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2007年5月

2007年5月31日 (木)

俳優祭オンエア決まる

梅之さんのところで俳優祭の放送が7月にあると知ったので、俳優協会のHPにいってみた。NEWS欄にありました~♪
7月27日22時~24時15分、NHK教育だそうです。ハイビジョンでなくてよかった!! 「郷土巡旅情面影」に「白雪姫」、そして模擬店の様子も見られるみたい(あちこちで、TVカメラに出会ったから、自分の行かれなかったところもみられるな、とは思っていたのです)。
kirigirisuさんのところにも情報出ています。

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深山幽谷転じて…

昨日、ついに植木屋さんに庭の手入れをしてもらった。たまに形だけ整えてもらったことはあっても、ン十年ごちゃごちゃと伸び放題、広がり放題、狭いなりに深山幽谷の赴きさえ醸し出していた植木たちは見事なまでに枝葉を落とされ、そうしたらこれまで枝葉に隠れていたボロが明るみに出て、我が家のだらしなさがみっともない(自分の部屋のだらしなさ、汚さは外から遮断されているけれど…)。今後は自分たちで庭作りだ。
それにしても、居間が明るくなったのには驚いた。これまでは少しでも陽が薄いと、朝から電気をつけていたものだが、昨日の夕方も今朝も部屋に入ったとたんカーテンの白さがぱっと目に入り、まぶしいくらい。今まで自然光をずいぶんムダにしていたものだ。
姿を変えた庭は眺めるほどに愛おしい。
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Kahun_1 

煙のように見えるのは槙の花粉。植木屋さんは、気の毒にクシャミを盛んに連発していた。

Nenrin

枝葉だけでなく、こういう木を切ってもらったから明るくなったし、ボロも出てきたのけど、木にはちょっと可哀想なことしたかな。

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2007年5月29日 (火)

町は変わる:神保町に花月が

昨日、仕事先に行って、かなりビックリした。神保町すずらん通り、三省堂裏手の角を曲がった途端、変わったビルが目に飛び込んできたのである。先日俳優祭の帰りに立ち寄った(ちゃんと仕事もしていま~す)ときは気付かなかった。ということは、その時はまだ目隠しされていたのだろう。
聞けば、吉本の花月なんだそうだ。7月オープンで、地下には映画館もあるという。ここは以前は古いビルが建っていて、時々日曜日に行くと、グラビアアイドルの握手会かなんかをやっているらしく、アイドルおたくがずら~っと行列をつくっていた。グラビアアイドルからお笑いへと変身か。このあたりはここ2~3年でずいぶん変貌を遂げた。古い町並みが消えるのは、居住者でない私には寂しい。
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2007年5月28日 (月)

あぜくら会Web登録顛末

国立劇場のWeb予約はシステムに障害があったようで、親子で楽しむ歌舞伎教室の予約は明日に延期になったそうだ。Web会員の登録もその影響を受けて、できなかったということなのだろう。午後になってシステムに問題があったことを知ったから、結局そのときは登録を諦めた。そして、つい先ほど再チャレンジをしたら、まだ多少不安定ではあったものの、無事登録が完了した。
今回のトラブルにより、システムが改善されることと期待するが、今日予約しようと思っていた人たちは気の毒だったな。自分だったら焦って苛立って、カリカリしたと思うから(登録できないだけでカリカリしたし)。

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大混乱中、あぜくら会ウェブ登録

あぜくら会が7月分からWebでチケット販売を始めるというから、まずは会員登録しようと思って、チケットセンターをクリックした。ところが、エラーが出て、ぜ~んぜん繋がらない。URLを直接入力しても同じ。そこで電話で問い合わせたら、今日は親子歌舞伎鑑賞教室のチケット発売日だとかで、アクセスが集中しているせいらしいことがわかった。
それなら時間をおくなり明日なりに登録すればいいものを、せっかちな私は一度思い立つと中途でやめることができない。何度か拒否されながらやっと登録サイトに繋がった。と思ったら、規約同意でまたエラー。これも何度かトライしてやっと登録画面に入ることができ、全部入力して送信した。
あああ~。ここで又エラーかよ~。めんどくせえ、全部入力し直しだぁ。という作業をこれまで何回繰り返しただろう。
まだ登録できませ~ん(--,)。これじゃ、今後のチケット発売日の混乱が思い遣られる、っていうものだ。チケットセンターさ~ん、サーバー強化してくださ~い。

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もやっともやっと:サッカーで、アレルギーで

527日 対横浜マリノス戦(埼玉スタジアム、1500キックオフ、51,829人)→1対1引き分け
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昨日の俳優祭で燃え尽きた感のある今月。したがって今日のマリノス戦は気乗り薄で、大幅に遅刻してしまった。試合を見ていても、疲労感とアレルギーに悩まされ、ぜ~んぜん乗れず、ほとんど大声を出すこともなく、後半はほぼ居眠り状態。試合自体もそういう気分にふさわしく、まったく締まらない。なぜ勝てない? 負けないからいいってものじゃないでしょうに。勝ち点
1ばかり集めてどうする。もうワシントンに文句を言う気にもなれない。いや、もうワシはどうでもいいや。何とかしてほしいのは監督だ。
厳しい日程で選手が疲れているなら(そうとう疲れているのは間違いないだろう)、若手を使えばいいのに、なぜ使わないのだ。控えの選手をなぜ1人しか使わないんだ(それも、相馬と長谷部を入れ替えるというのが理解できない。長谷部も決定的なチャンスに思い切りふかしているようでは、どうしようもない)。私は今日は試合よりも控えの選手の表情が気になって、何度も双眼鏡で覗いてみた。遠いからそれほどよく見えたわけではないけれど、なんかダラダラしていたな。ベンチ入りしたところで使ってもらえなければ緊張感が薄れるってものだろう。先発にしたって、選手層が薄いわけじゃないだろうに、大幅に入れ替えればいい。って、いっつも同じこと言ってる気がする。
それに、最近のオジェックのサッカー、まったくつまらない。見ていて楽しい気持ちが起きない。
みんなで、なかなかスッキリ飲めないねえとぼやきながら飲んで帰ってきたら、アレルギーがいくらか治まったみたいだ。いつ頃からかなあ、何のアレルギーなんだか、くしゃみがひどく、ここ数日は目と上顎の粘膜のかゆみも出てきて、頭が何となくぼんやりしている。昨日も歌舞伎座に入るまではくしゃんくしゃん、電車の中でくしゃみ連発。今日も1日そんな調子だったけど、酒を飲むと軽くなるのかもしれない。ほろ酔い気分で珍しく録画でない「風林火山」を見て、勘助の勘違いに涙し、女心は複雑なのね、とため息をついたのでした(由布姫のあのキツさが好きだったんだけどな)。

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2007年5月27日 (日)

ミーハーにはたまらない俳優祭その3

第3部は、<待ってました>の「白雪姫」。NHKがテレビ放送するらしいから、あまり詳細に述べてしまうとお楽しみがなくなりそう。だから簡単にご報告。
まずは赤姫姿の玉三郎さん。ステキなお琴の演奏が聞かれる。白雪姫がお母さんが亡くなってどうのこうのとひとしきり嘆くと場面変わって、継母登場。團十郎さんだあぁ。堂々たる女形で、お顔立ちがはっきりしているから、案外美しい。ところが一声発したら、場内くすくす。高い声が掠れて出ないんだもの。團十郎さんの持ち前の明るさとこのご愛嬌で、意地悪継母が可愛らしく思える。團十郎さんは、そのうち高い声を出すのはやめてしまった。諦めたのか、継母の本性を現したからか。ここからは鏡の精の海老蔵さんとの掛け合いが面白い。鏡の中の海老蔵さんは、團十郎さんと同じ動きを左右反対にしてしなくてはならないのだが、そうはさせじと團十郎さんが色々動き、海老蔵さんは一生懸命それにくっついていく。成田屋さん親子の女形共演(競演)、なんて貴重なツーショットなんだろう。團十郎さんの箒にまたがった六方の引っ込みに客席は大受け。
彦三郎さんの狩人に連れられて森にやってきた白雪姫を小鳥たちが囲む。小鳥さんたちは錚々たる中堅女形陣(七之助さんは若手なのかな、まだ)。時様なんて、さっきまであのスタイルで焼きそばを売っていたとは思えない美しさ、愛らしさで、その変貌ぶりが可笑しい。小鳥さんたちの次は動物たち。こちらは顔だけ出した着ぐるみといった衣裳で、顔もそれらしく描かれているから、タヌキの松緑さん以外、誰がどれだかよくわからない。プログラムで名前を確認してもなお、よくわからないほど。
それに比べて7人の童たちはそれなりに顔を描いていても、わかった(秀太郎さんだけはわからず、プログラムで確認した)。この童さんたちは、芝居の中心が自分たちにないときでも、けっこう小技をきかせており、そういうところも見逃せない。
傑作は、菊五郎さんの北千住観音。後ろに10人の黒子さん(名題下の役者さんたち)を従え、その黒子さんたちは腕だけ白くて、菊五郎さんの腕の動きに合わせて、腕を動かす。これが実に見事なハーモニーの千手観音になっている。菊五郎さんは、ノリに乗って、そのうちパラパラを手だけで踊りだす。そしてお決まりのギャグ「北千住~、北千住~、次は南千住~」を飛ばす。この間、白雪姫は毒リンゴに当たって倒れているんだけど、玉三郎さんはしっかり起き上がって、北千住観音の踊りを見ていた。多くの観客がそれに気付いたらしく、さわさわと声が起こる。いっぽう、小鳥さんたちも床にうつぶせになっていたのに、いつの間にか皆横向きになり、顔だけ上げて北千住観音を見上げている。菊五郎さんたち北千住観音は、台の上に乗ったまま腕の動きだけで客席を魅了して引っ込んでいった。
白雪姫を救う王子さまは幸四郎さん。いつも気になる台詞もかなり聞き取りやすく、綺麗でステキだった。
無事白雪姫が息を吹き返すと、芝翫さんと富十郎さんが登場し、芝翫さんが締めのご挨拶をされた。そして富十郎さんの音頭で三本締め。さっき田之助さんが締めたから、それより多い三本締めにしましょうということであった。舞台客席一体となっての締めにて、お名残は惜しいけれど、昼の部は終わり。
本当に楽しい1日でした。ありがとう。

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2007年5月26日 (土)

ミーハーにはたまらない俳優祭その2

さあ、第1部の余韻にひたっているヒマはない。急いでロビーに走り、菊之助さんのところで白雪姫のロゴ入りエコバッグを買う。そして地下食堂へ。計画どおり、まずは時様の焼きそばへ突進。あらあ、時様ったら、パナマ帽(かな?)にアロハシャツ(かな? ファッションのことはよくわからんのです)姿で、阿波踊り男連スタイルの萬太郎クンを従えて焼きそば売りをしています。しばらくしたら女連姿の梅枝クンも売り子さんに加わった。焼きそばの次はお隣のおにぎりに行こうと思っていたら、その先で押し合いへしあいの大騒ぎ。海老ちゃんの唐揚げ・ポテト売り場だ。ここは混雑するからと敬遠する予定だったが、ここまできたらやっぱり海老ちゃんをそばで見たい。さあ、ミーハーおばさんの本領発揮だ、少しずつ少しずつ隙間を見つけて中に入り込み、ついには海老ちゃんの前に出ることができた。となればやっぱり買わないわけにいかないよね。で、紙コップ入りの唐揚げ・ポテトを1ついただきました。と、ここまではよかったのだが、大変だったのはこの後。とにかくここを離れようにも後から後から人が押し寄せるから、逆行したい私は動きが取れない。あせりまくって必死にもがきながら、やっとの思いでその場を脱したときには汗びっしょり。まったくミーハーとは自分勝手なものである。自分勝手で図々しい私は、ここで淑やかな知人とはぐれてしまった。
予定外の買い物をした後は、錦之助さん、隼人クンのおにぎりへ。錦之助さんのカレンダー付でお得。一段落したところで、入り口付近の飲み物売り場に松也クン発見。宗之助さんと松也クンという綺麗どころのコーナーだ。でも、ビールとかジュースとか飲んだらトイレに通いそうだしなあ。と、ここは松也クンをうっとり眺めるだけにした。
模擬店の時間は1時間と限られており、のんびり食事をしていてはあちこち廻りきれない。そこでこの後は、1階、2階、3階を一通り眺めて歩いた。2階の画廊では梅玉さん担当で押し隈が展示販売されていた。欲しいとは思うけれど、いかんせんお値段がハンパでないので、横目で眺めるだけ。ここで梅之さんに遭遇。梅之さんは、役者さんの額入りの絵の販売を担当していた。呼び込みは、お得意の落語調?(梅之さんは、ブログからはちょっと想像できない剽軽さをもちあわせていらっしゃいます)手ごろなお値段のものがもう売れていたのは残念。ちょっと出足が遅れた。

