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2007年2月 9日 (金)

江戸城に天守閣がほしい!!

27日 江戸城展(江戸博物館)

この日は、朝10時から5月の「薮原検校」(コクーン)の彩の国芸術劇場会員先行販売だった。電話販売なので10時には電話の前にいなくてはいけないのだが、たまたま歌舞伎フォーラムと重なってしまった。携帯の電波が間違いなく入り、しかも電話が通じるまでどのくらいかかるかわからないから、結局10時に両国に着くことにした。

地下鉄を降りて即チケットセンターに電話を入れるが、全然通じない。しばらく地下鉄ホームでねばったが、いつまでもホームにいるわけにいかないから、江戸博物館に向かった。その間も電話かけっぱなし。そして江戸博物館のベンチでさらにねばったら、やっと通じました。希望の日、座席は後ろのほうだけど、取れただけよしとしよう。コクーンの蜷川は普通に取ろうと思ってもまず無理なんだから。今回も先行販売がなければ、最初から諦めるところだった。

このとき時刻は1020分過ぎ。江戸城展を大急ぎで見ようかと思ったが、わ~人気あるんだなあ、チケット売り場に3重くらいに行列ができている。これじゃ、チケット買うだけでも時間がかかってしまう。ということで、残りの時間はミュージアムショップなどを冷やかして過ごし、江戸城展は、歌舞伎フォーラムが終わってから見た。

P1050393 チケットはすぐに買えたが、中はけっこう混んでいる。私が興味をもったのは、何と言っても図面。天守閣絵図や、城内の見取り図(と言うのかな)、本丸の役人の詰所割、席図、などなど、めちゃくちゃ詳細な図が何枚も展示されている。中でも圧巻は、大棟梁・甲良若狭が作成した「江戸城本丸表・中奥惣地絵図。とにかくデカい。細かい。二階部分が克明に描かれている。「凄い!」とただただ圧倒された。このような図面を見ると、松の廊下の刃傷が、ドえらい出来事だったということがよくわかる。

次に面白いと思ったのは、江戸城内における規則や心得、行事などを細かく記した文書類。中には、心得を携帯用にまとめて持ち歩いていた大名もいたようで、そういうものが展示されていた。これだけ細かく色々なことを規定しないと、あれだけの幕府を維持することはできなかったのだろうが、あれだけのものすべてをきちんと把握している人など誰一人としていなかったのではないかしら。

現在、江戸城には天守台があるのみで、天守閣はない。3度建てられ、明暦の大火で焼失した(明暦の大火は有名だけど、天守閣まで焼いちゃう火事って、想像もつかない)のを最後に、再建計画はあったものの実現しなかった。江戸城に天守閣があったのは、265年の歴史の中のわずか51年間だったそうだ。だから天守閣のない江戸城のほうがお馴染みなわけだが、それでも50分の1の模型、あるいはCGで再現された天守閣を見ると、江戸城に天守閣がないのがとても残念に思える。感覚的なものなのだけど、江戸城に天守閣は必要だ、と強く思うのである。

これまでさまざまな展覧会を見てきたが、ある国の力だとか権威を示すものは、たいてい<物>であった。金、宝石類、見事な装飾品などが、権力の象徴であった。でも、この江戸城展で私が江戸幕府の権力を実感したのは、ここに挙げた図面類と細かく規定された役職やら規則やらなのだった。

出口を出ると、通路に江戸城の色々な門の明治初期と現在の写真が並べて展示されている。半蔵門など、牛の曳く荷車が写っており、妙な感慨を覚える。

「江戸城展」は一度で見るには盛り沢山すぎて、かなり疲れる。もう一度行って、じっくり見直してみたい。このあと常設展示室でやっている「江戸博の雛祭り」と「徳川家茂とその時代展」を見るつもりだったが、とても余力はなく、諦めて帰った。それも含めて、江戸博には近いうちもう一度行こうと思っている。

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外へ出たらまだ明るかった(日がのびたなあ)ので、例の亀に乗った人物の像が誰なのかを見てきた。暗い中で見たときは太田道灌かと思ったが、徳川家康が正解だった。

それから今回初めて、こんなものがあるのに気付いた(下の写真)。やっぱり江戸博は楽しい場所だわ。

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コメント

昔の風景、江戸城!日本橋の風景!
とても、いいと思います。
ただ、残念な事が?今も昔も日本の代表でもある富士山がありませんでした。
今は、最初と言う事です。
是非、富士山をお忘れなく!

投稿: ね君 | 2015年2月20日 (金) 09時50分

ね君様
コメントありがとうございます。
そうですね、富士山はいつどこで何回見ても「わ~、富士山‼」と感動しますし、日本人にとって大事な存在ですものね。

投稿: SwingingFujisan | 2015年2月20日 (金) 10時37分

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