「浅草名人会、浅草芸能大賞授賞式」その5
式典—お待たせしました! 亀ちゃん登場
さあ、いよいよ芸能大賞授賞式。なんだけど、その前に「スターの広場」手型顕彰式というのがあった(なかなか本題にいきませんねえ)。浅草公会堂前に埋め込まれた浅草ゆかりの芸能人の手型に新たに加えられた人が紹介される。今回は中村玉緒、藤村志保、二葉百合子、藤間蘭景、渡哲也の5人。実は、休憩時間に藤村志保さんが控え室に入って行くのを見た。ってことは、わっ、中村玉緒も渡哲也も来るの?! というミーハーの期待は半分予想した通りはずれ。中村玉緒は事務所の社長か誰かが代理人で出席。渡哲也は欠席。したがって、渡哲也以外の4人が顕彰状をもらった。
隣のオバチャンが、「いっぱいになったらどうするんだろうね」って話しかけてくる。たしかに公会堂の正面には余地が少なくなっている。脇にも手型を埋め込む場所があるのかしら。
顕彰式が終わると、芸能大賞の各賞受賞者が登場。新人賞はロケット団、奨励賞は、さあ、長らくお待たせしました、亀治郎さんです。大賞は三遊亭円楽さん。亀治郎さんは紋付袴姿で、実に凛々しい。背筋が自然にぴっと伸びて、立っていても椅子に腰掛けても絵になる。円楽さんは、杖をついて不自由そうに出てきた。大丈夫なのかしら、と心配になってしまう。表彰状授与式の後は、全員が1人1人挨拶。
藤村志保さんは、昨年、コクーン歌舞伎で普通に観客として来ていたのを見たことがある。ほっそりと上品なグレーの(だったと思う。ちがったとしても、地味めだった)和服姿でとても綺麗だった。今日は名前通りの藤色のお召し物で、変わらず素敵。亀ちゃんとは「風林火山」で敵どうしという話をされた。本当は武田側に行きたかったのですが、年齢制限でダメでした、と笑わせる。
亀ちゃんは自分の番になると、これを受けて「先ほどご紹介をいただいた武田信玄こと市川亀治郎です」とまず自己紹介。そして曽祖父の猿翁が浅草に生まれ、「猿之助横丁」の碑があるということで、浅草とのつながりを語り始める。浅草歌舞伎の話になり、第1回は二階席など数えるほどしか観客がいなかったのに、回を重ねるごとに大勢の人に来てもらえるようになった。一昨年の蜘は、自分の代表作になるだろう。将来自分が立派な役者になれたら、そういう自分を育ててくれたのは浅草であると言いたい。浅草歌舞伎などが認められて受賞したのに、その年にいきなり、テレビの関係で参加できなかった、来年は今年の分も含めて思い切り活躍したい。このように亀ちゃんは挨拶した。頭のよさがビンビン伝わってきたし、堂々としていて、こちらまで誇らしくなりました。
この授賞式って、写真を撮ってよかったらしく、亀ちゃんが賞状やカップ、賞金を渡されているとき、後ろでカシャカシャいってるのが聞こえ、フラッシュが光った。ええ~、いいのぉ?と、その時は不安でカメラを出そうか出すまいか逡巡していた私も、さすがにガマンできず、挨拶の時にはバシバシ撮らせていただいた。皆さんにご披露できないのが残念。だって、今日の亀ちゃん、いつもに増して魅力的だったんだよ~。若々しくて、ホント綺麗だった。いつもと違う髪型で、それもまた素敵。撮ってきた写真見たら、瞳なんかキラキラしてるし(あ、光の関係か?)。
ちなみに、浅草芸能大賞は、昭和59年が第1回で、新人賞・奨励賞・大賞の三冠を取った人はいないそうだ。今三冠に一番近いのは林家正蔵だという。こぶ平で平成元年に新人賞、そして平成17年に正蔵で奨励賞を受けている。新人賞から奨励賞まで17年もかかっているんだなあ。亀ちゃんが狙えるのは二冠だけど、絶対取れると私は決めちゃっている。
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