3階のカレーコーナーのところは春猿さん、段治郎さんたちのバー。ここに猿琉さん発見! 春猿さんの美しさに周りの女性たちからため息が漏れていた。3階の東側では勘太郎、七之助さんのTシャツ・エコバッグコーナー。私が行ったときは七之助さんはいなかったみたい。勘太郎さんは、IQサプリに出演されたそうだ。放送日はいつなんだろう。
下へ戻ってから、松緑さんのシャンパンを1杯いただいた。松緑さんの呼び込みは威勢がよく、シャンパンって雰囲気ではない。ないけれど、ついその呼び込みに呼ばれてしまった。もう1杯いってもいいかなと思ったものの、空きっ腹だし(食べずに夢中でミーハーしていたから)、「白雪姫」で寝るといけないから、1杯にとどめておいた。ここのそばで辰巳さんと遭遇(かっわい~い)。1階では段之さんときんつばを売っている段四郎さんのところにも寄ってみた。段之さんは今日がお誕生日(知人がお祝いを言ったら、27歳になったと言われたそうです。んなわけないでしょうがっ)。
それから又地下に行ってみると、もうかなりすいていたが、團十郎さんのところにまだ列が出来ていた。見ると、わわわ、團十郎さんがお寿司を握っている!! お寿司が小さく見えました。
あっちこっち飛び回って、結局、シャンパン以外に口にしたのは、萬次郎さんのアイス最中だけ。ご子息の光クンが一生懸命宣伝していたのが、純粋でかわいい。
しかし、歌舞伎座の廊下をうろうろしていると、普通に役者さんたちが歩いていて、すれ違ったりするのがなんとも不思議な感じであった。
やがて開演のベルが鳴ったが、これは表彰式。俳優協会賞授与式で、尾上松太郎、中村京蔵、伊藤みどり、市川八百稔、坂東竹三郎のみなさんが受賞された。司会は歌舞伎チャンネル「芸に生きる」のインタビュアーでもお馴染みの鈴木治彦さん。松太郎さんは立師でもいらして、国立劇場養成所の講師も務められている。京蔵さんは、稽古がうまくいかないと師匠の雀右衛門さんにぷいとそっぽを向かれるとか。うまくいくと師匠はにこにこしているそうだ。伊藤さんはスケーターではもちろんなく、新派の女優さん。田之助さんが20年くらい前共演されたことがあるとか。八百稔さんは、子役の化粧を担当されているとのことで、思いがけず、亀治郎さんの子供時代のエピソードが飛び出した。5歳くらいの亀ちゃんは、ヤンチャで、すぐどこかに行ってしまって探すのが大変だったのだそうだ。竹三郎さんはご都合で出席できず薪車さんが代理受賞された。自分のことのように嬉しいと挨拶された薪車さんに、「ご自分もいつか」と鈴木さんがツッコミを入れると薪車さん、照れていた。

皆さん、長年のご努力が認められてよかったですね。おめでとうございます。表彰式の最後は田之助さんの音頭で、一本締め(一丁締めではない)。

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ミーハーにはたまらない俳優祭その1

526日 第34回俳優祭昼の部(歌舞伎座)
P1040217_1 無事、行ってきました!! 大汗かいて楽しんできました~。大汗っていうのは、何しろスゴイ人人人で、その中を必死で泳ぎ切るのが大変だったということ。まず開場時間になってから中に入るのにずいぶん時間がかかった。入り口のまわりに群がった人々を見ると、ほとんどが女性。昼の部だからなのか、元々女性が多いのか。
やっと中に入ったら筋書売り場に人だかりがしており、野次馬Fujisanとしてはすぐ後ろから覗き込まないわけにはいかない。すると、そこでは今日のプログラムを売っていた。売り子は實川延郎さん。ラッシュの電車並みの混雑の中、必死で前へ進み、無事プログラムをゲット。ここでこんな苦労をしなくても23階で余裕で買えた、というのは後で知ったこと。
正面ロビーには「白雪姫ロゴ入りエコバッグ」とアンパンの売り場が並んでいる。エコバッグは菊之助・尾上右近、アンパンは團蔵さんという札が立っていた。他にどんな売り場があるのか見に行こうとしたら、イヤホンガイドのコーナーに「金券売り場」という文字が見えた。列も少しできている。何だかよくわからないけれど、戻ってその列についた。金券は模擬店用で、500円、300円、100円×2、補助券が1枚になっている。いくら分求めればいいのかわからなかったが、とりあえず3000円分購入した。模擬店で結局は現金が使えるとわかったのは、これも後のこと。
うろうろしているうちに開演5分前のベルが鳴ったので席につく。私は最後列だった。舞台からはたしかに一番遠いが、出口には一番近いから、模擬店タイムにはすぐ飛び出していける。プログラムに付いている模擬店マップを見て、真っ先にどこへ行くかを知人と検討。そうこうするうちに、三津五郎さんが舞台に登場。実行委員長挨拶である。限られた日程の中、準備を進められたご苦労がしのばれる。
最初の出し物は「郷土巡旅情面影(くにめぐりたびのおもかげ)」で、加賀から「勧進帳」の長唄囃子演奏、肥後から「山鹿灯籠踊」、阿波から「阿波踊」の3つ。「勧進帳」は総勢25人による演奏だが、なんと25人中おとなは3人だけ、あとは小・中・高生なんですと。こんな歌舞伎座の大舞台で、大勢の観客を前にしてさぞ緊張していたことと思うが、堂々とした演奏ぶりで、クライマックスでは私も一緒になってリズムをとりながら、弁慶が振舞われた酒を飲んで踊る姿が目に浮かんできた。
続く「山鹿灯籠踊」は実に幻想的な舞台で、まず闇の中に6つの灯籠が浮かび上がる。舞台が明るむにつれて、その数も増え、それは踊り手の頭にのった灯籠であることがわかる。紙の灯籠だそうで(美しい細工で、とても紙には見えなかった)、実物を現地からお借りしたということだ。この踊り手は新派の女優さんと歌舞伎名題下の女形さんたち。梅之さんもこの中にいるはずなのだが、みんな手拭をかぶり、その上に灯籠をのせているので、残念ながら顔がよく見えない。幻想的な舞台で30人ほどの役者さんが静かに舞うのを見ているうちに、別世界に引き込まれるような気がした。
最後の「阿波踊り」は、がらっと変わって明るい舞台でにぎやかな踊りが繰り広げられる。あんまりたくさんいて、誰が誰だかわからな~い。あ、段治郎さん見っけ♪ お。今度は猿弥さんが真ん中に出てきた。「いくよ~」と勢いづけて「えんや~こらやっ」とドリフのあのおなじみの歌が始まる。と思ったら、「えんや~こらや」のリフレイン。そりゃ、猿弥さんだものね。場内爆笑。お、子役さんたちも出てきた。多分千之助クンだと思うのだけど、阿波踊りがとってもサマになっている。腰の落とし方、足の運び、すごく上手い。
そういえば、先ほど、お隣の方が「あそこに仁左衛門さんがいらっしゃるのよ」と教えてくださった。私から2つ右寄りの扉のところに仁左様が寄りかかっているではないか!! 暗いし、あまりじろじろ見ては失礼だから、ちらっちらっと時々目をやる程度だったが、そんなそばに仁左様がいると考えただけで、舞い上がりそうになってしまった。仁左様は、千之助クンの踊りに目を細めていらしたのだろう。
阿波踊り歌舞伎バージョンでは、辰巳さんたちがトンボを切る場面もあり、拍手と歓声が湧く。第1部はこれで終わり。33様の出し物で、楽しめた。

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楽しかった夜の部

524日 團菊祭五月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)
「女暫」。幕が開くと、目の前に彦三郎さんを中心にして松緑、菊之助、團蔵、亀蔵、男女蔵、亀三郎、梅枝、松也、亀寿、右之助、秀調、権十郎さんたち錚錚たる役者さんがずら~っと並んでいて、「おおおっ」と思わず叫びそうになった。華やか、豪華。私の好きな形式ばった演目の始まりである。楽しくって私はきっとバカ面でニコニコしていたと思う。
だって、何と言っても海老ちゃんが<腹出し>(赤っ面で赤い肉襦袢を着け、おなかを大きく出している悪役)5人衆の1人で(海老ちゃんは板付きではなく、後から1人呼び出されて登場するんだけど)、皆と同じ動作をしたり渡り台詞を言ったり、へええあの海老ちゃんがぁ、と驚きもしたし、かっわいい~なんてにたついたりもしたし。
それに巴御前の萬次郎さんが堂々としていながら愛嬌たっぷりで、私の大好きなあの<いい>お声もたっぷり聞けて嬉しかったし、幕外での三津五郎さんとの掛け合い、そして引っ込みも笑わせていただき、実に楽しかった。そういえば私、本家本元の「暫」はまだ見ていないんでした。
「雨の五郎」「三ツ面子守」。「雨の五郎」は獅童さん、吉右衛門さんと過去に2度見たと思っていたが、私の記憶違いだったようで、獅童さんは「雨の五郎」ではなく「橋弁慶」だった(あるいは、獅童さんのは歌舞伎チャンネルで見たのかも。どういうわけか、獅童さんと雨の五郎が私の中では離れてくれない)。ということで、「雨の五郎」は2度目らしい。でも吉右衛門さんのときとは衣裳も背景も違うような気がしたなあ。吉右衛門さんのときの背景は黒い板塀の絵が描かれていて、<>の印象も強かった記憶がある。今回の松緑さんは衣裳も舞台も明るくて、ずいぶん雰囲気が違うなあと思った(当時の筋書きを見たら、吉右衛門さんの衣裳は黒地に蝶であった。松緑さんは白地に蝶)。
「三ツ面子守」はごめんなさい、食前だというのにほとんど意識を失っていました。
「め組の喧嘩」。江戸の鳶の気質がよく描かれていて、これまた大いに楽しんだ。菊五郎さんの辰五郎は江戸っ子ぶりが実にカッコよく、うまいなあ、と惚れ惚れした。團十郎さんと海老ちゃんの両関取が揃うと舞台が小さく見える。とくに海老ちゃんはデカい。デカいが綺麗でかっこいい。海老ちゃんはどうして最後の一同勢ぞろいに出てこなかったの?と不思議に思ったけど、もしかして途中で松緑さんにやられちゃった? 残念だなあ。ところで海老ちゃんの睨みは遠くからしか見たことがないから、め組でも女暫でも「睨み」ではないけどあの見得での目玉を間近に見て、う~ん浮世絵だあ、と内心ちょっと興奮気味。写真を買おうかとずいぶん迷ったが、500円ケチってしまいました。そうしたら筋書きに欲しかった写真が出ていたから、それで満足ということにした。
ダンナをけしかける時様のおかみさんは、いかにもっていう感じで、時様はおっとりしたところも多々あるのに、先月の魚屋宗五郎のおかみさんといい、せかせかと動きまわるこういう江戸の市井の奥さん役も私は好きである。辰五郎の息子役の虎之助ちゃんが実に可愛らしく、立派な江戸っ子気質を演じて上手だった。虎ちゃんはこの先がかなり楽しみ。
大勢の鳶たちの中で、私はやっぱり松也クンと梅枝クンに目を奪われた。「女暫」ではため息の出るような美しい若侍であった2人がすっきりといい男の鳶に姿を変え、とくに梅枝クンは優しい役が多いからこういう荒っぽい役というのはどうかしらと思ったら、さすが男の子、手を使わない梯子登りも見事にやってのけたし、ステキでした。
立ち回りは期待に違わぬ激しさで、見る側はこんな面白いことはないけれど、やるほうはみんな命がけって感じだ。梅玉さんでさえ、身体を張っていた。梯子に登り、そのまままっさかさまに梯子ごと喧嘩の中に倒れこんできたんだもの。びっくりして、思わず「わ~」と声が出た。
もっといつまでも威勢のいい喧嘩を続けてほしかったけど、それじゃ役者さんがくたびれちゃうね。ホント、楽しい夜の部でした。
★いろいろウォッチング:梅之さんは、「女暫」の女奴と「め組の喧嘩」のお女郎さん。女形もだいぶ板についてきて、声が先月に比べて高く女性らしくなっていた。辰巳さんはとんぼで大活躍だが、「め組の喧嘩」では腰を痛められなかっただろうか。とんぼの後ちょっと腰の辺りを押さえていたようで気になった。そういえば、「雨の五郎」の立ち回りの相方は筋書きでは松男さんとなっていたが、みどりさんだったように思う。松男さん、怪我でもされたのだろうか。
相撲取りの男女蔵さんの大暴れは、水を得た魚みたいで、あまりにぴったり過ぎる。橘太郎さんが按摩と鳶でひょうきんぶりを発揮する。橘太郎さんは2月博多座「彦市ばなし」の天狗の子以来、私の要チェックリスト入り。

★気持ち二転三転:「め組」は千穐楽バージョンがあったらしい。私は最初千穐楽を取るつもりでいたのだが、俳優祭に行くことを考え、2日連日はキツイからと千穐楽の1日前にしたのだ。それが俳優祭のチケットは取れず、なんだやっぱり千穐楽にすればよかったな、と後悔していたら、俳優祭に行かれることになり、じゃあ、やっぱり1日前でよかったと思い直したら、千穐楽バージョンがあったとのこと。う~ん、欲張りな私は連チャンでも千穐楽を取るべきだったと、再度後悔。

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2007年5月24日 (木)

天は我を見捨てず:俳優祭

ひゃああ。知り合いのご好意で、突然俳優祭に行かれることになりました!!! 撃沈した後、本当は密かに始発電車で当日券を狙おうと思っていましたぁ(さすがに前日からは並べないから)。それが、この夢のような幸運!! ありがとう、感謝、感謝です。あとは家庭の事情ってものが起こらないよう祈るばかり。こういう時に限って何か起こりそうで、とても心配になるのです。いやいや、私は暗示に弱いから、そんなこと考えてちゃいけない。この幸せを絶対に叶えます!!!

