側から背山側に物を流して渡すって、そりゃありえないだろうがっ。とか、川幅が100mもあるから、対岸にいるのに顔も見えない、声も聞こえないっていうような状況だったと思うが、だんだん舞台の川幅が芝居の川幅になって、対岸どうしで遣り取りがあって、そりゃおかしいじゃろがっ。とか、これは歌舞伎なんだからそんな理屈言わなくていいの、と自分を叱りながらも、面白いから1人ツッコミを入れていた。
それに、気の毒なのは久我之助だ。早々に刀を腹に突き立てたのに、おとうさん(幸四郎)がちっとも介錯してくれず、苦しい息のまま延々待たされ、雛鳥の首と祝言まであげさせられ、ああかわいそうだった。
というような理不尽は間々あったものの、私は藤十郎さんの嘆き節に思わず涙が出た。雛鳥が首を切られることを承知したときだったかしら、藤十郎さんが「でかしゃった、でかしゃった」って何回も言う。これが「先代萩」で千松の亡骸を抱いて「でかしゃった」と言う場面と重なって、何だか余計悲しくなってしまった。娘の首を切らなくてはならない母親の凄み、哀しみは、想像を絶する。
幸四郎さんは珍しく老け役だったが、あまり似合ってなかったな。演技については、なんと言っていいかよくわからない。自分の中で評価が定まらないのだ。ということは、悪くはなかったということなのだろうか……。
長いせいか、途中かなり眠くなった。申し訳ないな、と思って周囲を見回すと、だいぶ寝ている人がみられ、皆で寝れば怖くないと、ちょっと安心した。

「吉野川」では梅之さんの吹いていらっしゃる鶯笛の音をお聞き忘れなく。後になってこの鶯の声を思い出すと、恋人、親子の悲劇がいっそう哀れに思えます。

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6月歌舞伎昼の部その1:まずはミーハー野次馬的ご報告

62日 六月大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)
P1040454 久しぶりに何となく初日。
東銀座駅で、ベージュというかオフホワイトというか、ジャケットとズボンン姿の見たことのあるような男性が。ひょっとして杵屋栄津三郎さん? そう意識したら、栄津三郎さんファンの私はドキドキして、よっぽど声をかけようと思った瞬間、その人はやはり日比谷線を待っていた男性と「おお」と挨拶した。あれ、この人も見たことある~。同じ長唄の人だっけ? と数秒考えてわかった。京紫さんだ!(多分ね。お2人とも多分です) 2人は東銀座で降りてから別々に歌舞伎座に向かった。栄津三郎さんの歩くのの早いこと早いこと。地上へもエスカレーターを使わず、たったかあの狭い階段を上っていらした。京紫さんは、エスカレーターを使ってました。ふふ、朝からちょっとラッキーだったな。

さて、歌舞伎座に入った途端、左右両方にTVカメラを抱えた人がいて、まさか私を待ってた? いえいえ、これはもちろん、悪い冗談です。そういう冗談はともかく、誰かエライ人でも来るの?と、野次馬な私はロビーで粘っていたら、扇千景さんがいらした。でもTVカメラのお目当ては扇さんではなさそう。結局よくわからなかった。

1回目の幕間に松たか子さん発見。こういうの、初日の楽しみの一つです。薄茶(ベージュっぽい。しかし私の色彩感覚はアテにならない)の着物で、お肌も若々しく、実に綺麗だった。その後の幕間でも写真を撮りたかったけれど、なんとなく憚られ、ただずっと見とれていました。
ところで
今朝ネットにはタイムテーブルが出ていなくて、食事とかトイレタイムが劇場に行かないとわからなかったのだけど、なんと、ランチタイムが午後2時過ぎ。途中でおなか鳴りそうだぁ。

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2007年6月 1日 (金)

今さら、ちょっと後悔

ちょっとアンテナを張るのをサボると、後悔することになる。って、そんな大げさなことでもないんだけど、7月の滝沢演舞場、歌舞伎会の先行販売あったのね。
松竹のHPで調べたときに、先行販売の情報がなかったように思ったから、今回はパスしてしまった。それがさっき「ほうおう」
6月号を見たら、あったんじゃないのぉ。いつもならすぐに開く「ほうおう」なのに、今回に限り見もしないで本棚に放り込んで、明日初日だからと筋書き&食事の割引券を切り取ろうと引っ張り出し、ついでに中身もぱらぱらめくってみたというわけ。
ああ、失敗したなあ。去年は話の種のつもりが
3月、4月と2回も予約して、両方とも上手寄りながら最前列が当たって、「なんでこんなオバサンが一番前にいるのよ」とジャニーズファンの女の子たちに怒られそうな気がしたものだし、ちょっと申し訳ない気持ちもあった(もっとも、ああいうショーでは最前列はかえって見づらいかも)。で、オバサンの最前列阻止のため今回は先行販売がないのだとばかり思っていた。タッキーは特別好きだというわけではないが、やっぱりオーラが全然違ったし、ショーもそれなりに楽しめた(その後TVで時々あの舞台に出ていた子たちを見かけると、ああ、あの子、あの子、なんて1人で頷いたりして)から、先行販売があるなら又見てもいいなとは考えていたのだ。まあ、特別好きでもないと言いながら何でも見たがるオバサンが取らなかった分、ジャニーズファンのための席が1つ増えるのだから……。

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