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まずは目出度しACL

523日 対シドニーFC(埼玉スタジアム、1930キックオフ、44,793人)→0対0引き分け
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まずは、
ACL決勝トーナメント進出を決めて目出度い。本当はスッキリ勝って決めたかったが、相も変らぬ得点力不足。まあ何度かの危ない場面も乗り切って相手にも得点を許さず引き分けに持ち込めたから、贅沢は言うまい。
伸二は積極的にシュートを狙っていたが、はずしまくったなあ。相馬はライン際のボールコントロールがまずかったかな。ワシは今日はチームプレーに徹してよく走ってもおり、なかなかよろしい心がけであると、珍しくも評価を高くしていたが、最後にやっぱりやってくれた。フリーでの決定的なチャンス、見事にはずしてくれたわ。これを決めたら、今までのことは水に流そうと思っていたのに。
私は今日は観戦は1人だったから、さすがにいつもよりは大人しく見ていたが、やっぱりチャンスやピンチでは大きな声が出る。点が入れば見知らぬお隣さんとハイタッチでもするところだけど、00の引き分けじゃあね。得点力が欲しい。せっかく決勝Tに行っても1回戦負けなんてイヤだよ。
試合後のインタビュー、監督の次がキャプテン山田ではなく伸二だったのはなぜだろう。ゴールを決めていればそれも納得するのだが、某新聞に「浦和の火薬庫」と書かれてしまった伸二への気遣いだろうか? そんな気遣いされるようじゃ、かえってチームの状態が心配になる。
ところで、相手のシドニーはなかなかきれいなプレーで好感がもてた。応援団も自分たちが決勝トーナメントに進めないとわかると、我々レッズサポに「これから頑張れよ~」という感じで手を振ったり、「ありがとう!!」と叫びながらお辞儀したり、おじさん同士でユニフォーム交換したり、気のいい人たちばかりであった。オージーは背が高く、ハンサムボーイが多かった。選手たちは席が遠かったので顔はわからないが、アウェーのサポーター席はすぐそばだったので、「おお、あの子かわいいじゃ~ん」とか「おお、あっちにもカッコいい子がいる」とか、
1人密かにニンマリしながら手を振り返した(何しに行ったんだぁ)。
しかし国際試合というのは好きだなあ。こういうファン同士の交流もそうだが、選手交代のときに日本語のアナウンスに続いて英語が入る。これを聞くと「ああ、国際試合だぁ」という思いが強くなり、ワールドカップの試合なんかの雰囲気が頭の中に甦ってちょっと胸が躍るのである。
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←私の知っている限りでは、オーストラリア人の応援席には必ずカンガルーのマスコットがいる。

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2007年5月23日 (水)

溜め録:ドラマたち

<つんどく>本に手をつける前に、HDDにたまった録画も何とかしなくっちゃと、3晩かけて「ライアーゲーム6本を見た。最初からその面白さにはまったが、反面神崎直(戸田恵梨香)ほどじゃないけどだまされやすい私はとても緊張を強いられる(その点、大好きな「時効警察」の緩さとは対極にある)。その緊張がたまらなくて、放映に追いついちゃった今は早く次回が見たい。でも、第6話では直のあまりのだまされぶりに、すこ~しイライラした。それも彼女の奉ずる性善説がなせる業なんだけど。秋山クン(松田翔太)、早く助けに行って~。
この秋山役の松田翔太がとってもいい。翔太クンは松田優作の次男ですか。私は松田優作の作品はほとんど見ていないからそんなにスゴイ俳優なのか、っていうのがよくわからないけれど、そして長男の龍平クンも映画の予告くらいでしか見たことがないからあまりピンとこないけれど、この作品で初めて見た翔太クンはミステリアスでかっこよく、かなり気に入った。まあ役自体もかっこいいんだけどね。
ドラマは普段あまり見ないのに、今クールはずいぶん色々見ている。「時効警察」「ライアーゲーム」「セクシーボイスアンドロボ」「食いタン」(相当なB級さがよい)、そして「風林火山」だもの。毎週ドラマをこれだけカバーするのはたしかにキツイ。だから「風林火山」は別格として、「時効警察」以外は外出の支度をしながら録画を細切れの2倍速で見ていく(「時効警察」は録画後、すぐに見ちゃう)。そして1週間が経つのが早いこと。おかげで、<つんどく>本みたいに録画ドラマがたまっていく一方。

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2007年5月22日 (火)

駄てんとう虫

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多分、脱皮中。数十秒に1回くらい、壁につけているお尻をえいっと持ち上げて、抜け出ようとしていた。ちょうど人が脚より細い(?)ズボンを脱ごうとしてえいっとやるみたいに。
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多分、脱皮後。脱皮すると殻の上に乗るのかなあ。
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抜け殻。
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幼虫らしい。コイツは縦の溝に沿って上から降りてきながら溝の向こう側に行きたくて渡ろうとするのだが、どうしても渡れず、結局一番下まで降りたあと方向転換して又上に登っていった。溝の長さが約20cm、ヤツの体長が1cmほどだから、それほどたいした運動ではないか。
多分とか、らしい、というのは、私は理科系は苦手で、虫はとくにダメで、さっぱりわからないから。

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2007年5月21日 (月)

つんどく

浅田次郎の「憑神」の文庫が出たので買った。1冊だけっていうのもなんだなあ、と思い浅田次郎をもう2冊買った。買っておきながら、これもまた<つんどく>だな、と心の中でつぶやく。
私は自分で買う本はほとんどが文庫か新書、あるいはせいぜいムックだ(ハードカバーは高いし扱いづらいから、必要があれば図書館で借りる)。本屋へ行けば面白そうな文庫や新書を漁り、またアマゾンでも1冊ではもったいないからもちろん読む意欲満々で数冊買うのだが、まずは買ってから読み始めるまでに何週間もかかるし、読みかけてその辺に置いた本は、だらしがないからどこかに消えてしまって、仕方ないから別の本を読み始める。一気に読み上げればいいものを、なかなか時間が取れず、それなら電車で読もうとすると先に眠くなる。
風呂で読むことも間々あるが、やっぱりそれは冬場になる。それに、浴室に持ち込む本は、ふやけてもいいものに限られる。いつぞやは、うっかり浴槽に落としてしまい、慌てて引き上げたときにはたっぷり水を吸ってぶくぶくにふくれていた。乾かしても汚らしいだけで、私は本が汚れるのはとても嫌うし、本は私にとってどんなものでも大事で、たまたまほとんど頭休め用に求めた本ではあるものの非常に複雑な気分であった。
先日は図書館で2冊借りたが、うち1冊(「ザ・対決」)は手付かず、もう1冊(「色のない島へ」)は半分ほど読んだところで、返却期限を2週間もオーバーしていることにさすがに気がひけ、とりあえず返してしまった。科学と旅行記が一緒になったような内容で、翻訳もこういうものにしてはいい感じだし面白い。読み始めれば快調に読めるのだが、何しろ字数もページ数も多くて……。今取り掛かっている大仕事が終わったら、2冊とももう一度借りて、最優先で読破するつもり。
とまあ、こんなことを繰り返しているうちに、買ってきて袋から出しもせずに放り出してある本もだんだん増えてきた。又足の踏み場が怪しくなってきたのでちょっと整理したら、出てきた読みかけの本も含めて、10何冊かが仕事場に、そして寝室には「演劇界」だの歌舞伎筋書きだの映画プログラムだの数冊が放り出してあった。
とりあえず、今積んである本は「博士の愛した数式」(小川洋子)、「あかんべえ上下」(宮部みゆき)、「紅蓮のくちづけ」(深山くのえ、染・愛のBLのコラボ本)、「江戸の満腹力」(細谷正充編、時代小説のアンソロジー)、「フェルメール全点踏破の旅」(朽木ゆり子)、「エミールと三人のふたご」「点子ちゃんとアントン」(以上ケストナー)、「算法少女」(遠藤寛子)、「タモリのTOKYO坂道美学入門」、「日本の“珍々”踏切」、「地図を探偵する」、そしてこれに新たに浅田次郎「憑神」「珍妃の井戸」「日輪の遺産」が加わった。本棚にしまっておけばいいようなものだが、すぐ手に取れるようにしておきたいのである。でも、さすがに読まれるのを待っている本たちを見ると、ため息が出る。
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追記:mamiさんのところで「ブラフマンの埋葬」(小川洋子)、kirigirisuさんのところで密命シリーズ(佐伯泰英)が紹介されている。こんなに積んであるのに、また食指が動きかけている私…。そういえば、「色のない島へ」も「ザ・対決」もurasimaruさんのところで教えていただいたのでした。

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2007年5月20日 (日)

綱に見る杉の市の生き様

519日 薮原検校(シアターコクーン)
P10400501 34年前の初演以来何度も上演されているそうだが、私は今回が初めて。蜷川による演出も今回が初めてだということだ。
幕が開くと、と言いたいところだけれど、幕は元々ないから開かない。(したがって)開演時間になると、場内は暗闇に包まれる。闇は目の見えない杉の市がいる世界なのか、あるいは杉の市の心を表しているのか。その闇を切り裂くような按摩の鋭い笛の音が響き、ギターと三味線が音楽を奏でる。そこへ盲太夫(壌晴彦)が現れ、当時の座頭たちのおかれた状況、そして薮原検校こと杉の市の生涯を語るというわけだ。途中、左右の電光掲示板に、本で言えば「第1章○○」にあたる見出しのようなものが出るのが面白い。
明るくなると、舞台装置のほとんどない舞台には膝と床の中間くらいの高さに綱が縦横に張られ、たくさんの座頭たちが歌いながら舞台上を何周も歩き回り、苦しい旅を続ける様子が描かれる。驚かされたのは、このほとんど何もない舞台である。
1つの空間でしかない舞台が、綱の張り方と3種類のギターで奏でられる音楽と盲太夫の語りによって、険しい山道になったり、隠微な男と女の世界になったり、権力者が弱者をいたぶる場になったり、猥雑な大都市江戸のエネルギーあふれる町並みになったり、見事に場面が転換されるのである。そしてそれぞれの場で、登場人物が生き生きとそれぞれの生活を見せる(10人の役者さんたちはみんな演技がうまい。古田新太、田中裕子、壌晴彦以外は1人何役も演じている)。しかし綱はまた、最下層で生きる座頭たちの生き方を縛る枠でもあるのかもしれない。杉の市はその枠を超えようとして悪事を重ねて最高位である検校にのしあがったのだが、この綱は結局人殺しの罪で告発された杉の市をからめとる、という実に見事な使われ方をしている。それにしても杉の市の犯す悪事の数々、本当ならいや~な気持ちになるところなのだが、不思議とそうならなかったのは、歌が入るせいか(歌詞が左右の電光掲示板に出る。宇崎竜童による「薮原検校のテーマ」が耳から離れないよ~)、演出のせいか、はたまた古田新太という怪優のせいか……。
もう一つ驚かされたのは、エロい場面が多かったこと。ひえ~、私はこんな井上ひさしって知らなかった(こまつ座をいくつか見ただけでわかったような気になってはいかんな)。かなり強烈でした。
驚くことはまだある。盲太夫はほとんど喋りっぱなしだし、杉の市の「早物語」*はものすごい台詞の量だし(終わったときにはさすがに拍手喝采であった)。記憶力が全然ダメな私は、もう単純にすげぇ~と感心するばかり。
そして最後の驚き。薮原検校になった杉の市が殺人罪で吊るし斬りされるところ。ネタバレするけれど、本当に古田新太が吊るされているんだと思った。ちょっと表情が違うなあという気はしたが、吊るされているせいだと思って疑いもしなかった。だから、斬られて首と下半身が飛び、胴体だけが残ったときには、ほんと~に驚いた。かなりエグイ場面ではあるが、これは歌舞伎でも使われる手法だ(全体に歌舞伎の影響を受けているような印象を受けた。見ているときは一々ここが歌舞伎っぽいなどと思っていたのだが、今はどこがと言われてももう覚えていない。ただ、黒子が時々出てきたな)。
薮原検校、享年29歳。いや、28歳だったかな。古田新太が演じているから、もっとオジサンかと思っていた。これもびっくりでした。
しかし古田新太はいい仕事するなあ。それから田中裕子がとっても綺麗だった。
*早物語:琵琶法師の語りの合間にその弟子などが早口で語る物語のことだそう(ココを参照しました)。杉の市の場合は、座頭の師匠の語りの後に「黒白餅合戦」という話を猛烈な早口で語る。「餅合戦」は、正月にさまざまな食品たちが黒餅軍、白餅軍に分かれて戦うという壇ノ浦の源平合戦のパロディ。プログラムによれば、台本12ページ分もあるそうだ!!
★おまけ1:今回配られたチラシの量はハンパじゃなかった。その中から 青山円形劇場の「シラノ・ド・ベルジュラック」に目をつけ、チケット探していたら、ローソンチケットで取れちゃった。まだ発券に行ってないので、どの辺の座席なのかわからずコワイのだけど。え~と、シラノは右近さんで、猿弥さんが寝取られ男から修道女まで4役やるそうです。この猿弥さんに惹かれてチケット取ったというわけ。
★おまけ2

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ハチ公前に玉電だかなんだかが1輌展示(?)されていた。帰路を急いでいたので、写真だけ撮って確認しなかったけれど、なんなのだろう。3日前は、ここは通らなかったから気付かなかったし。

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2007年5月18日 (金)

哀れなり、2人の女性

517日 五月大歌舞伎夜の部(新橋演舞場)
昼の部を見てからまだ1週間もたっていないのに、なんだかひどく久しぶりに歌舞伎を見たような気がする。
筋書きに舞台写真が入ったと出ていた。今日から入ったのだという。それにつられて、ついつい今月2冊目を買ってしまった。歌舞伎座の筋書きは写真入りと無しと必ず2冊買うのだけど、演舞場の筋書きは大判だからちょっとためらってしまうのだ。でも、やっぱり写真があると、日が経ってからもその場が思い出されて楽しい。
「妹背山女庭訓、三笠山御殿の場」。橘姫の高麗蔵さんと求女の染五郎さんのバランスがちょっとなあ……。それに2人の間の愛って、あんまり感じられなかったなあ。福助さんのお三輪はかわいかったけれど、田舎娘って感じがしなかった。福助さんがもつ都会的な雰囲気は、そう簡単には消えないみたい。官女たちのいじめの場は、最初のうちこそ笑ったりして見ていたが、あまりにしつこいのと、元々私は女いじめっていうのは嫌いだから、次第にイヤになってきた。お三輪が哀れだ。さんざんいじめられた挙句、あんなに会いたがっていた求女に会うことも叶わず、求女のためだからって殺され(女の生き血って、よく女殺しの理由に使われるものだなあ)、それを幸せなこととして受け入れて(瀕死の状態で、ずっと相手の長台詞を聞くというのも、歌舞伎にはよくあることだが、つらいことだろうなあ。って、これは芝居だからね)。福助さんは表情を作りすぎることもなく、声も愛らしく、お三輪の哀れさがよく伝わってきた。
意外な歌六さんの女形、よかったわ~。こういう、大物俳優さんがやるチョイ役というのは、歌舞伎の一つの楽しみだ。
吉右衛門さんの鱶七は、明快でスケールが大きい。「だから死んでくれ」と言うのはこういう人でないと納得できないかも。
妹背山、って子供の時に見たような気がするのだが、覚えているのは題名だけ。去年、稚魚の会で道行を見るまで、大化改新に絡めた話だなんてことも知らなかった。でも、ここの場面を見てもあまり古代という印象は受けず、入鹿だの藤原鎌足だのという名前が出てこなかったら、その時代とは思わなかったかも。
「法界坊」。勘三郎さんがやったのを見ているから、吉右衛門さんがどう取り組むのか興味津々であった。笑いという面から言えば、勘三郎さんのほうがずっと可笑しかったし、吉右衛門さんはワルさが薄く、どちらかというとお人好しなような気がした。これは吉右衛門さんの根っこにある真面目さが垣間見えるせいかもしれない(反面、シリアスな勘三郎さんは、私にはいま一つピンとこないものがある)。それに、中村屋さんがやったときは、お組が無理矢理結婚させられそうになる相手(山崎屋勘十郎、今回は大阪屋源右衛門)の勘太郎さんが思いっきり三枚目でめちゃくちゃおかしく、番頭の亀蔵さん、勘三郎さんの法界坊と三つ巴のはちゃめちゃぶりに、お組の扇雀さんが笑い転げていたのを思い出す。
もちろん、演出も違うし、単純に比較するのは間違っていることは重々承知で言うのだが、何しろ私は法界坊初見がそれだったから、その印象が極めて強いのだ。というか、それが「法界坊」だと思っていたのだ。だから、今回の源右衛門や番頭は人物像として面白みに欠けて、ちょっとガッカリした。でも道具屋甚三(中村屋さんのときは甚三郎)の富十郎さんはとてもよかった。っていうか、中村屋さんのときにこんな登場人物いたっけ、と思い出せなかったのである。橋之助さんがやっていたと知っても、まだ記憶に甦らない(橋之助さん、ごめんなさい)。多分、唯一まともな人物だったからかも。道具屋といえば、亡くなった四郎五郎さんの「しめこのう~さうさ」が未だに耳を離れない(追悼の記事にも書いたけれど)。
お組の芝雀さんが案外よかった。綺麗で、要助を慕う一途さが愛らしかった。いつも言うようだが、俯き加減の芝雀さんは本当に綺麗で風情がある。法界坊と甚三のやりとり(法界坊のラブレターが曝露されてしまうあたり)では、ちょっと可笑しそうに俯いていたのが微笑ましかった。

染五郎さんの野分姫は、ほっそりと美しかったが、なんといっても声が難点。無理に高い声を出そうとすると掠れてしまい、これを克服するのはむずかしいだろうなあ。法界坊と野分姫が合体した霊は、野分姫の姿のままであったけれど、これはかえって不気味で悪くなかった(勘三郎さんは、衣裳も顔も左右半々に描き分けていて、それはそれで不気味だったが)。染五郎さんが法界坊の霊として喋るときの声があまりに吉右衛門さんに似ていて、吉右衛門さんが裏で声を出しているのかと思ったくらい。しかし、野分姫という人も哀れではある。幼いときに許嫁となった要助(実は吉田松若)をひたすら慕ってきたのに、つれなくされ、挙句の果てに法界坊にウソを吹き込まれ、要助に怨みを残して殺されてしまう。彼女の人生、何だったの? お三輪よりも報われない…。
錦之助さんの要助は、いかにもそれらしい。世間知らずのお坊ちゃまで、金と力はなかりけりの色男だからモテる。錦之助さんはこういう優男がうまいのだけど、でも私は本当を言えば、錦之助さんの役柄として、そういうのは物足りない。もっと強くてカッコいい男を演じてほしい。時にはワルの錦之助さんも見てみたいし。顔立ちの優しさがつっころばし系にさせるのかなあ。ところで、私が歌舞伎を見るようになってから、襲名は海老蔵、勘三郎、松江、藤十郎と続いたが、その誰もについて新しい名前がすんなり出てきた。でも、錦之助さんだけは、未だについ信二郎さんと言ってしまう。信二郎さんには何となく母性愛のようなもの(見守ってあげたい、という気持ち)を感じてしまうからかも。あ、信二郎さんと又言ってしまった。
色々言ったけれど、しかし吉右衛門さんの法界坊は、勘三郎さんと吉右衛門さんのもっているものの違い、演出の違いといった要素で補正すれば、十分面白く見ることができたことは確かである。

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2007年5月17日 (木)

運動、やっぱり続けるか

筋肉痛を起こすほど普段の運動不足を痛感した、先日の腹筋および脚の運動であるが、いやあ、効果覿面。半蔵門線のあの、必ず挫けるなが~いエスカレーターを軽々と歩いて昇れたのだ。この前なんか、わずか20段くらいの階段に太ももが言うことをきかなくなったというのに。腹筋の痛みはまだわずかに残っているが、ちょっと頑張ってみようかな。「継続の意欲が削がれ」て、いやじゃいやじゃとぼやいていたのが、まったく現金なものである。

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フランスかぶれ、ちょい復活

516日 映画「輝ける女たち」
わが女神、ドヌーヴ様を満喫した。
今を去ることン年前、まさに文字通り光り輝いていたドヌーヴ様。「シェルブールの雨傘」「昼顔」「ロシュフォールの恋人たち」「哀しみのトリスターナ」「ロバと王女」等々。こんなに美しい造形がこの世にあっていいものか、と思うほど美しく、もうこれは女神様でしかない、と私は一目惚れしてしまったのだ。
子育て期間のブランクを経て再会したドヌーヴ様は、おお、あんなに美しい女神も年をとるのか、と私を驚かせたと同時に、地に足のついた1人の女としての存在感に輝いていた。マルチェロ・マストロヤンニとの関係で大人になったのかもしれない(私にはマルチェロ・マストロヤンニの魅力はわからない。そのうち彼の魅力を追ったドキュメンタリーが公開されるというから、見ようかしら。なつかしいクラウディア・カルディナーレのコメントもあるみたいだし)。情念なんてしちめんどくさいもののかけらもなくなった今の私は、フランス文学における情念の粘着性には辟易するが、年齢を重ねても激しく秘めた情念を演じられる彼女にはただただ圧倒される。
「輝ける女たち」は、しかし男女の愛憎、情念も描きながら、意外とさらっとしており、時々わかりにくい部分もあったけれど、いかにもフランス映画といった感じで、好きだ。舞台が大好きなニースなのも嬉しい。そのニースのキャバレーにまつわる人々のお話だから、ショーの場面が多々出てくるが、これもムーラン・ルージュの思い出が甦ってきて嬉しい(ムーラン・ルージュは完全に観光化しちゃってるけど)。
女としてのイヤな部分ももちながら実は可愛いアリス(ドヌーヴ様の美しい貫禄は他を圧する)、一見平凡そうだが不思議な魅力を秘めたシモーヌ(いつ見てもミュウミュウは存在感がある)、その娘マリアンヌ(顔が三日月クン--「時効警察」の、あの三日月クンです--を思い出させるジェラルディン・ペラス)、キャバレーの歌手レア(天使性と娼婦性を併せ持つエマニュエル・ベアール。初めて見た「愛と宿命の泉」の彼女は本当に美しかった)。それぞれタイプは違うがみんな秘密を抱えていて、それがやがて明らかになる。その秘密に苦しんだこともあっただろうが、それを乗り越えていく女性たちは文句なくステキ。その女性たちの中心にいるニッキーという男(ジェラール・ランヴァン)は女性たちの輝きを受けなければ輝けない月みたい。男優陣では、初めて見るミヒャエル・コーエン(ドヌーヴ様の息子で同性愛者の役)がなかなか端正な顔立ちで、好感がもてた。
この映画でもう一つ嬉しかったのは、女優たちの歌が聞けること。ベアールは6曲も歌っている。ドヌーヴ様もイタリア語で1曲聞かせてくれる(へへへ、私、彼女のCDを何枚かもっているのである)。しかし私が一番気に入ったのは、ジェラルディン・ペラスの歌う「La rose」。ベット・ミドラーのフランス語カバーで、これが又聞きたくて、その場でCDを買ってしまった。
ここのところ日本映画ばかり見ていたが、久しぶりのフランス映画に、フランスかぶれがちょっと戻ってきた気分である。

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2007年5月15日 (火)

いやじゃいやじゃ

ここのところ、実によく食べる。これまで摂らなかった朝食も、食パン1枚程度だがジャムだなんだとつけて食べるし、間食もするし、夕飯も1.5人前くらい平気で食べてしまうし、食べれば眠いし、ああこのままでは大変なことになると恐怖を覚えてきた。そこで、昨日、たまった録画の整理をしながら、せっせと腹筋や脚の運動に励んだ。そうしたら今日は1日腹筋と太ももが痛くて、身体に力が入らない。継続して運動しようという意欲も削がれた。あるいは、筋肉痛が翌々日でなくて翌日に現れたことを喜ぶべきなのだろうか。いずれにしても、こうしてだんだん・・・ああ、いやじゃいやじゃ。

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バラバラ

深夜の顔(ピンク)
Midnight
朝の顔(ピンク)
Morning
深夜の顔(赤)
Midnight2
朝の顔(赤)
Morning2
何も手入れをしないのに咲いてくれる
我が家の薔薇は、すでに野生化している。
Savage

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2007年5月14日 (月)

もやもや

513日 対ガンバ大阪戦(埼玉スタジアム、16時キックオフ)
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ず~っとレッズの試合にはもやもやもやもやしている。スカーッとした試合(たとえ負けても)がないから、余計酔いがまわる。正直言って今夜も酔っております。ただし、さすがに学習して、今日の酔いはいつもの
8割程度というところでしょうか。試合後、レッズバーで少し飲み、某居酒屋へ。酒席には1歳半~2歳くらいの子供が2人、親たちに連れられて来ており、我々は「子供を居酒屋に連れてきちゃいかん」などと囁き合いながらも、子供たちのあまりの可愛らしさに、その傍若無人ぶりにもつい頬が緩み、大目に見てしまうのであった。だって、我々が「うら~わレッズ」と仕掛けると、その子供はすっかり乗って、いっちょまえに手拍子をしたり、応援スタイルをやってみせるんだもの。ついつい、子供を酔っ払い集団のおもちゃにしてしまいました。反省。ちなみに、飲み屋にはレッズサポしかいなかったので、こういう騒ぎもお許しいただけたのだと思う。
さて、肝心の試合だが、本当にスカっとしない試合続きで、ヤケ酒でも飲みたくなるというものだ。いつもいつも、今回こそは封じ込めようと思うワシントンへの罵詈雑言。今回も言わせてもらいます。「このでくのぼう~!!」「ウド~」「へったくそ~」。FWのくせして、PKはずしやがった。PK3試合連続はずしまくりらしい。なぜ、そんなヤツに蹴らせるのじゃあ~っ。と言いながら、結果、やはりワシントンの決めた1点だけ(前半36分に、ワシの幻のゴールがあった。ポンテがうまく出したボールをワシがシュート。ゴールのアナウンスもあり、大画面にもGOALと出て場内狂喜乱舞したが、オフサイド。お粗末でした~)。いや、この1点は見事であった。後半31分、阿部からのボールにワシが反応し、右足(だったと思う)を出し、それが見事にゴールへ。やれば、できるんじゃん、ワシ!! 
それにしても、ロスタイムにネネに代わって内館が出てきたのにはびっくりした。私は内館は好きだよ、でも内館の守備には不安がある。この場で出して得点されたらどうすんのよ~っ。「ウッチー、ヘマすんなよ!」と祈りながら、最後までハラハラさせてもらっちゃったよ。
選手はみんな疲れきっている。ガンバ戦は無理だったかもしれないが、時には若いイキのいい選手を使ってほしい。技術は多少落ちるかもしれないが、心意気で走ると思うのだ。「試合に出たい」「出たら勝ちたい」という強い気持ちって、選手の実力以上のものを引き出すことがあるんだから。ただ、それでも啓太ははずせないだろうな。啓太は今日はいかにも疲労がたまっている感じだった。伸二が今日よくなかったのも疲れのせいだろうか。今週は19日まで試合がないから、まずは疲れをとってほしい。
もやもやはするけれど、それでもレッズは強くなった、と実感する。それが私をスタジアムに駆り立て、いい年したおじさんおばさんを狂わせるのだろう。
07051301 ←ガンバ戦とあって、応援の気合の入り方も違う。座席入り口の壁はすべて赤い布で覆われていた。





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デカTは、上から広がってきて、真ん中へとしまわれる。

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2007年5月13日 (日)

やっぱり寂しい「演劇界」

休止になってから初めての「演劇界」が送られてきた。4月月報という形で、7枚程度の薄い冊子である。表紙は錦之助さんの虎蔵、裏表紙は錦之助さんの放駒と富十郎さんの濡髪が決まったところ。
これまでの表紙と同じくきれいなカラーで嬉しいのだが、カラーはそれだけ、中身はモノクロ写真である。歌舞伎座、御園座、松竹座と、3座の4月歌舞伎は収録されているものの、錦之助さんのカラー写真ももっと欲しかったし、このページ数では襲名披露興行号としては寂しい限りである。しかし言っても仕方のないことではあり、ともかく8月にリニューアル創刊される9月号が待ち遠しい。

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こちらも男の交流:新橋演舞場

512日 五月大歌舞伎(新橋演舞場昼の部)
歌舞伎の前日というと、早く寝ておこうと思いながら、なにかしら夜更かししてしまう。観劇のために削る時間といえばもう睡眠しかないのだから、それもやむを得ないか。

というわけで、まったく予期したとおり、「鳴神」はほぼお昼寝タイムになってしまい、肝心の雲の絶間姫が鳴神上人を籠絡する場面はほんの一部しか記憶にない。芝雀さんは、私はあまり合わないのだけれど、思ったよりずっとよかった。染ちゃんは顔が小さいせいか、貫禄に欠けるきらいがあるものの、六法はよかった。半分夢の中で声を聞いていたら、幸四郎さんに声が似ていたなあ。
「鬼平」。全体に声が小さくて聞き取りにくかった(私の耳が悪いのかも)。池波正太郎は1冊か2冊くらい読んだことがあるかもしれないが、鬼平はTVでも見たことがない。それでも吉右衛門さんが鬼平であり、鬼平が吉右衛門さんであるということが、すんなり受け入れられた。数ある鬼平モノから選ばれた作品「大川の隠居」はファンの人気が大変高いそうである。派手な立ち回りもないけれど、立ち回り好きの私にも江戸の風情と人情が緻密に伝わってくる。とくに後半は台詞劇あるいは心理劇と言ってもいいくらい、台詞と間でぐいぐい惹きつける。歌六さんがいい。もちろん吉右衛門さんもいい。そして、大川を前面にもってきた舞台がいい(最後に<隠居>がチラっと姿を見せるよ。ほんの一瞬だから、見損なうかもよ~)。
これをみれば、自然「泥棒と若殿」が思い出される。身分の違う2人の男の心の通い合い。「泥棒と若殿」は、若殿の決意に至る過程に納得いかないものはあったものの、私にはそれを超える感動があったし、松緑さんの若さと三津五郎さんの立居振舞いのすがすがしさは気持ちよかった。「鬼平」では、どちらも自分の性根を信じる男の意地と意地のぶつかりあいからやがて理解が生まれるという、より大人な心の通い合いが胸に沁みた。あれ、そういえば、どっちも盗賊絡みか。
盗賊絡みということであれば、浅田次郎の「天切り松」なんか歌舞伎でできないかなあ。時代が新しい(大正・昭和)から無理かなあ。
「釣り女」。何も考えず、単純に楽しんだ。歌舞伎フォーラムで一度見ていたので、知らないものを見るトキメキはないが、それでも面白かった。錦之助さん(まだ信二郎さん、って言っちゃいそう)は、この演目ではじめて声が先代に似ていることを意識した。思いっきり二枚目で、早く恋に悩む大篠左大臣を見たくなった。芝雀さんもしっとりと美しかった。歌昇さんの太郎冠者、真面目な顔しているから余計面白く、軽妙な踊りともども楽しめた(歌昇さんは、鬼平の手先も実直でよかった)。種太郎クンは後見としてきっちり働き、いい勉強になるだろうなあ、と頼もしく思ったものである。吉右衛門さんの醜女には笑った。錦之助さんが踊っているとき「よっ、錦ちゃん!」と声をかけていたが、それがなにか温かいものを感じさせて、私は嬉しかった。
昼の部は、上演時間もほどよく(315分まで)、気楽に楽しむことができました。
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←妙にリアルな感じがする

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2007年5月12日 (土)

脳、老朽化

1. 東銀座駅で、パスネットを通すところにパスモを入れ、機械を止めた。
2. ちんちん沸いているやかんの口に手を持っていこうとして、湯気でヤケドした(数回あり)。
3. やかんの熱湯をテーブルに置いた容器に注ごうとして、自分の膝に注いだ。
4. 車に乗っていて、突然、自分がどこへ行こうとしているのかわからなくなった(数回あり)。したがって、道を間違えたり、行き過ぎたり。
5. メガネのまま、洗顔フォームをつけた。慌ててはずしたメガネのレンズの中央が白く塗られているのを見て、さすがに自分で吹き出した。

最近、こんなことばっかり。間違いなく、脳の命令と反射が遅くなっている。老朽化した脳はぶっ壊して新しいものに取り替えるってわけにはいかないから、脳トレでもするかと、DSの「脳トレ」を23カ月ぶりにやったら、トレーニングでは明らかに時間がかかりすぎているし、脳年齢チェックでも自分で納得のいかない成績なのに、<20>というベストの結果が出た。ありえねえ~。
ところで「脳トレ」を開いて自分の名前にタッチすると、斉藤教授がその時々に応じた挨拶をしてくれる。「毎日頑張っていますね」とか「3日ぶりですね」とか。23カ月あいた今回は何て言われるのかと期待したら、「ところで、あなた、どなたでしたっけ」だって!! とほほ…

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2007年5月11日 (金)

たほいや

国語辞典をひく必要が生じ、いつもなら電子辞書ですませるのだが、だらしのない私のこと、便利グッズである電子辞書がみつからない。そこで、仕方なく引き出しの奥に何か月も放り込んでおいた分厚い広辞苑を引っ張り出してきた(私は、机の一番下の深い引出しに辞書類をしまってある)。
重いので扱いはやっかいだが、紙の辞書は、一目でページ全体が見えるから、やはり辞書としては使いやすい。目的の言葉を調べながら、つい他の単語に目が行くこともある。また、電子辞書では正字体が入っていないことがあり、正字体は難しくて書けないことも間々あるから(恥)、たまにはこうして調べるべきだな、とやや反省した。
ところで、広辞苑の青い表紙を見ると懐かしく思い出すのが「たほいや」というTV番組(「たほいや」というゲームは欧米のFictionaryというゲームが元になっているらしく、日本選手権も行われていたということだ。ちっとも知りませんでした)。私はこの番組で三谷幸喜のファンになったのである。90年代初期のフジの深夜番組は、画期的な企画で軽い知的好奇心を満たしてくれるものが多かった。「カノッサの屈辱」「TVブックメーカー」「カルトQ」「アメリカの夜」「音効さん」「皆殺しの数学」「アインシュタイン」等々。その他にも「そっとテロリスト」「19××」「Trap-TV」「子供ほしいね」などをよく見ていた。あれ以来、深夜の番組編成が変わるたび、このような番組を探しているのだけど、当時のように興奮させてくれるものにはなかなかお目にかかれない。
広辞苑から15年ほど前をちょっと懐かしむことになったが、本当はず~っと前から、「新明解国語辞典」が欲しいのだ(一番面白いのは第何版だろう)。

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面白そうな企画の10月演舞場

いつものように目覚ましがわりにつけていたTVから、「勘三郎さん」という名前が聞こえてきた。薄目をあけて見たら、10月演舞場で森光子さんと共演するのだそうだ(→スポーツ報知にも出ていました)。
あれ、演舞場って、12月まで演目決まってるんじゃなかったっけ、と起き出してから確認してみると、たしかに10月だけあいてましたわ。昼の部は勘三郎さんの歌舞伎、夜の部が森さんとの共演ということらしく、これも面白い企画だなあ、と10月演舞場、楽しみであります。

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2007年5月10日 (木)

歌舞伎フォーラム:嬉しいニュース

何となく気になって、歌舞伎フォーラムの情報を求めていたら、9月に実施予定と出ていました。場所や料金、チケット発売日は未定のようですが、日程は関東甲信越が9月15~22日、東海23・24日、関西25・26日だそうです。
存続の危機にあったらしい歌舞伎フォーラムが実施されるのは嬉しい限りです。

http://www.atpa.jp/06/project/H19-9.html

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定番歌舞伎チケット四苦八苦

毎月、今日こそは、と意気込むものの、アクセスを拒否されてしまうのだから、どうにもならない。今日は何とか夜の部の座席を押さえるところまでいった挙句の送信エラーが2度も出た。当然、再アクセスには時間がかかる。何回も何回も「サーバーが見つかりません」、「ただいまアクセスが集中しております」って、いつものことだから落ち着こうと言い聞かせるのに、勝手にアドレナリンが分泌されて(多少は分泌量が減ってきたかも)、頭がパニック。3度目に入れたのは10時をもう10分も過ぎてからだ。やっと席が取れて、次は昼の部。こちらはすぐに入れたけれど、もう希望の席はなく、それでもOKのところだったので即購入を決めた。
HineMosNotariさんが以前、「今年はゴールド会員が増えたからチケットが大変」とおっしゃっており、私は出だしはすんなり取れたから、その時に「肩透かし」であったというようなことをこのブログに書いた。Notariさんの予言どおりで、私の安易な発言は大変申し訳ないことであったと今にして思う。もっと前から思っていたのだけど、何となくお詫びの機会を逸してしまっていた。Notariさん、ごめんなさい。
それにしても、サーバー、何とかならないのかしら。もっとも集中する時間帯が限られているから、このままいくんだろうな。

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2007年5月 9日 (水)

勧進帳は不思議

58日 團菊祭五月大歌舞伎その2(歌舞伎座昼の部)
「勧進帳」。平成16年から歌舞伎を見るようになって、6回目の「勧進帳」である。いい加減うんざり、という気持ちもないではない。けれど、ここが「勧進帳」の不思議なところで、見ればそのたびに「ああ、勧進帳は面白いなあ、やっぱりいいなあ」と思ってしまうのである。
それは、弁慶役者というよりは富樫の違いによって、「勧進帳」が違って見えるからかもしれない。もちろん、弁慶だって、役者さんの個性による違いがあるのだが、今回見て感じたのは、もしかしたらそれ以上に富樫のほうに、より個性が現れるのではないかということである。専門家ではないので、理論的な分析はできない。ただ、見た印象、感じたことである。富十郎さん(平成17年)は静かつ熱く、胸に強く訴えかけてきた。この時は吉右衛門さんの弁慶も素晴らしくて、手に汗握る遣り取りに魅せられた。菊五郎さんの富樫は、熱さというよりは非常に落ち着いた柔らかさが窺え、パリの時に目立った団十郎さんの大きさというものが菊五郎さんの富樫の大きさに吸収されたような気がした。のではあるけれど、食後で不覚にも途中意識を失ったので、確信は持てない。
それと、もう一つは義経の存在の大きさである。富樫がこの主従のために切腹覚悟で関を通すのである。気品が要求される義経もまた<大きな>役者でなければならないであろう。義経役者の重要さというのは、さんざん聞かされてはいたが、実感をもってそれがわかったのは遅ればせながら6回目にして初めてのことかもしれない。「勧進帳」の義経は、私の中ではどういうわけか小柄あるいは華奢というイメージがある。だから梅玉さんではどうなのかなと思っていたが、これが実に素晴らしい。この義経なら間違いなく富樫を動かすであろうことが納得でき、梅玉さんは本当に義経がよく似合う役者さんなんだなあ、と頷かされた(3月の「千本桜」でもずっと義経を演じてらしたから、義経をご自分のものにされているのかも)。
残念ながら、後見の梅之さんは、私の席からはあまり見えなかった。
さんざん泣かされた「泥棒と若殿」ももう一度見たいところだが、「勧進帳」こそを一幕見再見したいと考えている。
「与話情浮名横櫛」。与三郎って、最初、あんなつっころばし風だっけ? いい男には違いないけど、お富さん、あんなナヨナヨがいいのかなあ。常日頃ヤクザに囲まれてるからなのかな。海老ちゃんはああいうのを楽しんで確信犯的にやっている、というのが面白い。切られ与三になってからがとても良く、心にキズを持つ男をやらせると、海老ちゃんの凄み、暗さ、美しさが遺憾なく発揮される。あのセリフ回しを嫌う人もいるだろうけど、そして私も気にならないと言ったらウソになるけれど、でもそれを超える何かが海老ちゃんにはある。菊ちゃんは私の目にはちょっと色気に欠けるなあ、と見えた。いくら眉を落としていても、清楚すぎる美しさが漂い、ヤクザの親分でさえ惑わすという色香があまり感じられなかった。かわりにそこはかとない哀れさが見えた。パリ以来気になっている市蔵さんの蝙蝠安、こういうチンピラがいかにもいそうで、市蔵さんもじつに幅広い役柄をこなすものだなあ、と感心した(「髪結新三」の勝奴も秀逸だった)。橘太郎さんはお人よしな感じが好きだなあ。左団次さんが大きさを見せて、よかったなあ。最近、左団次さん冴えてる。
「女伊達」。前回(171月)に見たときはほとんど寝ていたが、芝翫さんの良さを認識するようになったせいか、今回は楽しく見ることができた。翫雀さん、門之助さんの男伊達が綺麗だった。辰巳さんが台の上で高度なトンボを決めたから、おおおと、拍手喝采した。
★おまけ1:色々な芝居に出てくる茶店だが、どうして茶店の主人は客に店を任せて、どこかに行っちゃうのだろう。いっつもそれが気になる。「与話情」の見染の場でも、茶店の女主人が丁稚さん(梅丸クン)をその辺の浜に遊びに連れ出してくれるのだが、その間「店をお願いしますよ」と客に任せてしまう。そんなものなのですかねえ。
★おまけ2:売店で亀治郎焼酎を見つけた。存在は知っていたが、製造元に問い合わせるのをサボっていたら、ついに歌舞伎座売店に出たのね。芋・麦、迷ったけれど、今回は芋を求めました。

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ビール頭の勢い

又、勢いでサッカーのチケットを買ってしまった。
TVで見ていたACL。相手はホームではやたら強いチームだというインドネシアのクラブチーム、ペルシク・ケディリ。勝ち点8のレッズに対し、相手は勝ち点6。したがって、今日相手が勝てば勝ち点は9になり、レッズは自力で予選リーグを突破できなくなる。私、最初はあまり関心がなかったのに、BS朝日で中継していることを知り、それなら見られるじゃん、とTVをつけたのがマズかった。
先制(ポンテが取ったPKを伸二が決める。今日の伸二はよく働いた)→同点、さらに逆転を許し→同点に追いつき、1点リードする(オジェックが珍しく早くに選手交代をし、岡野が入ったらぐっとよくなった)→再び同点にされる、という試合展開に自分でも意外なほどに興奮し、祝杯のつもりで飲んでいたビール(自宅ですから、ささやかに缶ビール1本)の味も二転三転。
最後は同点引き分けで、相手の予選突破はなくなり、レッズも今日勝っていれば決勝進出を決めていたが、結局23日ホームで迎えるシドニー戦にそれがかかることになった。そうとなったら、23日埼スタに行かないわけにいかないじゃない(気温33度、湿度87%の中で応援していたサポーターもたくさんいるんだから。ありがとう!!)。で、ビール頭のままネットでぴあにアクセスし、チケット買ってしまった。ホーム側はもうアッパーしかなかったし、埼スタの場合ホーム側もアウェー側もあってないようなものだから、安いアウェー側のロアーを手に入れた。仲間たちは早くから購入していたから、当日は私1人ではじけるのだ!! 今年の私はなんか変だ。

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2007年5月 8日 (火)

切なく、温かく、清らかな男たち:泥棒と若殿

58日 團菊祭五月大歌舞伎その1(歌舞伎座昼の部)
ダメだよ~、こういうの弱いのよ~。「泥棒と若殿」。もう泣きました、泣きました。今、思い出して又泣いている。
松緑さんの伝九が良い。三津五郎さんの若殿がこれまた、良い。山本周五郎作だというから、最初から泣きそうな予感はあったのだけど、切なくて、温かくて、清らかで、涙が溢れたまま幕が閉まっちゃったから、大いに困った。以下、ネタバレ有りです。
お家騒動でオンボロ屋敷に幽閉され、餓死を待つだけの若殿ノブさんと、生活に行き詰ってとうとうそこに泥棒に入ってしまった伝九郎の1カ月あまりの心の交流を描いた芝居だが、松緑さんも三津五郎さんもそれぞれの役柄をきちんと捉えて、実に適役だったと思う。筋書きによれば、三津五郎さんが「年齢的には逆だが、そのほうが松緑さんの持ち味が生きると思った」と言われているが、たしかにその通りであろう。始めはちょっと芝居の進行がもたついているような気がしたが、徐々に良くなりだし、とくに2人だけの場面にはほのぼのとした空気が漂い、私はすっかり舞台に入り込んでしまった。家臣たちの行動には納得いかない部分も多いが、それはこの際考えないことにしよう(亀蔵さん、一体若殿派なのか反対派なのか、私は最後まで疑ってしまった。それは亀蔵さんというクセの強い役者さんだったからなんだけど)。
いつも人に裏切られて、いいことなんかちっともなかったとしみじみノブさん(若殿・松平成信は身分を伝九に打ち明けず、ノブさんと呼んでもらう)に語る伝九が、面倒をみる相手ができておおいに張り切っている様子がいじらしい。本当は気のいい江戸っ子・伝九と、権力闘争渦巻く世界に嫌気が差している成信、お互いに初めて心を開く相手ができて、平穏で慎ましやかな毎日の暮らしがどんなに大切なものか、しみじみ噛みしめる2人が切ない。ノブさんが成信に戻る決心をして、いつも作ってもらっていたご飯を、別れの朝伝九のために作る姿が胸を締めつける。ちなみに、このあたりが、最初に伝九がノブさんのためにご飯を作る場面とリンクしていて、面白い。
成信に戻ったノブさんはどうしても伝九に別れを告げられず、黙って去ろうとする。私は泣きながら心の中で叫んでいた。「だめ、黙って行かないで。黙ってノブさんがいなくなったら、伝九は又、裏切られてばかりの人間になっちゃうよ」って。その願いが通じて(ってわけじゃないけど)、ちゃんと別れを告げることができ、そして伝九は別れを受け入れる。オンボロ屋敷の前。花道で成信が、本舞台で伝九が、万感の思いをこめてお互いの名を呼び合う別れ。ああ、もう駄目だ。私みたいに、心薄汚れてはいるけれど、江戸っ子としての矜持も少しは持っていると自任している人間は、こういう伝九の真っ直ぐな気持ちときっぷの良さにがんがん胸を打たれ、涙が止まらない。
立場の違う者同士の交流というのはドラマになりやすいのか、なんか他にもあるよなあ、とふと思い出したのが「ローマの休日」。もちろん、全然この話とは違うんだけど、あの新聞記者は伝九ではないし、王女もこの若殿とは置かれた状況が違うんだけど、思い出してしまった。というのも、私がこの2人に友情を超えた愛情みたいなものを感じたからだと思う。2人の生活はまるで夫婦みたいで、ノブさんは伝九に「どこかへ行って2人だけで暮らそう。そのときはオレも働く」と誘うが(この後の伝九の返事で、松緑さん、セリフをトチっちゃった)、それはまるで駆け落ちしようと言っているみたいで、でも2人とも性根がとても真っ直ぐだから、やっぱりぐっとくる。
上演記録をみると、この芝居はこれまで昭和433月と506月にしか演じられていない。これからは時々やってほしいなあ。
★山本周五郎について:外国かぶれだった私は周五郎の小説をたくさんは読んでいない。周五郎についても何も知らない。今日イヤホンガイドで初めて色々知った。周五郎は家が貧しくて上の学校に行けず、13歳の時奉公に出された。奉公先は木挽町の質屋「山本周五郎商店」で、主人は奉公人たちに英語や簿記(だったかな? 記憶違いかも)を習わせ、自身も洒落斎という号をもつほど文芸に理解があった。周五郎は文壇にデビューしたとき、主人への恩義をペンネームに表したのだそうだ。周五郎の作家としての目は、質屋で繰り広げられる人間模様によって養われたということだ。

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う゛~

国立劇場の6月分、取るの忘れたぁ。
4日があぜくら会の発売日だったのに、事前にはしっかり覚えていたのに。あ~あ、カレンダーに書いておかなかったのが敗因だ。
歌舞伎鑑賞教室だから、もういい席はないだろうし、6月は名古屋行きもあるし、仕方ない、その時になってから決めるとしよう。
しかし、あまりあちこち手を出していると、肝心の歌舞伎の予約を忘れそうでコワイ。

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海老蔵吸血鬼に興奮

歌舞伎の昼の部を見て帰ってきたら、文化村から速報メールが入っていた。
9月、コクーン、海老蔵が吸血鬼をやるんだって!!! 『ドラクル GOD FEARING DRACUL 』。演出は長塚圭史。共演は宮沢りえ、永作博美、勝村政信他。
ああ、どんなに美しい吸血鬼になることでしょう。

でもコクーンじゃ、また撃沈しそうだなあ。やっぱり文化村の会員になっちゃおうかなあ。

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2007年5月 7日 (月)

空しい試合

56日 対大宮アルディージャ戦(埼玉スタジアム、16時キックオフ)
雨の中、億劫だなあと思いつつも、これもなんだか酔った勢いで買ってしまった大宮戦。チケットをムダにするのもなんだし、仲間たちを裏切るわけにもいかないし…、行ってきました。
習慣というのは恐ろしい。入り口で、チケットを切ってもらった後、選手のトレーディングカードが配られなかったことに、「カードはないんですか?」と危うく訊きそうになって、はっと気がついた。今日は、大宮のホームゲームだったんだ!! レッズのホームゲームでは、チケットの半券を切り取られたあと、誰か選手のカードが配られる。なんだ、今日は○○かよぉ、とかおお、やった、今日は△△だ、とかがっかりしたり、喜んだり。ついつい、その習慣 が顔を出してしまった。場所が埼スタだから、余計ホームの時の習慣が身についてしまっているのね。しかもサポーター席はなぜかレッズがいつもと同じホーム側。アウェーのサポーター席では入りきらないからという数的な対処らしい。だから、試合中もしょっちゅうホームゲームだという気がして、不思議な気分。おまけに試合終了後になってもまだホーム気分が抜けず、「あれ、今日はレッズバーないの?」などと発言してしまった。ただ販売車は来ていて、「生ビールいかがですかあ」と盛んに呼び声を掛けていた。だけどこの雨この寒さでは、せっかくの観客数を集めながら気の毒この上ないことであった。
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第二関門、スタジアムの建物の入り口では色々な配りものがあった。その中で、なんとアイスを渡された。え~っ、このクソ寒いのにアイスかよ~と内心突っ込みながら、ちょっと喉が渇いていたのと、頂けるものはなんでも頂くという意地汚さが相俟って、思わず手を出してしまった。このアイスはアルディージャのスポンサーの一社の提供品で、座席についてから、美味しくいただきました。

07050703_1 しかし、空しい試合ではあった。勝とうという気がまったく見えない。特に前半は鈴木啓太以外は寝ていたと言われても仕方のないような試合運び。球は取りに行かないし、相手DFに囲まれていてもフォローにいかないし。途中から選手だけでなく私も寝てしまった。後半伸二が入って、やっとリズムがよくなったけれど、それもあまり長続きせず、本当につまらん試合であった(見ていて楽しくなるようなサッカーをやってくれ~!! 必死さの伝わる試合をやってくれ~!!!!)。
厳しい日程で選手たちは疲れているのかもしれない。それを打開する責任はやっぱり監督にあるだろう。無理に疲労困憊の選手を使わず、イキのいい若手を出すべきではないか。試合に出たくてしょうがない若手は、フルに頑張るだろう。それに阿部が全然活きていない。ポジション、役目を変えてやってくれ。ワシントンの使い方も考え直してくれ。ボールを持ってもシュートしないし、フリーで決定的なチャンスには思い切りはずすし、どうしようもない(ただ、ひとつだけワシントンを弁護しておく。相手DF3番、こちらのチャンスになるたびにワシを後ろから羽交い絞めにしていた。これでは身動き取れない。審判はそれをずっと見逃していたかあるいは無視していたが、なぜファウルを宣告しないのだ??)。はずして頭を抱えたワシを見て、私たちはいつものことさ、と驚きもしなかったが、後ろのサポーターたちは、その時も、その後のワシにも、初めて気付いたかのように「決定力ないね」「だめだね」を連発していた。そうだよ、やっとわかってくれた? 
ところが、後半、同点となる得点を決めたのはそのワシであった。前節もワシの1点のみ、今節もそう。結局、永井もだらしないし、他の選手も決められないんだよな。今日は伸二が素晴らしいシュートを2本放ったが、これもだめ。監督との確執を伝えられる伸二だけに、決めさせたかった。
実は、私は前半の戦いぶりを見て、今日は格下チームにこてんぱんに負けたほうがいいかもしれない、などと思っていた。なまじ辛勝したり引き分けたりするから悪いのであって、このままではチームが崩壊する、いっそ負けたほうがチームの建て直しにはいいのではないか、ええい、負けちまえ、と思っていたのだ。ところが現金なもので、伸二が入った途端、伸二の力で勝ってほしいと願ってしまった。甘い!!
大宮は、今日負ければ監督の進退窮まるところだったようだが、最後は引き分けに持ち込む作戦に変えたようで、そのまま11で終わった。大宮にしてみれば、勝ち点3が1になったのは残念だろうが、気力さえあれば実力差がある相手にも負けない、ということだろう。まったくお粗末な埼玉ダービーでしたわ。
気分の悪いまま、また居酒屋でがんがん飲んだけれど、私はさすがに学習したから、今日は二日酔いにならない程度に抑えておいた。ところで、アルコールならそうやって何杯もおなかに入るのに、水やお茶をがぶがぶ飲めないのはなぜだろう。たいがいのスタジアムはビン・カン持ち込み禁止(埼スタはペットボトルが持ち込めるので有難いが)で、中の売店で飲み物を買い紙コップに入れてもらう。350Lなんだろうけれど、これが多すぎて私にはとても飲めないのだ(お願い、スモールサイズを用意してくださ~い)。それなのに、アルコールは…。以前TVでその理由を聞いた気がするが、忘れてしまった。

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2007年5月 6日 (日)

佳緑さん、安らかに

佳緑さんがお亡くなりになったこと、遅ればせながら先ほど知りました。大正12年のお生まれということは、私の親の年齢とも近く、身につまされます。源左衛門さん、四郎五郎さん、そして佳緑さんと、味のある役者さんが続けてこの世を去られて、寂しい限りです。そして来年の「かぶき手帖」では、もうお名前もお顔も見られないのだと思うと、切実感を伴って、また寂しくなります。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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可愛い奴ら4

荒れ放題の自宅庭で開くのを待っている蕾たち。
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そして、そっぽを向いた憧れの・・・・
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あしかがフラワーパーク

藤が香るとは知らなかった。富田駅でそれを知ったが、花に近づくと、良い香りがする。
ここの藤には紫藤、大藤、八重藤、きばな藤、白藤といった種類があり、今は大藤が満開(藤娘もビックリ!!って感じ)。白藤はだいぶ咲いているが、もう少し。きばな藤はまだ蕾であった。面白いことに、入園料と開園時間は花の咲き具合で変わるんだそうだ。今は最高の見頃だから、入園料も最高(だけど、満足度からすれば、安い!)。
藤だけでなく、つつじ、芍薬、ポピーなどなど、園内は花、花、花で素晴らしい。これだけの花の維持にはどれだけの手を掛けていることだろうと、そのご苦労が偲ばれる。
我らオバサンたちはたっぷり花を楽しみ(残念ながらバラはまだ、硬い蕾状態だった。あまり欲張ってもいけないけれど)、どこで食事をとろうかとキョロキョロしたとき、バーベキューという看板が目に入ったのであった。二日酔いが治ったばかりの私は懲りずにまたナマを2杯飲み、屋根つき屋外(?)のテーブルで油混じりの煙に全身をベトつかせ(なぜ、煙って人を追いかけるの? 反対方向に逃げてもすぐにつかまる)、腰のあたりのだぶつきが気になるほどガツガツと食べてしまった。とてもじゃないが、藤娘ならぬ藤おばにはなれませんな。
写真13は大藤、4は白藤、5はきばな藤の蕾、6は大変珍しい八重の藤、7は普通に藤のアップ、8はツツジ。花は心を浮き立たせる。
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足利へプチ旅行

藤が見頃だというので、友人と出かけてみた。GWだから人出を考えると少し気の重いところもあったが、天気がとりあえず今日までのようだし、お祭り好きとしては人が全然いないのも寂しい。ということで、相変わらず元気なオバサンは今朝もまだ頭痛が軽く残っていたにもかかわらず、はるばる足利まで花見だぁ。
目的のあしかがフラワーパークは、宇都宮線または湘南新宿ラインで小山まで行き、両毛線に乗り換え、富田という駅で降り、徒歩10分くらいだろうか。東武伊勢崎線で足利市という手もあるが、これだと足利市駅からシャトルバスに乗る必要がある。混雑だとか渋滞だとかを予想して、JRを選んだ。
私たちは湘南新宿ラインの快速に乗ったのだが、ホームの状況を見ると座れそうもなかったし、もう若くはないオバサンたちは向こうに着く前に疲れては何にもならないからと、ちょっと贅沢をしてしまった。じゃ~ん、グリーン車に乗ったのです!! 
ホームに設置してあるタッチパネルにSUICAもしくはPASMOを触れ、行き先を指定すると、グリーン券情報がカードに記憶される。乗車したら、座席上部にある読み取り機に再びカードを触れる。すると、情報が読み取られ、そのそばにあるランプが赤から緑に変わる。これまではグリーン車には車内改札が必要だったが、乗務員は上のランプを見れば、ちゃんと料金を払っているかどうかがわかる仕組み。これはスゴイ。なんて便利なの! グリーン車なんてほとんど乗ることはないが、このシステムはとても面白い(あっ、写真撮るの忘れた、しまったぁ)。それに、一度グリーン券の情報を入れておけば、区間内は電車を乗り換えてもその情報が再利用できるそうだ。乗り換えた電車で再び座席上部のタッチパネルに触れればよいのだとか。ただし、11人、情報を読み取らせるのであるから、1枚のカードで複数人数分を支払うことはできない。
湘南新宿ラインは快速だったせいか、グリーン車も混んでいて、2階席は満席。下の席もけっこう埋まっていた。

1_12 車窓から見る景色はけっこう田んぼが多く、今田植えをしているところもあった。ああ関東平野か、この辺は、と改めて認識した。
しかし湘南新宿ラインって、すごいな。小田原から前橋まで行ってるんだそうだ(これは東海道線~高崎線。横須賀線~宇都宮線というのもあるようだ。この辺はややこしくて、あまりよく知らない)。それだけに、どこかでトラブルがあると、すぐ止まっちゃうみたいだけれど。
2_10 両毛線は初めて乗る。駅と駅の間隔が67分あり、富田は6つ目の駅だが、これまた30分ほどの旅。どうやら単線らしく、栃木とか佐野といった大きな駅で上下線がすれ違うようであった。
さあ、富田に着いた。





07050507 ←小山駅。時速20kmと書かれた板が線路に。柱は、新幹線の耐震補強工事中。









4_11 ←両毛線の思川(おもいがわ)駅。駅名の美しさと、ホームのローカルな感じが気に入った。





5_6 ←これは栃木駅のSUICA用改札だが、富田駅にも同じものがあった。






6_4 ←富田駅。さすがフラワーパーク最寄の駅らしく、藤の花が美しく、鼻を近づけると、さわやかな香りがした。

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2007年5月 5日 (土)

楽しいオペラ座歌舞伎

あとで見る、なんて言っておきながら自制心のない私、ちょっとスイッチ入れたが百年目。ちょうど口上が始まったところで、それぞれ個性溢れるフランス語口上のあまりの楽しさに、ついついそのまま最後のカーテンコールまで見てしまいました。
団十郎さんの夢がかなったこと、あらためてよかったと思うし、何よりも大病を乗り越えられてオペラ座の舞台に立てる喜びが伝わるような晴れやかなお顔、こちらまでニコニコして画面に見入っていました。DVD、永久保存ですわ。

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2007年5月 4日 (金)

設定変更:タイムラグ

諸事情あり、いただいたコメントに再びタイムラグを設定することにいたしました。度々の変更、申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。
「お願い」様、ご指摘ありがとうございます。大変申し訳ございませんでした。

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休日は雑用日

今日は久しぶりに遊びの外出はない。天気もいいし、親孝行の真似事でもするか、と両親を近所の公園に連れて行った。しかし私1人で足の悪い2人の面倒をみるのは容易ではない。父は杖を忘れたと言うので、転ばないようP1030644 目を配っていなくてはならないし(配ったところで転んだときにはもう遅い)。幸い、ここのところすっかり衰えていた父の足も少しは回復したとみえ、ゆっくりゆっくりした足取りだが、転倒することもなく、少しの散歩ができた。
私は普段好き勝手に遊んでばかりいるから罪滅ぼしの意味もこめて、それに親が少しは娘と一緒の時間を過ごしたいのではないかと勝手に自惚れて、そして室内にばかりいる両親に少し日光を当てたくて、親孝行をしたつもりだったが、もしかしたらそれは私の自己満足に過ぎなかったのかもしれない。両親は喜んではくれたが、親が本当にしてもらいたい孝行は他にあるんじゃないか、などと思わないでもなかった。
P1030647P1030649_1 汚れ放題だった車をガソリンスタンドの無料洗車でざっときれいにし、帰宅してからは書類の整理をした。私は郵便物でも何でも、1カ月分くらいまとめて整理する。放置してあるスペースが一杯になってくるから、そろそろ片付けなくっちゃな、と重い腰をあげるのである。恥ずかしいことに以前には、3カ月も放っておいた電話料金の領収書を開封したところ、滞納のため近日電話を切る、という通知を見つけ大いに慌てたことがあった。どうせ口座引き落としの領収書だからと中を開けてもみなかったのだが、名義変更したために現金払いになっていたのだ。
ことほど左様にだらしのない私。書類は書類類と言いたいほどたまりにたまって、私はTVの前に陣取り、これ又たまりにたまった録画を見ながら作業を進めた。おかげで「帰ってきた時効警察」が始まる前にやった「朝まで時効警察」をゆっくり見ることができたし、パート1のしょっぱなである第1話を見損なっていたのが「朝まで時効警察に」入っていて、おおこれで私の時効警察も完璧制覇だな、と喜び一入。勘助さんのお兄さんの光石研さんに再び会えたし、第2話の犯人は今思えば、三条夫人こと池脇千鶴サンじゃないのぉ。などと、ゆるゆる作業を進め、結局今日は「帰ってきた時効警察」にまで至らずじまいだった。
今日は仕事を少しはするつもりでいたのに、雑用で終わっちゃったな。ていうか、まだ雑用も全部は終わっていない。歌舞伎のパリ公演は最初だけにして、あとは録画してDVDに落とすときに見るつもり。雑用終わらせなくっちゃ。

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監督批判

伸二、造反! 衝撃的な記事が、軽い二日酔い気味でぼんやり薄目をあけて早朝のTVを見ていた私の脳を叩いた。
昨日の試合で伸二が先発しなかったのは、ACLとガンバ戦のために休ませるという噂を聞いていた。だが、実情は全然違ったのだ。いきなり先発落ちを言われたらしい。先発メンバーや、選手側の言い分、監督批判の是非はともかく、この前はワシントン、今度は伸二と、この時期にこんな問題が出てくるようでは、優勝どころか1試合1試合の勝利だって覚束ない。現に昨日だって、1人少なくなった千葉にみすみす得点を許し、勝点3が吹っ飛んでしまったではないか(試合後サポーターからブーイングが出たらしいが、当然だろう)。
監督と選手との確執は、ワシの場合も伸二の場合も新聞記事を見ると、コミュニケーション不足からきたもののようだ。選手との対話がないというのは、監督に責任があるのではないだろうか。一方的に命令を押し付けるのは、少なくとも今の時点では間違っている。監督としての人望もないのに(現時点ではありそうに思えない)それをやっちゃったら、チームはやる気を失い、バラバラになる。だいたい、オジェックの選手起用はおかしいことが間々あるし、途中交代もいつも納得がいかない。選手のことを本当に把握しているんだろうか、と疑問に思う。
私は1995年にオジェックがレッズを立て直した時はオジェックが大好きだったし、その好印象はずっと持ち続けてきた。それだけに、何度も言うようだが、一度チーム戦術に合わないとしてクビにした監督をどうしてまたもってくるのか、どうにもわからない。あの時はオジェックを代えることに反対だったが、今の私は早くオジェックをやめさせてほしいよ。もっとも、今度のことで、伸二のほうが追い出されるかもしれないな。でも、多分高額になるであろう移籍金を考えると伸二を取れるチームはそうそうないだろうな。残念ながら今の伸二には全盛時の輝きがないから、他チームのオファーもなく、このまま監督とのコミュニケーションもないとなると、飼い殺しってことになるかもなあ。
毎回3万以上の観客を集め(昨日は57千以上)、どんなに負けがこんでも熱い声援を送るサポーターのことを考えているのだろうか、オジェックは。

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やっぱりダメだねえ

53日 対ジェフ千葉戦(埼玉スタジアム、14時キックオフ)
P1030632P1030633_1今回はまず、相手チームから。報道では水本の奮闘が称えられていた(水本はあまり見なかった。未熟だな、私も)が、私の目に付いたのは8番、水野。スピードはあるし(坪井が何回か振られていた)、シュートは惜しくも(なんて敵に言っちゃいけないね)はずしたが、なかなかいい選手だと感心した。日本代表にも選ばれているみたいだし、敵ながら注目したい選手だ。
それから、審判。今日は悪名高き家本が主審。敵は12人と、みんな覚悟したはずだ。ところが、今日の家本は、非常に公平な判定で、これまでみたいにカードを連発することもなく、見直した。再教育の効果があったのかな。
さて、我らがレッズ。ワシントンが監督と和解したとかで戻ってきた。アンチ・ワシの私はがっかりしたがそれでも仲間Aとハットトリックしたら許してやろう、などと話していた。まあ、ワシはこれまでになく頑張ってはいたと思う。ボールも取りに行っていたし、走ってもいた。しかしいかんせん、足が遅い。オフサイドはいつもよりは少なかったか。結果としてレッズの得点はワシの1点だけってことになったから、出場させただけのことはあったのかもしれないが、たった1点では物足りない。ハットなら許すと言いながら、今日の頑張り具合を見て内心、2点取ったらまあまあ勘弁してやろう、とまで思っていたのだよ。1点じゃあねえ。しかも、仲間Bに、「点取ってよかったね」とお愛想を言ったら、ワシびいきのくせに「あれは、啓太の点だ」とのたまった。おお、わかってるじゃん。でも、アンチ・ワシの私にしては珍しくも、啓太とその前の啓太に出たパスが見事だったのは確かだが、それを落ち着いて決めたという功績は認める。でもなあ、ワシにはやっぱり力がないと思わざるを得ない。だって、決定的なのをふかしたし。

他の選手だって、点が取れないことには変わりない。FW永井はちっとも目立たなかったし、長谷部のマコちゃん、あれは決めてくれよっ。アレが決められないから代表落ちしちゃうんだよ。いいもの持ってると思うから、ここで成長止まらないでほしいよ。
それにしても、何しろ相手が10人になったのに、点を入れられちゃうのは情けない。勝てた試合を落としたような気分がする。だいたい、レッズのこれまでを振り返っても、数的有利さを活かしたっていう試合は少ないように思う。そりゃ相手が9人になればさすがに違いが出るが、1人いなくなった程度では、相手は必死になるし、こっちは気が緩むし、というところで、同等あるいは同等以上の戦いを相手がするのだろう。
ところで、今レッズで絶対欠けてほしくないのは啓太だ。どんな試合でも献身的に走り、献身的に守り攻める。他の選手は休ませられても、啓太は出ずっぱり。疲労も相当たまっているだろうけど、レッズのためにがんばってね~。P1030638 仲間Cは、注文していた13番のユニフォームが出来上がり、今日が初お目見え。A8番(小野)、Bはなぜか17番(長谷部)、C13番(鈴木)、ユニフォームをもってないのは私だけになった。でも、背番号は変わることもあるし、今私がユニフォームを誂えるほど入れ込む選手はいないのだ。岡野の30番なら作ってもいいかな、とは思うけど、岡野だっていつまでレッズにいるかわからないし。

昨日は天気が上々で、バックスタンドには陽がジリジリと照りつけ、ジーパンの膝から上が焼かれた。仲間がビールを買ってきた。私はふだん試合中は飲まないのだが、あまりの日差しに何となく飲み始めたらつまみがほしくなり、つまみを買ったら2杯目が欲しくなり、で、昼間っから飲んだから効いて眠くなり、後半はだいぶ寝た。おまけに試合後のレッズバー、それから繰り出した飲み屋でさんざん飲んで、帰宅後さっさと寝てしまった。昨夜の記憶はかすかにしか残っていない。色々行動の形跡があるから、こういうことしたんだろうなあ、あるいはしなかったんだな、ということがわかる。壊れた形跡で出来たことがわかるという新元素113番みたいなものだ。なんて一緒にしたら、あまりに失礼だね。スミマセン。
P1030639_1 埼スタから浦和美園駅に歩く道、自生しているものなのか、藤を発見。そして、なんと、アイボを2匹(?)、小屋に飼っている(?)家が!!


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2007年5月 3日 (木)

負けず嫌いの亀さん

「パリは初めてですか?」
「ラスベガスは7~8回行きましたよ」
「ああ、そうですか。で、パリは初めてですか?」
「銀座に銀巴里ってありましてねえ。もうなくなっちゃったけど」
「はあ、で、巴里は初めて?」
「14年間フランス語やってまして。小中高と大学でも2年間。1外(第一外国語)は中国語だったんですけどね」
セーヌを行くバトー・ムッシュでの宇都宮直高さん(多分)との会話です。もう、あんまりおかしくて、吹き出してしまいました。
ギャグ満載、走召まU゛、今月はパリの亀ちゃんが楽しめますよ~。私は外出直前なので、あとで録画で楽しみます。

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六本木:62年前から現代へ

52日 紙屋町さくらホテル(俳優座劇場)
去年の8月に一度見た芝居である。こまつ座としては再々演になる。歌舞伎以外で2度同じものを見るというのはきわめて稀だが、私にとってそれだけ衝撃的・感動的な作品だったということだ。ただ、今回女性の主役といってもいい神宮淳子役が土居裕子から中川安奈に代わったのがちょっと不安だった。というのも、前回私が感動した大きな要因の一つがこの神宮淳子にあったから。
結論から言えば、中川安奈の神宮淳子は、それなりによかった、という感じかな。日系2世の淳子は戦時中にアメリカでも日本でも敵国人扱いされ、大変な苦労を強いられる。ってことは伝わってきた。明るく前向きで芯の強い女性だということもわかる。でも、土居裕子にあったけなげさ、いじらしさが中川安奈からはそれほど感じられなかった(全然、ってわけではない。顔立ちがきつく、背が高くてスタイルが良すぎたせいかもしれない)。役者はそれぞれの個性で演じればいいので、別にどっちがどうというつもりはなく、好みから言えば、私にとっての淳子は土居裕子だな。
芝居の粗筋・感想は昨年831(「8月芝居を振り返って3」)に掲載しているので、ここでは繰り返さない。でも、前回と違ってちょっと面白かったのは観客の反応。神宮淳子の24時間密着監視(トイレと風呂以外は、そばに張り付いている)という役目でさくらホテルにやってきて、何かと淳子に厳しくあたる特高の刑事がだんだんだんだんほぐれていく。もともとお人よしなんだね、この人は。で、時々そういうほぐれたセリフを言うんだけど、そうすると客席の一部から大きな拍手が起こるのだ。うんうん、気持ちはわかる。私は拍手はしなかったけれど、やっぱりちょっと快哉を叫ぶ気分にはなったから。こういうときって、観客が舞台に同化してるんだなあと思って、自分の中に何となく連帯感が生まれる。
こまつ座の前回公演「私はだれでしょう」は押し付けがましさが鼻に付いたが、同じ戦争を扱って、作者のメッセージも強烈に出ている「紙屋町さくらホテル」にはそれがなく、素直に感動できる。何がそうさせるのか、私にはわからないけれど。

07050210705022今回の公演は俳優座劇場で、初めて行く場所だったが、大江戸線六本木駅8番出口を出たら、目の前にあった。芝居が終わり、62年前の広島から現代の六本木へ出たら、まだ日が燦燦と降り注ぐ16時過ぎであった。せっかくだからミッドタウンに寄ってみた。前回は地下鉄から直通の地下道で行ったし、勘三郎の写真展だけ見てすぐ帰ったので、ミッドタウンに行ったという気はしなかった。ただ、今回も建物の外観を眺めて、1階をちょっと歩いてみただけ(人が多くて疲れる)。テラス席のあるカフェ? だかなんだかが、ちょっといいな。日を浴びてビールを飲んだら気持ちよさそう。もうちょっとほとぼりが冷めた頃の平日にでも行ってみようかしら。
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撃沈、再び

7月コクーン、蜷川の「お気に召すまま」のぴあ先行販売、やっぱり撃沈した。第3希望まで出しておいたのに、「抽選の結果、残念ながらチケットをご用意することができませんでした」というつれないメール。
蜷川=コクーン=ぴあ先行って、当たったためしがない。だからいつも敬遠していたんだけど、今回はオール・メール・シリーズだし、見たいのよねえ。
チケットを取るために、あちこちの会員に登録しているけれど、文化村だけは渋谷があまり好きでないせいもあって、会員になっていない。これからも登録するつもりは、今のところない。
19日の一般販売にかけるしかないけれど、あっという間に売れちゃうんだろうなあ。

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2007年5月 2日 (水)

楽→苦、焦→閃→嬉

いつもは一番大変な仕事を先にすませ、あとに楽なものをもってくるのに、今回はどうしても気が乗らず、大仕事を最後に回してしまった。この仕事の場合、とくに締め切り日は指示されておらず、相手との阿吽の呼吸と申しましょうか、長年の経験からこの辺までに提出すればいいか、という、私にしては案外いい加減な受け方をしている。
それで引っ張りに引っ張ってきた最後の大仕事もいくらなんだって、今日出さなくちゃマズイよね、というので昨日頑張って80%程度までやったところで、どうにも眠くなった。能率と体調を考え、寝た。
そして今朝、仕上げに取り掛かろうとしたら、デスクトップにそれがない!! 昨夜確かに保存して電源を落としたはずだ。絶対に保存しないわけがない。やりかけの仕事はいつもDTに置くから昨日もそうしたはずだ。でも、ないってことはマイドキュメントに入っちゃったのか?? ない。いろんなフォルダを探してもない。ファイル名で検索してみようとしたが、パソコンそんなに詳しくないから、探せない(・・?)。心臓がバクバクしてきた・・・
ええい、ままよ、こうなったらグズグズ探して時間を無駄にするより、作り直したほうが早いわ。大変な思いをしただけに、大体は覚えている。だけど、今日は出かけるから、2時間弱で仕上げなくてはならない。できるだろうか。こういうとき、焦り屋の私は、手が震えて、それを抑えるのに深呼吸したり、落ち着け落ち着け、と自分に言い聞かせたり。
ともかくワードを開き、23行入力したところでハっと閃いた。左側のウィンドウよ! おお、左を見れば、そこには昨日作った文章の出だしが!! やっぱり残っていたのね。でもタイトルもつけずに保存したらしいわ。早速クリックすると、ああ、よかった、出てきました、出てきました。作り直さずに済んだぁぁ。
結局、昨夜最後に開いていた、思いもかけないフォルダに保存されていたんだけど、もっと早く気付いていれば、朝からまっつぁおにならなくてすんだのにね。でもこういう経験をしておけば、次からは焦らずに済みそうだ。
しかし、やっぱり仕事は大変なものを先に片付けておくべきだな、とは今回得た教訓(教訓は後日状況により、また変わるかも)

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2007年5月 1日 (火)

珍しくお知らせ

①6月14日(木)夜、博多座でぴあ主宰のトークショー「KABUKI NIGHT」が行われるそうです。ゲストは亀治郎さんと錦之助さん。魅力的なショーだと思われますから、博多座へ行かれる方はぜひどうぞ~♪ まだ、ぴあのサイトには出ていないようなのですが、チケットはぴあで、とのことです。
②8月4日(土)午後6時、5日(日)午後1時、6日(月)午後1時、歌舞伎座で玉三郎さんと鼓動の「アマテラス」があります。 私、これTVでしか見てないから、すっごく行きたいのだけど、1等席18,000円、2等席13,000円だって!!! 3階A席でも7,000円だよ・・・3階B席は4,000円(ゴールド・特別会員のカウントには含まれません、そうです)。8月はたくさん見るものもあるし、どうしよう。歌舞伎会の先行販売6月26日(火)までに考えようっと。

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